東京都区内/江戸川

=しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

決定!江戸川区の1オシ!!ラーメン
多久味 特徴; 醤/塩/み・太・つけ麺
定休日 水曜日 時 間 11:30〜14:00/17:00〜0:00(日祝通し)
最寄駅 都営新宿線船堀5分 住 所 江戸川区東小松川4-42-14
【塩味つけ麺¥730】04.11/26
 ここは以前コンパスポイントという居酒屋からラーメン屋に鞍替えし、しぃぴぃと名前を変えた店があった場所。なので、居抜きかと思いきや、まるっきりレイアウトが変わっていてビックリ。前はしゃれた感じにしようと凝ってはいたが、どうもバタ臭さが抜けなかった印象があったが、以前の雰囲気を感じさせないスマートにコ洒落たお店へと大変身。
 以前とは違う全く別の店なので、当然味も違う。いただいたつけ麺は節系の濃厚なもの。動物系もかなりこってりとダシが出てはいるが、風味と苦味が先にガツンとくる。これはどこかで食べたような感じが・・・高はしだ。さすがに卓上の鰹節が掛けられないものの、玉葱と節系の感じは高はしと同ベクトルに感じた。
 ここならではの特異点は、塩タレでいただいたためか、適度に辛みの主張があり、メリハリのある味付けになっている。が、一味のような辛さは感じられなかった。そしてチャーシュー。脂身の殆どないものの、赤みが柔らかくゆでられており、しかも厚みがあるので食べでがある。厚くても柔らかいので、小さなつけ汁の器でも邪魔にならない。さすがにスープ割を飲むには小さく感じたが、そのスープ割を飲んでビックリ。予想外に個性がないというか、オーソドックスな味と風味。玉葱や人参等の野菜と豚と鶏でとったフツーなスープながら、丁寧に作りましたって感じが伝わってくる味わい。しかも濃度はかなり高めなため、素直に満足感が得られた。
 ちなみに麺は、ツルンとした食感でよく締まっている中太麺。食べやすくつけ汁にもよくあっているが、突出している点はないので、つけ麺を頼む利点としては、つけ汁を楽しむためのものと捉えていいような感じ。デフォで200g。大盛300gまで無料。
 たまたま回転の関係で、4人席に1人で座っていたのだが、食べ始めてから4人客が着たので席を譲ると、味玉をサービスしてくれた。味はフツーで冷たすぎるのが難点だが、「卵は大丈夫ですか?」と聞いてくれたり、会計時もわざわざメインの方が一言礼をくれたりと、非常に接客の気持ちのいい店で、それが味にも表れている気がした。
夢うさぎ 特徴; 醤・太・つけ麺
定休日 火曜日 時 間 11:30〜14:30/18:00〜20:30(月金昼のみ)
最寄駅 東西線西葛西13分 住 所 江戸川区北葛西4-21-11
【つけめん¥700】02.11/18
 青葉古武士などに麺を卸している製麺所、大成食品のアンテナショップである麺彩房で修業をされた方の店。麺彩房でもつけ汁を大勝軒風の甘酸っぱいものにして魚介系の風味香る濃厚さを前に出しているが、こちらは更にそれを深化させたような濃厚且つ繊細で勢いのあるつけ汁にした。
 魚介ダシはカツオ節と宗太節だそうだが、まるのままと削りの両方を使うらしい。スープ割りした際に真っ先に鼻孔を着く香りがそれを物語る。タレの隠し味には魚醤を使っている模様(最近流行なのかな)。
 ここの特徴はつけ汁だけでも特出すべきなのだが、なんといっても麺だろう。通常のラーメンでは師匠筋の大成食品のものを使うが、つけでは自家製麺だという。この自家製麺は最初「茹で過ぎじゃないかなぁ」と思うぐらいあたりがソフトでヤワヤワなのだが、食べているうちにヘタったら出てこないもっちり感が口の中を支配していることに気づいてくる。だんだんとその食感にはまっていくのだが、良く考えたら茹で過ぎだとしたら、茹で時間が短すぎる気がしてきた。つけめんなら5分以上茹でててもおかしくないが、およそ5分弱くらいでゆで上がっていた(正確に計ってないけど)。おそらく、計算の上での柔らかさなのだろう。勢いがあってなおかつ非常にソフト。きめ細やかなもっちり感とでもいおうか。そして最も注目したいのは、麺の臭さがない点。なんの臭いかは素人にはわからないし、無責任なことは云いたくないので言及しないが、ことさら大成食品の麺には常々、ゆで卵みたいな臭いがとてもきになっていた。しかしこの自家製麺はその問題点(だったのかはともかく)を見事に克服してる。個人的にはそこがメチャメチャうれしかった。
