埼玉南東部

 =しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

埼玉エリア
南部:京浜東北線・埼京線他 東部:東武伊勢崎線・野田線他
西部:東武東上線・西武新宿線他 北部:高崎線・宇都宮線他

 

決定!埼玉南東部の1オシ!!ラーメン
銀の水 特徴; 醤・細
定休日 火曜日 時 間 11:00〜15:00/17:30〜22:00
最寄駅 JR武蔵野線東浦和15分 住 所 川口市北園町15-2
【ラーメン¥500】04.2/4
 川口市内で有名なラーメン店として必ずあがる店ながら、これまで未食だった自分が恥ずかしい。郊外の、失礼な話、冴えない、そそられない外観。メニューの多さも食傷気味にさせられるが、掲げられた薀蓄は煌いていた。
 そして、出てきたラーメンこそまさに輝かんばかりに透明度のある黄金色のスープ。表面に結構な数散らされた柚子の香りが鼻腔をつく。これだけ風味が前に立つとバランスを悪くするような気もするが、突出する味の濃さがないのに、物足りなさもあまりなく、調和が実に取れている。正直、魚介ダシが突出しているわけでもなく、動物系のインパクトが強いわけでもないし、かといって柚子が打ち消してるわけでもない。相当にしっかりとした和風だしの筈なのに、縮れた中細麺も絡みすぎず、柚子以外が消えてしまいそうな存在感の中で、すべてが合わさると不思議な魅力を発するラーメン。
 こういうサイトでは似つかわしくない程、印象評になってしまったが、これはそれ以外いいようがない。ただ、量的にはかなり物足りないので、評判のチャーハンとの半チャーハンセットがいいかも。次は自分も食べよう!

ここにも!埼玉南東部に是非よって食べたいラーメン
まる玉 西口本店 特徴; 塩・細
定休日 無休 時 間 11:30〜14:00/17:30〜23:00(日12:00〜)
最寄駅 JR川口 住 所 川口市川口4-2-3
【まる玉ラーメン¥550】
 川口が激戦区になるのではないかという古くからの地元民にはなんともリアリティのない情報が飛び交っているが、思うに、それら発言を裏付ける有力店のひとつがこの店ではないかと思われる。
 川口駅西口という、昔は町工場の林立していた再開発エリア(悪しきリリア関連エリア)に、おしゃれとは言え屋台のような店はいつのまにかヒョッコリと姿を現していた。
 席数の少ないこじんまりとした店内に出てくるラーメンは、関東的な感覚ではありえないラーメン。量も少なめで、細くて硬く、もろに替え玉モード。食事というよりオヤツ的な感じが漂う。しかし麺はちぢれており、塩ベースのスープは豚骨ではなく鶏がらと丸鶏らしい。これが高はしにも匹敵するライトでありながら濃厚なダシがでていて、相当に奥行きがある。ワイルドなラーメンとは対局をいくが、十分に力強い出色の出来。
 アオサは好きにはなれなかったが、決して邪魔はしていないので御安心を。
【まる玉ラーメン¥550】02.12/15
 不思議とアオサにもなれてくるもので、舌にまとわりつくような鶏ダシとアオサの食感のマッチングが癖になる。最近ダシが良く出ている気がする。ダシの甘いスープ好きにはたまらない方向にさらにシフトしている気がする。夏もいいが、やはり冬にあうラーメン。
【まる玉ラーメン¥550】03.秋
 濃厚さはこの1〜2年でだいぶ安定してきている。支店が増えてもここ本店にこれという変化がないのがうれしい。このままがんばってほしい。
【まる玉ラーメン¥550】04.12/15
 久々に覗いたら、なんと店主が変わっていた。ガタイのいい兄ちゃん(オッチャン?)はどこへやら、おねぇさん(オヴァサンはさすがに悪いか)に変わっていて、ヘルプも女の方。常連と思しき客とのトークから見るとどうもスポットではなく、しばらくここ本店を仕切っているようだ。
 出てきたラーメンはホッと一安心の、これまでとさして変わらぬクオリティ。相変わらず甘い方向性は満足度が高い。しかしデフォで麺がだいぶ柔らかい。気のせいだろうか?少しグダっとしてしまう。もともと加水率は高くないが、ちょっとインスタントっぽい食感になってしまうのは残念。硬め必須かと。それと、微妙にではあるが、スープがしょっぱい。甘甘だけど、若干舌に残るしょっぱさがある。微妙に濃度が薄く感じることに影響しているのだろうか。
 まったく問題ない程度だが、一時的なブレか、こちら側の体調などによる味覚の問題かもしれない。ねっとりスープとの相性の良いアオサや淵に味がしみた柔らか巻きチャーシューなど具材のレベルも相変わらずなので、杞憂だろう。
青木亭@川口 特徴; 豚醤・背脂
定休日 水曜日 時 間 11:00〜23:00
最寄駅 SR川口元郷13分 住 所 川口市東領家1-12-22
【定番小¥800】04.2/13
 ドモンの子分的なポジションで埼玉及び東京北東部で展開するFCの川口店。店内に入った瞬間、結構の豚骨臭が鼻腔をつく。これは開けっ放しのドモンでは感じなかった現象。食券機は最近見かけるようになった、メニュー番号を入力するタイプ。判りづらいが沢山のメニューをこなすにはいいかもしれない。ここのように、一つのメニューでも小(普通盛)・中(1.5増)・大(2玉)とあって、更にトッピングが多い店なので仕方ないのか。
 出てきた定番(ネギチャーシュー)小は見た目も懐かしい久々のラーメンショップのフェイス。大きく少々食べづらい木製のレンゲもドモンと同じ。ネギは相変わらず苦いほどだが、背脂とチャーシューとを一緒に食べ、口の中で渾然一体となったときの甘苦さはならではのもの。久々の味にノックアウト気味だったのだが、新たな驚きとして、先ほどの豚骨臭がここで影響してくる。たまたまかもしれないが、豚骨のダシが強いので、甘みも強く、チャーシューとネギとのバランスがいい。背脂もちっとも頭が痛くなるようなことはなく、なんなく完食。デフォでは麺が柔らかすぎたが、固めでオーダーすればこれはなかなかの一品になるだろう。
 久しく忘れていたが、このスタイルは、川口・戸田の地場ラーメン的に根付いていると思ってしまうほど、影響力のあるものだった。FCでこのレベルを維持できるのであれば、ぜひともご当地ラーメンと呼べるレベルにまで昇華してもらいたい。定番を全国に轟かせる日は来るのか!?
 ちなみにその名をとどろかせるチャーシューの出来は、ドモンよりも若干やわらかさとジューシーさで劣る印象を受けたが、やはりならではのクオリティを保っている。お持ち帰りチャーシューも半分から食券機で買えるので、ずいぶん買いやすくなった。それに川口店だけ、贈答用の全国配送を行っている。直接店舗に行かないと注文できないのが難点だが、肉好き垂涎の土産としてこちらも重宝した。是非お試しあれ。
http://www.negi.co.jp/
らーめんもみ 特徴; 豚/み/醤/塩・良
定休日 木曜日 時 間 11:30-14/17-0:30時
最寄駅 JR蕨 住 所 川口市前川1-13-17
【和風塩¥600】02.3/3
 近くにダイアモンドシティという郊外型の複合ショッピング施設が出来て、その側でラーメンならと思ってチェックしていたからか、予想に反して町の中華屋のようなテンションに正直面食らった。
 入り口は如何にも丁寧な仕事をしてそうな感じなのだが、なかは地元の憩いの場に早変わり。作業着を着たおっちゃんが奥のテーブルで昼間から一杯やっている。メニューも牛骨から豚骨に変わったスープに醤油と塩と味噌。それと和風のそれぞれ三つの味。
 このバリエーションで不安になるが、奥さんが担当という和風の塩味をオーダー。これが出てきてその臭いにビックリ! 和風の塩では想像しなかった香り。おそらくマー油だろう、茶褐色の香ばしい臭いが鼻孔をつく。カツオとおかか(!)でダシをとったというスープもマイルドでありながらインパクトは強い。マー油の臭いに負けないスープになっている。
 チャーシューも適度に歯ごたえがあって臭わないし、メンマもネギも悪くない。いやはや感服。これだけのメニュー仕込むのだけで大仕事だろう。参りました。
 我を忘れて完食すると、御主人が「きれいに食べてくれてありがとう」の一言。そんなにひょいひょい行ける距離じゃないのですぐには来れないけど、いつか必ず他のメニューも、と誓って店を後にした。久々に気持ちのいい食後だった。
北のこだわりらーめん口福 特徴; 塩/醤/み・あ・無化調
定休日 月曜日 時 間 11:30-22(麺切)時
最寄駅 JR西浦和 住 所 さいたま市桜区田島2-17
【こくまろ醤油¥680】02.3/26
 01年は8月13日にオープンしたばかりの無化調店。北のこだわりといっても北海道らーめんという訳ではなく、北海道の素材を活かしたラーメンということらしい。筆文字の看板といい、味も去ることながら相当に研究熱心な感じが伺える。器も詳しくはわからないが、焼き物然としたもの。少々食べづらかったが、御主人の心意気が伝わる。
 で肝心のラーメンだが、鰹節の香りが強烈! 苦味も少々ある。あっさりとしてはいるものの、魚介ダシがふくよかで満足度はある。動物系のダシを使っているのかはわからないが、それほどスープにボディの強さは感じなかった。
 チャーシューは厚みがあって柔らか。脂身はとろけるようなのだが、赤身がずっとスープに浸しておくと硬くなってしまう。デフォでメンマが相当乗る。嫌みのないメンマで歯ごたえがある。
 それにしても麺がイマイチ。麺箱が隠れていて麺屋がわからなかったが、太めの多加水ながら平凡な印象は拭えない。スープは勿論タレがいい感じなので、暖かくなってからというつけめんが食べてみたいが、麺は同じものを使うのだろうか……是非自家製麺でやって頂きたいと思えるラーメンだった。
 醤油はほかにあっさりがあり、季節限定のみそ、ミネラル塩らーめんに、沖縄天日塩’ふしぎ’、さらにメキシコの岩塩を加えた塩ラーメンなど、研究に余念が無い。埼玉もだいぶこういう丁寧な仕事をしる店が増えて嬉しいかぎり。再食が実に楽しみ。ちなみにBGMはAMラジオだったが、CDラックには吉田拓郎ばかりがっ!
荻窪らーめん栄龍軒 特徴;
定休日 月曜日 時 間 11:30-14:30/17:30〜23(日祝11:30-16/17:30〜21)時
最寄駅 東武松原団地 住 所 草加市松原4-1-9
【らーめん¥580】02.3/26
 どうも荻窪丸長の創業者のうちの、荻窪栄龍軒を始めた方の孫(目白の丸長で修業)が二代目の叔父さんとともに始めたというなんとも由緒正しくもややこしい店。だったらつけ麺を食べればよかった(あの強烈な酢と辛さが好きなんですぅ)が、ある方のお奨めでらーめんを。
 属にいう荻窪ラーメンとは別物と考えたほうがいいでしょう。でも、別ベクトルとはいえ、魚介系の強烈な香りと表面に膜を張るラードは健在。このラードがなんとも甘みがあること。まさに旨みが凝縮されたという言葉がぴったりとくる。チャーシューも肉厚で満足度が高い。
 しかしである、麺は太めの縮れ麺で柔らかいのはいいが、少々黄色みがかっており、臭いがどうも鼻につく。自分の気のせいならいいが……(店の方、間違ってたらゴメンナサイ)。スープ自体のダシの濃度はそんなになく、濃いめの醤油ダレが飲んでいてだるいのが、自分としては好みではなかった。でも、食べに行く価値は十二分にあることは確か。それだけのクオリティと、なんといってもラード!
殿様ラーメン秀吉 特徴; 醤・太・こ・つけ麺
定休日 月曜日 時 間 11:00〜売切(22:00位)
最寄駅 埼京線戸田15分 住 所 蕨市錦町1-10-11
【もりそば¥650】02.10/20
 隣が角海老(お風呂屋さんのほう)で、店名が殿様ラーメンってどうなんでしょう? まぁそこが埼玉の街道文化という感じか。向かいにナイスな古本屋はあるし。
 さておき、ここは東池袋大勝軒系でも佐貫大勝軒系。なので挽肉が入った甘めのつけ汁。なかでもここは相当に甘い。スープ割りを頼むと、ネギ+挽肉は嬉しいのだが、さらに甘くなっているのはどういうことだ? だが、この間気づいてしまった。ここは大勝軒系に馴染みのない方のために、酢をかなり控えめにしてあるそうだ。だから甘みがきついのであって、酢を足すとあら不思議、食べ慣れたバランスに早変わり。卓上の酢はマストです。
 麺は大勝軒系にしては細め。デフォで200g。大盛り300gまでは無料というのも明快でうれしい。なぜか店員が家系ノリ……??
とっておきのスープけいとうラーメン 特徴; 鶏頭・独特
定休日 日曜日 時 間 17:00〜02:30
最寄駅 東武伊勢崎線新田駅3分 住 所 草加市金明町304
【こってりラーメン¥550】02.12/17
 商店街を抜けた角地に長いことやっているような感じ漂う町のラーメン屋さん。背脂か東京醤油かという佇まいだが、これが実にマイルドでオリジナルなラーメンを出してくれる。
 「あっさり」は醤油ラーメンだそうだが、ここは「こってり」で。といってもラードがきついとかそういうものではない。まさしくダシの濃度という意味でこってりなのだ。たくさんの野菜でとったダシは、どれがどの味というものではなく、何だか良くわからないけどたくさんの野菜が溶け込んで、複雑ながら舌触りのいいスープに仕上がっている。それだけでは口寂しさもあるとは思うが、そこはこれまたしつこくべとつかない鶏頭ダシで野菜ダシをふくよかに受け止める。タレは良くわからないものの、ポワンとやさしい甘みながらもしっかりとうま味が伝わってくる。
 茶濁というか白濁したスープに万能ネギが味も色的にもマッチ。直火焼きのチャーシューも柔らか。これが550円というのだから驚かずにはいられない。店のご夫婦とおぼしき方々の接客もアットホームでホッと出来る空間。

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなラーメン
天下一品 特徴; こ・ドロドロ・京都
定休日 無休 時 間 10:00〜23:00
最寄駅 JR川口5分 住 所 川口市栄町3−10−13
【並¥620】03.10/12
 川口に銀座通りというべたな名前の商店街があるのだが、この1年足らずでFCが続々進出し、ついにはスターバックスまでできてしまった。そんな状況下で、ラーメン屋ならどんな店が進出するだろうかと、寧ろネガティヴに考えていたのだが、いい意味で予想は裏切られた。まさか川口で天一が食べられるとは!!?