 にしても、ここもご多分に漏れずこじんまりとやっているので、02年の9月下旬開店というのに人気が出てきていて、売切れ時間がどんどん短くなっている。うれしいやら哀しいやら……
【つけめん¥700】04.11/10
 曜日限定ではあるものの、土日も夜営業ができるようになってなにより。18時を少し過ぎたくらいでほぼ満席。今回もつけめんを頼んだのだが、麺が前と違うかな。つけ汁は文句なし。動物系魚系ともにガツンと来ながら、バランスがいい。確かにしょっぱい向きもあるが、つけ汁と考えれば問題ないと思う。でもこの濃さなら、スープ割りはもう少し多めにしていただきたい。前は見た目白濁するくらい入れてくれたはずだが、たまたまか。
 とにかく麺。しっとりもっちり感を期待しすぎたか、予想外にしっかりとした麺にまさに面食らった。湯で時間も予想以上に早かったのも気になる。いわゆる大成食品の麺に非常に近い。夜営業を始められるようになったのは、麺を大成食品にすることで可能となったのではないだろうか。真相は藪の中だが、でも、大成食品の麺では頻繁に感じられる麺臭さはなかった。麺のチューニングを変えただけかもしれないが、個人的には素材感溢れる以前のチューニングが好きだった。また暫くしたら行かねばなるまい。
二郎@環七一之江 特徴; 豚醤・太・こ・二郎
定休日 水曜日 時 間 11:00〜14:00/17:30〜21:00
最寄駅 都営新宿一之江2分 住 所 江戸川区春江町4-6-8
【小ニンニクアブラ麺少なめ¥550】04.6/20
 体調を崩したので二郎へ。電車の乗換えと駅からの近さを考えていたら、未食の一之江店がひらめいた。ひらめいたが運のつき、行くしかない・・・近っ! 本当に駅から近い。堀切といい勝負の近さ。夕方開店すぐに到着で、5人ほどの並び。空いていると聞いていたが、なかなか人気のある模様。オープン当初のブレや、賛否激しい亀戸出身などから、しばらくはあまりよい評判を聞かなかったが、半年ほどでだいぶ人気が出てきたようだ。
 10分も待たずに店内へ。目の前の中年夫婦は要領がわかっていない模様。店内のL字型カウンターに肘を突き眼光鋭く二郎を待ちわびる猛者どもをみて、完全に飲まれている。手際の悪さを指摘されていた店主だが、だいぶ動きがいい。奥さんと思しき方とのコンビネーションもバッチシ(しかしもう少し初心者、それも中年以上の方には説明しても恣意と思うんだけど…それも含め二郎か)。
 で、でてきた二郎は、かなり出汁の出たスープ。タレもきつくなく、亀戸ほど甘くなく、バランスよくうまみが出ている。ブタもやわらかく、麺もボサボサではないものの、程よく噛み応えがある。野菜も柔らかくもちょっと歯ごたえを残していて、適度な甘みを演出している。薄くなくて辛くない。麺はゴワゴワの方が好きだが、それを引いてもまさに好みの二郎。少な目が本当に少なく感じた(十分にお腹一杯になったけど)。デフォで250gあるかないかじゃないかと。
 量・味ともに大満足の二郎が駅近くにあるなんて・・・重宝しそうだ。
めんやもも 特徴; 醤/塩・無化調
定休日 無休 時 間 11:30〜15:00/18:00〜23:00
最寄駅 都営新宿線一之江13分 住 所 江戸川区江戸川6-9-5
【つけめん¥800】01.12/13
 昨今少しずつ増え続けている、街道沿いなのに非豚骨・魚介系で、店主一人(もしくは奥さんと)で細々と丁寧な仕事をする売切れ仕舞の店系(ってクドイ!?)。ここも不定休が多いが、めげずにトライしていただきたい(近隣に代替案がないのが哀しいが…)。
 昨今レベルの高い店が多い魚介系でもここはまた独自色を強く打ち出している。昆布・煮干し・鯖節・熬ったスルメなどで魚介ダシは構成されているそうだが、それらの風味とゴマ油とカツオ油が合わさって、独特の苦いくらいの風味が鮮烈に鼻孔を着く。タレは干しエビと魚醤が使われているらしく、それも隠し味になっているようだ。動物系のダシはここでは魚介を引き立てる役に徹している感があるが、食べれば納得の役割だろう。もっちりとした特注の手もみ麺との相性が良く、具の玉葱の歯触りも考えられている。スープ割りで淡麗とでも呼びたいスープを更に堪能。滋味深いとだけではいいつくせない風雅に酔いしれてしまう。
【後日談】
 ふられたりでなかなか再食できないでいたら、どうも透明なつけ汁から醤油の色が強くなったものへとシフトした模様。この変更から前ほどの評判がきかれなくなった。是非とも再食して確認してみようと思う。
【塩らーめん¥650】04.11/10