 味は、言わずもがなの天一。どろどろ濃厚スープはいつ食べても、自分のスイートスポットをばっちりついてくる。さて、長崎ちゃんぽんと小法師に挟まれた立地でこの味がどこまで受け入れられるか、見ものである。 
http://www.tenkaippin.co.jp/
らあめん処 the麺ぐりえ 特徴; 醤/塩・太・無化調・独特
定休日 月曜日 時 間 19:00〜01:00(日18:00〜)
最寄駅 JR蕨「宮根」バス停下車 住 所 川口市芝5346
【鳥塩麺¥600】02.10/20
 川口の幹線道路の割には片側1車線の道路沿いに、掘建小屋(<失礼)のような木の建物がここ。内装も手作り感あふれるといえばいい感じだが、おまけのフィギュアも怪しく光り、全体に薄暗く、厨房も見えなくて、なんだかアングラな雰囲気。
 ちゃぶ台に座って待っていると出てきた鳥塩麺。話題の店だったので、てっきり透明でダシのうま味が前面に出た感じかと思い気や、白濁してフィットチーネのような太麺。おまけに紅生姜が乗っている! 柔らかい麺でスープが絡む絡む。食べるというより麺とスープでぐちゃぐちゃになった物体を持ち上げて咀嚼するという感じで、ダシとか麺とか具とか、それぞれのパーツの判別不能。良くわからないものを食べてる印象で、いや〜な食後感。
 連れのたのんだ、れんこん麺をもらうと、これがすっきりとしながらも独特で複雑なダシの絡む醤油味で、もっちりした麺と相まって、オリジナルならーめんに仕上がっている。あらら、こっちたべれば良かったかとおもったが、なんだかこんなことも含めて、この店に入ってからキツネにつままれたようで、店を出てから段々愉快になってきた。
 いまにしても決して好きになれない鳥塩麺だったが、この店は好きになってしまった。しょっちゅう行く感じじゃないけど、きっとまた行くでしょう。
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/6571/
ニューラーメンショップ・ドモン 特徴; 豚醤・背・太・こ・焼豚
定休日 月曜日 時 間 11-22時
最寄駅 JR戸田 住 所 戸田市新曽1752-1
【定番中¥850】
 ラーメンショップではあるが、ここは別。埼玉県で行列が初めて出来たラーメン店として有名。それもそのはず、背脂の豚醤を結構古くからやっているのだ、東京でもいくつか有名店が出てきたころにである。それに、新大宮バイパスからも近い。埼玉でおいしいラーメンに巡り合うには、近所でたまたま、という偶然に任せるしかないような状況なのだ。流行って当然。
 兎に角脂ぎっているこってり豚醤で、コクもある。個人的にここ以上の背脂豚醤を知ってはいるが、多くの背脂の店と比べても勝負は十分にできる。それに何せここは埼玉なのだから。
 しかしそんな条件を覆すほどの武器がこの店にはある。それはチャーシューで、脂の乗ったプリプリのチャーシューは人気が高い。そのネギチャーシュー麺は定番メニューで、終いには「定番!」というだけで注文できるまでになった。実はこのチャーシュー、テイクアウトできる(一本約1800円)。家に帰って食うこの贅沢、至福である。それくらいうまいので、持ち帰りを是非頼んで、その味を堪能していただきたい。
石川家 特徴; 豚醤・こ・脂/麺/濃可・家
定休日 月/第3火曜日 時 間 11-22(日祝-21)
最寄駅 東武東岩槻 住 所 岩槻市東岩槻1-9-15
【ラーメン¥650】
 本家吉村家で修業した方のお店。しかしオーソドックスな家系からは逸れた味かと。トンコツ特有の粘液質なねっとり感はなく、色も黒ずんだ醤油ダレの主張のあるものになっている。しかしスープに甘味があり、諄さはなく、醤油の味が活かされた形になっていると思える。聞いた話によると以前はもうすこし黄色みがかったしょっぱさの押さえられた味だったとか。
 しかしそのおかげかどうかわからないが、家系にしては珍しい九条ネギ(家系じゃなくても京都ラーメン以外では珍しいか)がぴったりはまってくる。以前元町家で痛い目にあっているので(粘液質のスープにからみすぎ折角の九条ネギがぐちゃぐちゃで味も殺された)、不審な思いが吹き飛んだ。
 そして何と言ってもチャーシュー。ほぼ角煮。角煮より薄く、チャーシューより厚いという感じ。とろけ具合が角煮で、たれもしっかりしみ込んでいるが、スープの中で混ざったりすることなく、たれの主張も適度に楽しめる。麺は酒井製麺だがにしては平め。脂も少ないので、硬め多めくらいがちょうどいいかも。
 総じて、非常に美味しく戴けました。なお、中華そばというあっさりのメニューもあるので、そっちも気になる。
【後日談】
 埼玉を中心にFC展開し、暖簾分けも多数輩出したが、やはり先日の産地表示偽装事件は痛かった。FCの店はイマイチ感が強く、弁護する気もないが、本店に関しては当初埼玉では1・2位を争う実力店だったのだから、是非、めげずにベストの味を目指して邁進していただきたい。FCを回収することは無理かもしれないが、本店だけでもなんとかならないものか……是非再食して現状を確認して再評価したい。

まだまだある。町のラーメン屋さん
焼豚麺屋ごぞう 特徴; 豚醤・太・家系?
定休日 無休 時 間 11:30〜15:00/18:00〜23:00(土祝前日〜01:00)
最寄駅 SR川口元郷10分 住 所 川口市領家1-20-9
【ごぞうラーメン¥650】04.1/21
 川口から環七に出る道路ゆえ、車が多いためか、ファミレスタイプの焼肉屋などが目立つ沿道にある、シックな色あいで、この通りにしては小体のラーメン屋。車だと通り過ぎてしまいそうだが、すぐ傍で見ると木目ながらテーブル席も3〜4つほどある、流行をおさえながら周辺の客層のリサーチも出来ているような周到なつくり。
 味も周到な感じで、素材の薀蓄も掲げ、健康を配慮しているように見えて、食べ応えのある濃厚ラーメン。見た目、もろに家系。しかしノリが2枚で、申し訳程度に刻みねぎがほうれん草の上にチョコンと乗っている。ダシはとんこつが強めで、かなりクリーミーな方向。舌触りもよく、チャーシューも薄めながら柔らかい。臭わないのがいい。麺は太麺ながら、平たい感じ。しかしさほど絡まなく、この濃厚スープにはいいかもしれない。タレが強くないのもうれしい。
 たまたま通りがかりに、こってりめのラーメンが無性に食べたくなったとき、うれしいお店といったところか。ちなみに家系との関連は不明。
http://www.gozo.saitama.walkerplus.com/
北海道らーめんコシ屋 特徴; み/醤/塩・味源系?