 つけめんのつけ汁が透明感のある黄金色から醤油ダレの色濃い黒いものに変わって久しいが、どうもこのままつけめんは黒そうなので、ここは敢えて塩をチョイス。
 細くしっかりとした麺はコシが弱めで食感が小気味よい。つけめんしか知らなかったので、ちょっと新鮮だった。当初の魚介のインパクトの強い構成より、動物系と絡めて濃厚な路線へシフトしているという噂は聞いていたが、コレほどまでにはっきり主張しくるとは驚きを隠せない。嫌味ではないほどに透明な脂を利かせ、口当たりの満足感を演出。そしてスープ自体に粘度があり、様々のダシが出ているのだろうが、渾然一体となって詳細を要として得ない。しかし不自然でないながらも勢いのある旨みになっているから凄い。まったりと口に入り、まったりと胃に流れる。確かに、まる玉のスープに近しいものはある。旨みのもっていき方の方法論としては近似的といえよう。こちらの方が食事らしいというか、より料理らしい味わい。
 にしても相変わらずなのはチャーシュー。ピンク色でホロホロ。平日の昼営業の終わり間近に行ったので先客後客0。なんだかこのチャーシューを一人でゆっくり食べられるとなんて幸せなんだと思えてくる。これからの更なる味の変化も楽しみだ。

ここにも!江戸川区に是非よって食べたいラーメン
亀之介(こうのすけ):旧これしかなかばい|博多一番   特徴;豚・細
定休日 水曜日 時 間 11:00〜24:00
最寄駅 都営新宿線一之江17分 住 所 江戸川区一之江1-5-5
【博多ラーメン¥600(替\100)】04年10月
 相模原に本店のある系列店。様々に九州や博多を名乗る店がある中、珍しく博多という文字が頼もしく写る稀有なグループといえよう。
 店は内外装ともにそそられないというか、いわゆる車街道沿いのラーメン屋らしいそっけないもので、とりわけ暗いとか汚いという印象はなかった。となると、本格的なヘビー級の豚骨ラーメンなど期待できようもないのだが、特定の博多一番(2000年以前の博多一番とでも言おうか)には絶大なる信頼を寄せているので、ビビリようもない。
 で、出てきたラーメンは見た目にまったく期待を裏切らない。茶濁したスープは少々泡立ち、しっかりダシ出てまっせ!と主張している。証拠に、ジャンキーでなければ拒絶する獣臭もバッチリ。食べてみればやはりと納得。確かに無骨な本格長浜ラーメンと比べればスープは薄い。しかし長浜系博多ラーメンのなくてはならない特有のもの“甘み”がしっかりと効いている。これメチャメチャ重要。あの豚甘さなくして豚骨ラーメンではないのだ。やや不自然な甘みであろうと、長浜ラーメンベクトルの甘さであれば合格。正直、都内ではちょっとやそっとじゃ味わえない。
 そして極細ボソボソ麺。このポッキリ感が食事っぽくないという人が多いが、食事であろうとなかろうと、これでないと始まらないのだ。硬麺で頼んだが、本場長浜を謳う店よりは若干やわらかめで粉っぽさもちょっと足りないが、十分すぎる。具もタレの少々不自然な濃さが気にならなくもないが、やわらかめで九州ラーメンの具としてはいいほう。きくらげも葱も良いアクセントになっている。
 おそらく替え玉前提のため、スープの量が多めで熱め。おいしいけど薄いせいで、完食が少々しんどい。麺をたくさん食べるためのスープと考えれば問題ないけど、スープ好きとしては完食したいわけで、ここだけが心残り。
 他に青梅街道などいくつかあるが、ここ一之江と青梅街道以外の関連店は論外。せっかくそれなりのレベルのものを出せているのに、名を汚すような展開するんだろう? ところで、関連店だった博多大王は現存してるのだろうか?(閉店の模様)

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなラーメン
ラーメン若竹 特徴; 醤・あ
定休日 日曜・祝日 時 間 11:30〜14:00/18:00〜1:00
最寄駅 総武線小岩6分 住 所 江戸川区西小岩5-1-20
【かつおぶしラーメン¥800】02.2/21
 以前この近くに店を構えていたが、墨田区に移転、そしてまた小岩に舞い戻ってきたそうな。危うく両国にいくところだった。
 そんな事情からか知らないが、フリークの間では知られている店でも夜遅かったからか客は先客二人のみ。まるで小料理屋のような佇まいは街道沿いのラーメン激戦区の様相を呈している蔵前橋り通沿いでは少々入りづらいのか。余計な心配は兎も角、大抵始めての店ではオーソドックスなメニューをオーダーするのだが、名物!かつおぶしラーメンという文字がどうしても無視できない。和風ラーメンで有名な店である。それが鰹節を全面に出しているのだ。これは頼むしかないだろう。