定休日 水曜日 時 間 11:30-22時
最寄駅 JR西川口 住 所 川口市西青木1-9-15
【正油ラーメン¥600】02.1/20
 ケンネルの居抜き(?)で、ケンネルの派手な看板のイメージそのままに黄色い外壁にコシ屋の赤い文字。こう書くと危なそうに見えるが、味源の暖簾に似たカラーリングで、オロチョンなどのメニュー構成もまんま。暖簾に製麺所の名前がないが、修業先についてはノーコメントということなので名無しの暖簾なのだろう。
 麺は黄色みがかっていて、やはり小林製麺よりの作り。さがみ屋という麺屋。敢えて正油を頂いたが、旭川というにはほど遠いが、濃いめの醤油のインパクトのある、動物系とひき肉で甘みが出ているスープ。表面にはラードが覆う。まとまりのいい印象を受けた。オリジナリティはさほど感じないものの、100円引きのサービス券もくれるし、ちょっと立寄るには持って来いかも知れない。
つけめん吉泉 特徴;
定休日 日曜・祝日 時 間 11:00〜15:00/18:00〜23:50(土〜22:00)
最寄駅 JR西川口1分 住 所 川口市並木3-11-7
【つけめん正油味¥600】02.7/23
 東口駅前ロータリー、真っ赤な看板に「つけめん」の4文字がまぶしい。綺麗で真新しい感じ看板(といっても布っぽい素材)なので小奇麗なFCっぽい明るい店内なのかと思い気や、そこは西川口、周囲の焼鳥屋と大差ない、居抜き感たっぷりにわれわれを待ちかまえている。
 正直、あまり期待しないでいたのだが、予想外にいい思いが出来た。つけ汁は醤油の黒さが目立つ。見た目ほどしょっぱくないが、とりわけ魚介の香りが鼻腔をつくわけでもなく、動物系のダシがパンチを与えてるでもなく、辛くもなく酸っぱくもないのだが、全体的に押さえられたところでバランスがとれている。ラードも適度に層をなし、微妙な甘さを与えている。細切りのチャーシューも食べやすく、臭みもない。
 麺も中太の自家製麺(らしい)、白っぽいぷりぷりのもので、食感はいいのだが、ぷりぷり過ぎて、つけ汁を弾いているような感は否めない。しかしこれは好みの人も多いでしょう。個人的には、麺自体を楽しむというところまでいけなかったが、このような立地で独自性をだしている、その姿勢に感心した。
 カウンター奥にあるポットからのスープ割りで、結構魚介系が感じられた。スープ割りでこういう発見があると嬉しい。駅前でラーメンというとある程度の覚悟が必要だが、ここなら安心、かな。
きんとく家 特徴; 豚醤・太・家系?
定休日 第2・3火曜日 時 間 11:30〜14:00/18:00〜24:00
最寄駅 JR蕨25分 住 所 川口市前川1-9-21
【しょうゆ豚骨ラーメン¥550】04.2/12
川口市内にもだいぶ家系ラーメンが増えてきた。川口に限らず、郊外型ラーメン店として一時期のラーメンショップのような状況が家系に訪れているようだ。で、ここは家と冠についているにしては、家系らしからぬラーメンを出している。
具の構成は似ているが微妙に違う。海苔は2枚で、しかも直ぐにヘバるフツーの海苔。ほうれん草の上に気持ちだけネギが乗る。そして麺が縮れ麺。背脂がかかり、スープの色は黒に近い。
そう、背脂ラーメンとの中間のようならーめんで、まさにドモンスタイルと家系という街道沿い文化ラーメンからの産物のようなもの。まぁありがちな背脂のラーメンかといえば差にあらず。スープ自体はあっさりしていて、くどくはない。背脂もべたつかず、重くならない。かといって物足りなさはないので、なんだかよくわからないけど、おいしく完食。おまけに薄いながらもチャーシューが柔らかくて、変な味付けもなく、なかなか。
エエトコドリといえばそれまでだが、これはこれでなかなかに面白いラーメンが出てきたものだ。
初代麺屋ぶーくん 特徴; み/醤・太
定休日 月曜日 時 間 11:30-14:30/17-22時
最寄駅 JR蕨 住 所 川口市芝4331
【らー麺¥650】02.3/3
 産業道路沿いにやっつけでやっているとしか思えない怪しい(といってもがんこオヤジとかそういういい意味でなく、国道沿いの潰れかけた定食屋のような……)エロコーナーの充実した古本屋があった。その傍らに屋台を固定したようなこれまたやる気を感じさせない如何にもウチはまずいといわんばかりの、確かパワーラーメンとかいうラーメン屋があった。こわくて入れなかった。そんなことがあったので、このぶーくんもどうも足が遠のいていた。気づけば、そのパワーラーメンだかの居抜きでぶーくんになってから、結構な年月が経っていた。
 ぶらりと前を通ると、古本屋はビデオ屋兼モデルガン専門店になっていた。負けずに怪しい。既に一食食べていたが、せっかく来たし、気になるのでここで入らなければとぶーくんへ。
 なにか記憶ちがいをしていて、勝手にとんこつラーメンだと思っていたが、お奨めは味噌とのこと。御主人が元力士で、ちゃんこの発想で独自の味噌ラーメンに仕上げたらしい。つみれはかなり魅かれるが、勘違いしていたので、普通にラーメンを頼んでしまった。張り紙に「当店は麺の量が多いので、少なめ出来ます」と書いてある時点で気づけばよかった。慌てて少なめにしてもらう(恐らくデフォで200g超あるだろう)。
 出てきたのは見事に醤油ラーメン。しかしこれが予想をいい意味で裏切ってくれた。麺は太めの平打ち縮れ麺。柔らかめだがいやな感じはしない。醤油ダレが結構はっきりしているが、スープとの相性はすこぶるいい。このスープ、なんだかよくわからない。おそらく、ガラ系といろんな野菜とが混ざり合って、よくわかんないけど、存在感のあるものにまとまっているから不思議。少し酸味のような、独特の風味もある。これが散らばった刻みネギと良くあう……って、おんなじ様なこと、どこかで云ったような……そうか、みんみんだ。いや、別物といえばそうだが、でも方向性は同じものを感じる。
 そしてネギは勿論、チャーシュー、メンマ、半熟煮たまご、どれも悪くない。味噌を食べていないのでなんともいえないが、これはなかなか自分好みのラーメンだった。そばには麺ぐりえもあるし、川口市内でもなかなかの激戦区ではないだろうか。これからも気になるエリアだ。
よこはま家@川口 特徴; 豚醤・太・こ・家系
定休日 月曜日 時 間 11:30-0時
最寄駅 JR蕨 住 所 川口市芝新町15-10
【並¥600】
 ついに川口にも家系!? というか、ほぼ蕨だが、生まれ育った町、しかも自転車圏内にあるというのがうれしいじゃないですか。家族で切り盛りしていて、ちょっとブルーになる要素もあるが、味はまさに家系。鳥脂の浮くトンコツ醤油。