 ということで目の前に出てきたのには、丼の上に薄削りの鰹節がふんだんに乗っていました。はぁ……気をそがれたきがしてきたが、めげずに口にすると、当たり前だがカツオの風味が凄い。食べ進むうちにはらはらとスープに浸っていく。その浸りかけが妙に食感があって、ハマルはまる。食べ終わった後も顎筋が咀嚼運動をする感じ。思ったよりも元々のラーメンを壊さず、魚介系のスープの味もわかるし、散らした焦がしネギがいいアクセントになっている。動物系のフルボディな感じはないのでコクは当たり前だがイマイチだが、魚介系で充分に満足度がある。具も全て悪くない。自家製薫製たまごもいい感じ。そうそう行けない場所が、この地で頑張って続けて欲しいものだ。
江戸川ラーメン角久 特徴; 豚醤・こ・太・家似・脂/麺/濃可
定休日 月(祝日は火)曜日 時 間 6:00〜2:00、日〜1:00
最寄駅 東西線葛西7分 住 所 江戸川区中葛西2-22-10
【ラーメン並¥600】
 これを家系といわずしてなにが家系だろうか!? というくらい家系そのもの。こってりとした鳥がらとトンコツのスープにとり脂が乗り、溶けないノリとほうれん草。いくら江戸川ラーメンを標榜していても、家系といわずにはいられない。おまけに脂の量や麺の硬さ、濃さまで調節可能。ここが家系でなければ、吉村家7(東十条の偽家系)の立場がないではないか!?(そんなものないか。。。)
 でも、ま、確かに、家系にしてはダシにおけるとりの要素が大きく、天下一品のような舌にまとわりつき、唇に膜が張るようなまったりしたスープになっている。しかし、今や数々の家系ニューウェーブが誕生している現状で、これだけでは家系は払拭できないでしょう。というかそんな気はないだろうし、これでいいんでしょう。つーか、下手な家系よりおいしいのでOK。
 昨今話題にのぼらなくなった店だが、仕事帰りのサラリーマンに数多く出くわしたし、根強い人気に支えられているようで、結構結構。自分は嫌いじゃないっす。

まだまだある。町のラーメン屋さん
らーめん処 特徴; 醤豚・自家製麺
定休日 第2・4日曜日 時 間 11:30〜15:00/18:00〜0:00
最寄駅 総武線新小岩12分 住 所 江戸川区松島3-42-11
【醤油らーめん¥550】02.4/15
 背脂チャッチャ系と聞いていたが、背脂の大人しさに驚いた。ベクトルとしては涌井系かと思うが、それよりも少ない。味は違うが寧ろ伊江呂に近しい大人しさ。綾瀬から移転したが、麺も自家製麺になり、大分変わったのかも知れない。
 この系統では多くと同じく、コクはかなり薄いが、ここはベースの味がしっかりとしていて、食べていて飽きないし、実際そんなにスープが多いという感じでもなかった。自家製麺はピロピロで柔柔。相性は疑問だが、自家製麺だけあって、へたるという感じではなく、食べやすいし、悪くない。
 店の威勢のいい(店内にはTVがあり、壁には「E.YAZAWA」^_^;)感じとは裏腹に、丁寧というほどではないが優しい物腰のラーメンだった。個々の独自性が出ていて、個人的には嫌いじゃないです。

揚げねぎラーメン満天(休業中) 特徴; 醤・あ・揚げネギ
定休日 日曜日 時 間 11:30〜14:30/17:30〜21:00
最寄駅 総武線小岩8分 住 所 江戸川区北小岩1-1-11
【揚げねぎラーメン¥600】
 揚げネギといえば台湾風だが、小岩駅周辺で行列さえできる店として人気のここは、東京ラーメンとしての揚げネギを目指しているという。
 確かに煮干し系の香りがして揚げネギとともに香ばしいラーメンに仕上がっているとは思うが、やはり焦がしネギのインパクトに押されている感は否めない。個々に味わえばなるほどという感じなのだが、一緒にした時点で、インパクトに欠ける薄いラーメンという印象になってしまった。揚げネギは大きくもなく細かすぎもせず、真っ黒でもなく本当に良く仕上がっているのだから、もう少し和風だしの主張の激しい、若しくはガラ系で重みを付けたスープだと個人的には大満足なのだが。サービスでつく味玉もよくできてきるが冷たい。別料金でいいからせめて冷たくないものがほしい。
 ただ、来集軒から取り寄せているという麺は相性ばっちりで、本当にこのラーメンにこの麺という感じをしみじみ感じました。個人的には非常に惜しいラーメン!