 比較的、タレの味が濃く、スープ自体の旨味やコクを堪能するというレベルまではいってない気がする。でも、十分に家系を堪能できる出来。それもそのはず、最近急速に神奈川以外にも展開しているよこはま家FCのひとつだから。つまりはそれ止まりの味だが、確実に家の味です。よいよい。
麺匠むさし坊@蕨 特徴; 醤・あ/こ・細/太・硬/柔麺・揚ネギ・無化調
定休日 無休 時 間 11:30-23時
最寄駅 JR蕨 住 所 蕨市塚越2-4-1
【らーめん¥580】
 武蔵浦和のむさし坊が支店!? ちょっと意外だったが、さらに驚かされたのがその味。むさし坊といわれなければ、いや云われても解らないほどの別路線。はっきりいいましょう、ちゃぶ屋、そっくし。見た目も味もそっくし。
 太麺デオーダーすると、見事に平打ち麺がでてきます。背脂こそ浮いていないが、揚げネギとそのスープや麺の食感に及ぼす影響力、つまり効果としての方向性が似ているのだ。似てるからどうこうというわけではないが、ある程度名声を轟かせた店の支店が、そういう方向性できたことは驚愕としかいいようがない。
 ここのオリジナルな部分として、武蔵浦和にも使われているクコの実がはいっているが、これが3〜4コ入っていて、ひとつひとつが結構はっきりした味で、知らずに口に入るとインパクトが強すぎるかも。こってりでオーダーしたからか、スープを飲み干すと底にびっしりと揚げニンニクが。結構スープがはっきりした理由の一端を見た気が。いや、でもちゃぶ屋好きだし、ここならではのちょっと酸味があるというか、スープにオリジナルなものも感じるし、チャーシューがレア状態でこれがとても旨いし、いいんじゃないかと。
 これから何度かいって成り行きを感得したい。それにしても、幼少の頃遊んだ屋上遊園地のあるイトーヨーカドーが直ぐという立地。懐かしくもある蕨界隈に、陸橋を挟むが中野の香門の支店もでき(といっている間に閉店してしまったが)、蕨界隈は埼玉きっての激戦区の予感。楽しみだ。
屯ちん@蕨 特徴; 醤豚・背・太・こ・麺/脂可
定休日 無休 時 間 11:30-23時
最寄駅 JR蕨 住 所 蕨市中央1-26
【大中小¥600】
 池袋の良店、屯ちんの支店。新宿店と違い、本店とほぼ同じクオリティ。こちらの方が俄然空いているので、近場の方にはお勧め。駅からも近いし。埼玉でも少ない背脂の良店。
後日談:値段が本店同様上がり、器も本店と同様に。それで味も本店に近くなっているのだから不思議。……残念!
石川家@戸田 特徴; 醤豚・背・太・こ・麺/脂/濃可
定休日 月・第3火曜日 時 間 11-21時
最寄駅 JR戸田 住 所 戸田市上戸田1-17
【並¥650】
 実家が川口、そしてドモンの手前、ということでその開店を待ちわび、ネットでもご近所でも相当盛り上がりを見せた。いやがおうにも期待が高まるが、正直期待しすぎたかと。
 石川家本店で食べたときのコンディション(店・自分共)が良すぎたせいか、同じ味ではあるものの、スープ自体のコクに若干の弱さ、というかまとまりのなさを感じた。この微妙な違いが、こんなにも出来の印象をかえるかと、自分でも驚いたほど。店内はパシオ系の木目を基調とした内装。開店して間もないからか、近所のオバチャンなどで盛況(食べていい印象ではなさそうだが。「メニューこれしかないの?」とかいってたし。多い方だと思うけど)。これから度々食べていこうかなと。これを機にこの界隈が活気付くことを願う。
麺匠むさし坊 特徴; 塩/醤・あ・無化調
定休日 無休 時 間 11:45-1時
最寄駅 JR武蔵浦和 住 所 さいたま市南区沼影1-7-6
【ゆず塩らーめん¥680】
 武蔵がブレイクしたとき、まさにそのタイミングでオープンしたので、もしかしたら過度の期待により肩透かしをくらった人もいるのかと思っていたが、にしても無化調のうちだし方、パシオ系の店内等々、これでは仕方ないかなと。
 でもラーメンはここオリジナル。食欲をそそるガラ系の脂の旨み、風味というものからはある意味対局にあるので、わかりづらい味ではあるかもしれない。丸鳥ベースで干し物系など様々なものでダシをとっているそうだが、まざりあい、まったりとしたスープに仕上がっている。具も地味で、クコの実がのる。
 よくいわれるように、これまでのラーメンとは性格を異にするという意味で興味深くはあるが、武蔵などのように、決め手となるインパクトのある味がやはり個人的には欲しい。それは化調があればどうのという話ではなく、無化調のラーメンでもいくらでもインパクトのあるはっきりした味を打ち出しているところは確実にある。ここならではのものを、なにか一点、ドカーンと打ち出したものが食べてみたいと思った。
 といっても、食べたのは一年以上前(現在01.2/20)なので、現在はどうなっているか確かめたくもある。ちなみに麺が普通にしか感じられなくて、かなりいただけない。
羅麺家 特徴; Wスープ・魚粉
定休日 月曜日 時 間 11:30〜15:00/18:30〜24:00(売切)
最寄駅 JR浦和2分 住 所 さいたま市浦和区高砂1-16-33
【魚濃厚麺¥700】02.12/1
 2001年の11月にOPEN。ついちょっと前まであまり込み合っていなかったが、TVで紹介されるやいなや、売切れじまいするようになった。周囲の反応を見ると、しばらくして沈静化しそうだが、固定客がつかめそうな味ではないだろうか。
 いわばWスープなのだが、この手の店はメニューのヴァリエーションが少なくなるところを、煮干・さば節・あじ節・かつお節や根昆布などを粉末にすることで、メニューごとにその魚粉の組み合わせで変化をつけている。動物系のこってり感はあるので満足感はないわけではないが、さほどかったるくないので、いろんなメニューを試してみたくなる。
 しかし魚粉が全面にでてきてはいるものの、中毒性自体はさほどないスープに仕上がってしまっている気がする。ここの味の面白さと味の勢いがチグハグな印象を受ける。確かに魚がスゲーって思うものの、スープ自体に常習性がたりない気がしてならない。ガラ系とのバランスだと思うのだが、どうもイベント的なところでとどまっている感は否めない。
さいたま屋 特徴; Wスープ・つけ麺・大勝軒系
定休日 月曜日 時 間 11:00〜15:00/18:00〜19:30(土日昼のみ・売切)
最寄駅 JR浦和4分 住 所 さいたま市浦和区高砂2-8-11
【つけめん¥600】02.8/25
 正直、あまり活気があるとはいいにくい、シャッターの目立つ商店街の中に東池袋大勝軒系(系列では曾孫とかで縁遠いそうだが)のつけめんが食べられるというのに正直驚きだ。浦和には他にもそのまま大勝軒を名乗る東池袋系の店が出来、いつしか埼玉でも有数のつけめんエリアになってしまったようだ。