【休業中】
 04年10月下旬からしばらく休業とのこと。再開は未定。

追悼!閉店してしまったラーメン屋
荻嶋家 特徴; 豚醤・こ・平太・脂/麺/濃可
定休日 水曜日 時 間 11:00〜2:00
最寄駅 総武線小岩12分 住 所 江戸川区北小岩2-32-12
【ラーメン並¥600】
 あまり本などでは紹介されていないが、ネットや口コミでは結構有名な家系。駅からちょっと歩くのだが、この小岩という場所はなかなかの夜の町で、ハングル文字も踊る、東京の暗黒面的なところ。こういう場所の好きな自分としては、昂揚するものがあった。
 で、荻嶋家だが、夜の営業ちょっと前についたが、食べられた。小奇麗とはいえない、中華屋っぽくもあるが、噂通り真っ黒な犬がお出迎えで、注文後、家系のスープの臭いも漂って、なかなか擦れたいい雰囲気。盛永軒のような、衛生面で疑いを持つような感じはなく、独特の雰囲気が味わえるといったところか(動物を飼うことそれ自体は疑問だが)。犬の毛艶のよさも影響しているようだ(賢そうな犬である)。買い置きではあるが、ニンニクも生姜も常備してある。
 出てきたラーメンだが、家系にしてはデフォルトで脂少なめで、珍しく平たい麺。ちょっと柔らかいが、なかなかデフォルトで濃いめのスープにあっている。どちらかというと大黒屋に近い。個人的にはこの平麺はイマイチだったが、十分おいしい(一緒に行った友人はこの麺が気に入って大絶賛)。間違う事無き家系。コクがあって、タレの味の利いたなかなかのもの。帰りしな、何故か斜めに置かれたテレビを見ている圭子おかみが印象的だった。
伊江呂 特徴; 豚醤・あ・細
定休日 木曜日 時 間 11:30〜15:30/17:30〜1:30
最寄駅 総武線小岩 住 所 江戸川区南小岩8-9-2
【醤油らーめん¥600】
 評判のいい店でしかし涌井に似ているということでイマイチ冒険心がそそられず、小岩の駅からはあるし、江戸川橋に用がないと言うことで二の足を踏んでいたが、いやはや、おしいことをしていた。
 確かに見た目は、細かな背脂の浮く、あっさり目の豚骨醤油という涌井に似た印象をうけるが、和風ともいるような風味の醤油ダレに、豚と鶏のガラの効いた、風味・味共に結構ストレートに感じられる、且つ繊細でもあるスープは独特のもの。麺も細めだがグダってはいない。脂の量・麺の硬さも自由を効いてくれる。チャーシューも薄めだが○。総じて、それぞれの具材がしっかりとしていて、控えめにうまくまとまっている割に満足感がある。
 御夫婦で切り盛りしているようで、気さくな御主人はとても好感が持てる。また来て、その名の通り、いろいろトッピングを試したくなるラーメンだった。
【後日談】
 移転したようです。江戸川区南小岩8-9-2
CPラーメン 特徴; 醤/オリジナル・あ・細/太・閉店?移転?