 案の定というか、デフォルトで300g。これは相当に多い。注文してから「麺は多めです」という張り紙を見つけ、まぁ最初はデフォでいいかって思ってしまったのが運の尽き。相当にきつかった。というのも、低加水麺だそうだが、あまりにもプルンプルン腰がありすぎるのだ。なんだか逆に味気ないというか、もっと柔らかくモッチリと麺を噛みしめ、味わいたいのに、噛むとプツンプツン切れてしまう歯切れの良さ。これはこれで好きという人も多いと思うが、少なめ必至かと。
 つけ汁は本などで写真を見てもらえばわかるように、相当に黒い。タレの印象がやはり強く、ラードが表面を覆ってはいるが、スープ自体のボディがやはり弱い。砂糖などで甘味をだしているかと思われるが、つけ汁としての満足度が得られなかった。それはスープ割りをしてもらってもそうで、ダシ自体のガツン度がもっともっと欲しい。
百歩ラーメン 特徴; 豚・背・オリジナル・麺可
定休日 月曜日 時 間 11-4時
最寄駅 JR北浦和 住 所 さいたま市中央区常盤9-23-13
【百歩ラーメン¥600】
 中山道沿いにあって、何度も通っているのに気づかなかったラーメン店。ちょっと悔しく思うほどのレベル。
 真っ白なビジュアルは白湯誤魔化し(=濃度薄)かと思い気や、脂が乳化して白くなっているとのこと。しかし背脂(だよね?)の食感も多少残っている。だが、べたべたとした食感が相当残る。これは好き嫌いが別れるかと。バラチャーシューは柔らかくてなかなか。麺も中太の丸い麺でスープにあう。ただ、病みつき度はというと、ちょっとむつかしいかも。
 店主は東洋医らしく、トンコツ薬膳説みたいなことを謳っているそうだが、そこら辺が自分の感覚に影響しているのかも知れない。そういうこだわりが見える割に、最近飽きた感もあるレトロ趣味の佇まい。どうもFC展開を目論んでいるみたいだ。でも、これなら結構いけると、無責任ながら感じる。嫌いじゃないっすよ、これ。
天下一品@大宮大成 特徴; あ/こ・ドロドロ・京都
定休日 木曜日 時 間 11-1時
最寄駅 JR大宮 住 所 さいたま市大宮区大成町2-167-1
【並¥600】
 詳細は京都総本店へ。大宮店は、ちょっと醤油が濃いか。カウンターにある辛子ニンニクだけでなく、本店のように注文時にニンニクを入れるか聞いてくる。
支店データ
支那そば天風 特徴; Wスープ・こ
定休日 月曜日 時 間 11:00〜15:00/17:00〜20:00(日昼のみ・売切終了)
最寄駅 東武野田線大和田4分 住 所 さいたま市見沼区大和田町1-1614
【支那そば¥550】02.12/8
 さいたまのラーメン激戦ぶりを伝える起爆剤となった内の1軒。
 Wスープ全盛期に登場しただけあって、昆布や煮干などでとられたという魚介系の強烈な風味とガラ系のボディの強さでインパクトある一杯にしあがっている。繁華街から離れた場所でこの手のラーメンを出す店には正直慣れた感もあるが、やはり流行の味ながらも独自性を打ち出している点はすばらしい。半熟味玉も堂に入ったもの。
 しかし、個人的にはキレのなさが気になるところ。濃厚なのはいいが、表面の脂も結構効いていて、中太縮れの玉子麺も絡みすぎ、バラチャーシューも脂身が多く厚く、味付けもしっかりしており、これでは飽きてしまう。タレが甘めなので、鈍重さが最後にかけて追い討ちをかけてくる。個人的にはさっぱりとした要素を具なりスープなり柚子を加えるなりでアクセントをつけて欲しい。うまくすればもっと奥行きのあるスープになると思うのだけど。。。
ラーメンショップ天狗 特徴; 醤・あ
定休日 火・第3月曜日 時 間 17:00〜3:00
最寄駅 東武伊勢崎線北越谷10分 住 所 越谷市北越谷5-9-32
【天狗ラーメン¥550】
埼玉では古くから知られる有名店。ラーメンショップとあるから背脂系かと思いきや、中華屋テンション。古ぼけた外観は入りづらい感はあるが、店内は雑然としていながらもアットホームで接客は嫌みにならず非常に良い。ラーメンはあっさりとしつつも野菜と鶏ダシと思われる甘みが良く出ていて、量も手伝ってか単調で飲み干すには飽きてしまうが、麺は量が多いわけではなく、なかなかのもの。チンゲンサイもいい箸休め的存在になっている。チャーシューはブロック状で中身は半生タイプ。小さいし、癖になる感じではないが、いい感じ。麺は太めのぴろぴろ平麺で、スープとの相性もいい。最初のインパクトとしては結構好印象ではないかと。流石有名店というか、本当、悪くないですよ。
とんこつらーめんげんこつ 特徴; 豚醤・こ・脂/麺/濃可・家・良
定休日 水曜日 時 間 11-23(火-21)時
最寄駅 東武伊勢崎線春日部12分 住 所 春日部市中央5-5-18
【ラーメン¥600】
 都内近県にその勢力を伸ばしている横浜家系。いまでこそマスコミでも聞かれるようになったが、それもここ数年のことだ。それより前から、この店は地元で人気のある有力店としてある程度長い間、人気を保っている。自分自身、春日部の知人から噂を聞いていたのだが、その知人は家系ということすらしらなかった。
 ただ、都内のげんこつ屋とは違う味ということだった。つまり、家系というブランドではなく、味で地元の若者に支持されていたということだろう。
 実際に食べてみて、なるほど納得の味。下手な家系よりよっぽどおいしい。ややしょっぱ目の味付けで好みは別れるかと思うが、濃厚なスープに太麺がからんでなかなかの家系。今日では家系もFC化が進み、気軽に楽しめるようになってきている。
 確かにここよりも美味しいところはあるし、春日部にも評判の味濱家など出来てきているが、家系の味のなじみの薄いころからこの値で人気を維持してきた意味でも評価したい。

たかの 特徴; 醤・手打ち・佐野
定休日 火/第3月曜日 時 間 11:30-15/17:30-21(日祝11:30-20:30)
最寄駅 JR浦和 住 所 さいたま市緑区太田窪2-6-8
【ラーメン¥500】
 佐野ラーメンの名店で修業した御主人の、埼玉で本格的佐野ラーメンが味わえる、とのことらしい。佐野ラーメンは未食なのでそこら辺の比較は出来ないが、ここのオリジナルなラーメンという感じで頂いた。
 手打ち麺ということで、かなり多加水。もちもちっとした食感が売りなのだろう。個人的にはそんなに趣味な食感ではなかったが、充分おいしい。ただ、この日のコンディションがあまり芳しくなかったからかもしれないが、スープが澄み切っている割に味がしっかりしていて、その味がクドイ。スープのダシもタレもあっさりしていてコクがある、というよりもぼってとした変な重さがある。
 手前の資料をあさってみてもスープに関して言及しているものがなくはっきりいえないのだが、結構化調がきいてるのかもしれない(違ってたらゴメンナサイ)。辺鄙な場所にあることもあってリピートは難しく確かめようもないが、チャーシューは歯ごたえが適度にあって予想以上においしく戴けた。
三匹の子ぶた 特徴; 豚醤・背脂
定休日 無休 時 間 11:00〜00:00
最寄駅 JR浦和4分 住 所 さいたま市浦和区高砂2-6-17
【一匹の子ぶた¥650】02.7/14
 コルソの裏、テナントビルに入ったFC店が並ぶ、明るい雰囲気の今風のモール型商店街の2Fにある。ファミリーや奥様連れ、近所の若いサラリーマンでにぎわい、混むときは非常階段のようなところに並ぶことにもなる。
 客層から考えても案の定といった感じの豚骨醤油。背脂も乗るが、ラードがバターっぽい食感で嫌にべた付く。この手のラーメンにしては結構豚骨ダシは出ていたが、とにかくかったるく、しかも食べたのが夏だったので、へろへろになって店を出た。
 こういうラーメンは時折無性に食べたくなるので、冬場とかにちょっと寄れる範囲にいたら重宝するだろう。
花月@大宮西口 特徴; 豚醤・背・こ
定休日    時 間   
最寄駅 JR大宮 住 所 さいたま市大宮区桜木町2-192
【げんこつにんにく¥620】
 FCで、店舗数も多く、回りに他においしい店があったからこれまで行く気がしなかったが、実際食べてみると結構おいしかった。FCという感じの味ではなく、一店舗としての味のクオリティにはなっている。これなら、他に食べるところがなかったらいってもいいと思わせるものがある。
 見た目は土佐っ子に非常によく似ている。丼の縁までかかった背脂に、箸で崩れるほどのばら肉チャーシュー、太めの麺。食感もかなり似ているが、違う点は甘味。土佐っ子は背脂の甘みが引き立つが、ここはコショウ他、化学調味料の辛みがあり、ピリっとする。だから背脂の利点みたいなものは薄く、一店舗で研究したらもっと旨くなる、などと無理からの期待をしてしまう。
 しかしFCとしては十分な味。あとは値段。これは高い。FCなんだからコスト押さえられと思うんだけど。そこそこおいしいラーメンが近所にある、という感じかな。

追悼!閉店してしまったラーメン屋
とんとん丸@川口 特徴; 醤豚・背・細 店名変更→ぷうたん
定休日 水曜日 時 間 18-4時
最寄駅 JR川口 住 所 川口市並木元町1-48
【ラーメン¥500】
 環七足立区一ツ家の支店。本店同様、半屋台風の佇まい。前金制。
 麺は細麺で、白っぽく、縮れ気味。芯がなく、柔らかいが、のびているという感じではなく、スープと背脂に絡んで、食べやすい。スープ自体の味は少々きつめで、コショウも多少きいている。白い粉を入れていたので、化調のきつさもあるかもしれない。そのため、背脂の甘さを味わう、という感じではない。背脂は、環七スタイルというか、千石自慢系。ネギの苦味も利いている。
 こうかくと、辛いラーメンのように聞こえるが、それは多少の苦味という感じで、全体的なバランスは良い。スープは少なめで、麺と一緒に食べているうちに、いつの間にか完食、という感じ。スープ自体は、かなりあっさりしている。背脂のくどさもほとんどない。夜食に一杯、という人に最適。
 個人的には、背脂チャッチャ系なら、ドロッとしていて、麺は芯のあるストレート太め麺系が好きなのだけれど、これはこれでまとまりがあっておいしいと思う。やっと近所に通える店ができた。とりあえず、満足。いつしか本店とも比べてみたいが、如何せん隣に金太郎があるので、その魅惑に勝てるかどうか・・・。
大龍 特徴; 豚・あ ⇒閉店
定休日 火曜日 時 間 11-14/18-24時
最寄駅 JR京浜東北線川口 住 所 川口市幸町3-8-7
【つけ麺¥650】
 らあ麺とつけ麺の二本立てという昨今流行のスタイルのラーメン屋が川口に出来たと喜んでいたが、内実は豚骨醤油。しかし待たれ! 凡百の豚醤とは訳が違う。
 つけ麺を食べたが、麺はふつうのらあ麺と違うか分からないが、中細くらいのウエーブのかかった麺で、突出するところもなく、加水率も高くも低くもないが、飽きずに食べられる。スープは茶諾した豚骨スープに刻みネギが乗る。豚骨主体のはずが、弱いながらもWスープのような風味さえ感じる。方向としてはに近い。
 スープ割りの際に出てきたスープのみを飲んでみたのだが、スープ自体の濃度は相当薄い。しかし単に薄いのでなく、旨みだけがうまいこと抽出され、あっさりしながらもふくよかなダシになっている。ボディの弱さは否めないが、いい方向で素材を持っていっている気がする。
 個人的にはこの良いバランスのまま、ボディの強くなったスープというものを飲んでみたい気がした。
カポネ 特徴; 豚醤・細・背脂 ⇒閉店
定休日 日曜日 時 間 11:00〜22:00(祝〜18:00)
最寄駅 JR西川口25分 住 所 川口市青木5-20
【ラーメン¥650】
「ラーメン通の方へ。当店よりうまいラーメンのつくり方があればおしえて下さい」という看板で有名な取材拒否店。頑者を生み出したガンジャ一族発祥の店「ガンジャ」や蕨の「丸井」などもここの出身。川越の「ガンジャ」にはこのアジ看板も継承されている。
 勢いとは相対的に活気のない暗めの店内。店主も頑固そうというよりは朗らかで、アットホームな雰囲気さえある。で、出てくるラーメンはドンブリ一面に浮かぶ細かな背脂と無意味にでかいレンゲがインパクトあるフェイス。確かに見た目ほどしつこくないし、その背脂の効果で、薄めのスープも甘みが出ている。ただ、食べすすむと飽きてくる甘さであることは否めない。麺も特出すべき点もなくオーソドックスな黄色めの中細麺。チャーシューは臭みが残り、さほど柔らかくもない。
 一昔前の街道沿いの背脂ラーメンブームの頃の面影たっぷりの一杯。当時多くあったそれらと比べれば、べたつかずに甘めに処理しているといった感じだろうか。
幸力 特徴; み・甘め ⇒閉店
定休日 月曜日 時 間 17-0(日14-21)時
最寄駅 JR川口 住 所 蕨市塚越7-31-9
【ラーメン¥580】
 正直、味噌ラーメンは苦手であります。よほどのことが無いと味噌ラーメンは食べないのですが、地元ということでいって参りました。いやはや、百聞は一見に如かず、十代の恥さらしとはいったもので、味噌がこんなに美味しいとは思いも寄りませんでした。本当、これまでの失言、弁解の余地もない(しかしこれまで食べた味噌ラーメンへの感覚は変わりません)。