定休日 月・第3火曜日 時 間 17:30〜2:00、日12:30〜23:00
最寄駅 都営新宿線船堀5分 住 所 江戸川区東小松川4-42-14
【オリジナルらぁめん¥600】
 最近(00年下半期)話題のお店。元々はコンパスポイントという洋風居酒屋で評判だったラーメンを復活させてラーメン専門店としてオープンしたそうな。その居酒屋時代にラーメンだけ注文しようとした人が「ダメです」と断られたといった話を風の噂に聞いて、正直びびっていたのだが、実際は御夫婦で手厚くもてなされ、非常に気持ち良くラーメンを頂くことが出来た。
 銀座のスエヒロなどで修業したという店主のラーメンはなるほど、あっさりしていつつも複雑なさまざまの味が混ざり合って、しかもそれがすんなり入ってくるもの。ファーストインパクトはなにやらタンメンのようだったが、食べすすむうちにだんだんと味が、それぞれの素材の主張はないのでどれがどれという区別はないのだが、それらが渾然一体となった味の輪郭がはっきりとしてきて、どんどん手が進む。麺に干しエビが練り込んであるらしく、どうもそれも一役買っているようだ。これというパンチはないものの、麺とスープの相性の良さを感じた。良く解らなかったのだが、スープにこんもりと盛られた味噌だかそぼろ状のものがアクセントになっている。茎ワカメも悪くない。
 ただ、その食べやすさで、結果的にインパクトとして残るものが無かったのも正直なところ。なにかひとつ突出した味が欲しかった。その意味で醤油ラーメンの方が醤油味な分よかった。にしても、ここのラーメンとして突出した味があれば、かなり好きになれたかも知れない。現状で、おいしいけれども個人的には好きになれないラーメン。
【後日談】
「らーめん しぃぴぃ」と店名を変えたが、「麺や 多久味」という店になっている模様。
博多ラーメンまる一 特徴; 豚・こ・細・博多
定休日 月曜日 時 間 11:30〜14:00/17:30〜22:00
最寄駅 総武線新小岩5分 住 所 江戸川区松島3-11-3
【博多ラーメン¥650】
 大崎さんくらいしか紹介している人がおらず、メディアへの露出が非常に少ないので懸念があったが、博多ラーメンと聞いて食べずにはいられないのだ。最近、本格博多ラーメンという文句にだまされることが多く、それは店頭でならいざ知らず、ラーメンフリークの発言であっても警戒するようになっていた(まる金や二子玉川の濃磨呂などがそう)。
 でも、ここは違う。確かに超コッテリ長浜ラーメンを期待すると……いや、期待していても存分な味わいが堪能できるだろう。スープ自体のインパクトこそ薄いが、しっかりと旨味が出たコクがしっかりと存在するスープ。細く真のある少し柔らかめの麺。くどくなく、替え玉も2玉は行ける喉ごし。さっぱりとしながらも、しっかりと重みのあるラーメンというのは貴重だと思う。ただ、店内は綺麗という感じではなく、床(コンクリモロ向きだし)が濡れていて、鞄が汚れてしまったのがたまに傷だが、人柄のよい御主人とおかみさんに免じて。
【後日談】
店名が変わり、味も変わったようです。。。
支那そば○久 特徴; 醤・あ
定休日 無休 時 間 11:30〜0:00、日祝〜22:00
最寄駅 総武線小岩2分 住 所 江戸川区西小岩1-19-33
【支那そば¥500】
 あっさり醤油ラーメンということで石神氏が3年目の本にまで毎回出場と、案外と珍しく思い入れのある店なんだなあと感心していたが、実際行ってみると?? 最初のインパクトはよかった。あっさり醤油でその分だしがはっきりと伝わってくる。昆布や煮干しの風味もいい。口当たりが優しく、そんなに熱くもなく少々トロっとしたスープは素直においしいと思えた。が、食べ進むうちの結構スープの重みが響いてくる。シャープさが欲しい。アクがあるというわけではないが、すっきりしない感じが堆積して、食べ終わるころにはクドクドしくて嫌になる。
 実はこの危惧は店内に入った段階であったのだが、スープを一口啜った途端吹っ飛んだ。しかし再度やってきたのだ。それは不衛生さ。別に店が汚いのはいいのだが、雑然としていて、片づいてない、つまり管理が行き届いていない印象をうけた。売りのシナチクも歯ごたえがあるもののどうも飽きが来る。チャーシューも切り置きしていない割に臭う。水もウォータークーラーのある割にまずい。そういったことが直接味に影響しているとは思いたくないが、なんとなく気分、味ともに、すっきりしない感触を覚えた。
【後日談】
閉店後の情報は入ってきません。