 というか、味噌ラーメンにはこれまで、味噌ダレの味、辛さしか感じられないことが多く、比較的美味しく食べられたものでも、味噌ダレの味だったのです。しかし、ここは確実にスープがおいしい。スープ自体の甘味が堪能できます。背脂の甘味もあるのでしょうが、トンコツ醤油を食べ慣れた舌にはあっていたのかも知れません。たしか、千石自慢ラーメン出身と聞いた気がしますが。
 御夫婦で切り盛りしている感じも好感が持て、仕事も湯きりが見事です。味噌嫌いのトンコツフリークが居たら是非試してみて欲しいものです。
山ひろ家 特徴; 豚醤・こ・太・家系 ⇒閉店
定休日 無休 時 間 11:30〜15:00/17:30〜02:00、平日は夜のみ、祝〜23:00
最寄駅 JR西川口3分 住 所 川口市並木3-13-3
【並¥600】03.11/7
 正直、家系は食傷気味である。確かに鶏油が年々きつくなってきているのだが、それ以上に、乱立が目立ち、優良店が限られてしまっているのが現状だ。そんな中、ほかに当てがなかったので行ってみることにしたのがこの店。店に近づくと鼻腔を強臭が強襲!! こりゃ地雷かなぁなどと思って店に入ると・・・
 いや、本当、主人に申し訳が立たない。とんこつ好きではあるが、確かに臭いは臭いでも下処理不足の部類の臭いと感じた。なのにこれはなんだろう? 他の家系とは一線を画しながらも、長浜ラーメンなどとは別種のクリーミーな舌触り。トロンとしていて実にマイルド。デフォでも脂はあまりなく、この濃厚マイルドスープで勝負しているのがよくわかる。麺はデフォでも硬めでありがたい。ほうれん草のほかネギも少々だが散見できる。チャーシューの仕事も家系にしては実に丁寧。
 いやはや、ひさびさに家系で感服した。ホストに囲まれながら強臭の満ちた店内でラーメンをすするのもなかなかオツってもんですよ。
龍麺圓吉 特徴; 醤・背・あ・無化調・FC ⇒閉店
定休日 無休 時 間 11:30-0(金土-2)時
最寄駅 JR蕨 住 所 川口市芝新町15-8
【特製醤油ラーメン¥680】
 無化調でフランチャイズというのは珍しい。店構えも木目調でちょっとおしゃれな感じで、凡そFCとは思えない。
 ラーメン自体もかつお節の仄かに香る甘めのスープでなかなかのもの。チャーシューが柔らかく歯ごたえも多少有り、好み。ただ、ほうれん草が水っぽく、ぐちゃっとしてしまうのが残念。メンマも甘い味付けが強すぎ。葱も風味が強く苦めで、ミカンで魚介系の臭みを消しているそうだが、葱が強くて香り・甘味が弱くなってしまっている。あっさりでも多少の背油が浮き、およそ無化調のイメージとは外れた感じもあるが、脂のおかげで満足感も強く、なかなかのラーメンではないかと。これでFCは出来よし。
 背脂増しのこってり、こってりこてこてもあるが、どういう味になるのか、ちょっと怖いが興味津々。店主が海砂利水魚に似てる!
おかじん 特徴; み ⇒閉店
定休日 木曜日 時 間 19:00〜04:00(日〜02:00)
最寄駅 東武伊勢崎線新田駅15分 住 所 草加市八幡町718-1
【みそらーめん¥650】02.8/25
 もっとも不得意ジャンルの味噌ラーメン専門店。このサイトの掲示板でお勧めしてもらったので行ってたが、いやはや、トライしてみるもので、本当感謝感謝!
 散歩がてら駅から歩いたが、いやはや、埼玉の車通り沿いの店のあるエリアは本当に歩きづらい。人が歩くということを前提にしていないのか!? 歩道という概念が殆どない。まぁこういうところが埼玉ということで。
 で、こざっぱりした店は広く思えるようにレイアウトされ居心地いい。出てきたラーメンも雑味というよりすっきりした印象を前面に出した作りで、味噌ラーメンに良くある味噌のコクとたっぷりの具で勢いだけでおしているような感じがない。これはうれしい。正直、味噌ダレに関してはマイルドでインパクトはなく、好きというわけではないが、とにかくスープも丁寧に濾されたように舌触りがいいので、タレと合わせてマイルドさは特出している。スープが泡立っているのだが、そういうところにもこの口当たりの良さが現れているよう。
 ワカメはいらないが、チャーシューも厚くて柔らかく丁寧な仕事ぶり。もやしも水っぽすぎないのも○。麺がストレートだがスープにあまり絡まないので諄くならない。全体的に非常に良く考えられたニューウェーブみそとして非常に優れている。味噌好きはぜひトライしていただきたい。
博多一番@南浦和 特徴; 豚・細・こ・長 ⇒閉店
定休日 水曜日 時 間 11-15/17:30-22時
最寄駅 JR南浦和 住 所 さいたま市南区文倉2
【ラーメン¥600】
 都内で長浜ラーメンを食べさせる博多一番の支店の一つ。近所でも人気店らしいが、よく行った小平店にくらべると、味は確実に落ちる。スープにコクが薄く、特にタレが悪く、お湯を飲むような食感がある。
 それはチャーシューによくあらわれていて、そのおいしくないタレが染みていてモサモサする。柔らかく出来ているだけに、もったいない。しかもスープがぬるい。とはいっても、博多一番だけあって、九州直送の麺はおいしい。これだけでもっているような店。
 店員は威勢がよくて○。近くに旨いラーメン屋がないことを考えれば及第点だが、わざわざ行くほどではない。
ぶぶ@大宮桜木町 特徴; 豚・細・こ・長浜 ⇒閉店
定休日 不定休 時 間 11-1時
最寄駅 JR大宮 住 所 大宮市桜木町2
【長浜ラーメン¥600(替¥100)】
 でた!埼玉でエゴイステックに本当に旨いと叫べるラーメンが。これは長浜ラーメン好きなら納得の濃度でしょ。一昼夜煮込むそうだが、御天金太郎に比べると短い。それでも豚骨の風味と、濃縮な味が十分出ている。
 タレがしっかりしているのか、替え玉してもあまり薄くなったように感じない。確かに自分がこれまで食べた優良長浜ラーメンと比べると多少ズッシリとした重みに欠くような気もするが、気のせいかなという程度。十分ですよ、この味なら。トッピングなんていらない。
 ただ、麺が極細というほど細くないのが個人的には敢えていいたい。十分おいしいけど、これだけのスープなら、もっと細くてもいいのでは。でもデフォルトで十分硬いので、そこは一安心(普通の人なら硬すぎるかな)。チャーシューも厚くてジューシー。長浜ラーメンでは上出来。これで大宮に行くのが楽しみになる。
 場所は、県道2号線大宮春日線沿い、大宮公園の方からだと、バイパスへ向けて大栄橋を越えた左側。向かいが桜木町郵便局。駅からだと西口出て北上、JACK大宮まで出て、交差点を左。近づくとキチンと豚骨臭くなるので御安心を。
支店データ

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