東京都区内/中野

=しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

決定!中野区の1オシ!!ラーメン
燦亭 特徴; 醤・無化調
定休日 月曜日 時 間 11:50〜14:30/17:00〜1:00
最寄駅 西武新宿線新井薬師前3分 住 所 中野区上高田5-47-8
【和風つけめん¥600】
細い道路の割に交通の要で、バスやトラックがガンガン通る、練馬やここ中野によくある、自転車・歩行者泣かせの道路脇、振動で揺れる小さなお店、それがここ燦亭。カツゼツが決していいとはいえない、頑固そうな面構えだが、実際は気の弱そうなこの御主人(悪気じゃなくて褒め言葉^^)は、実にオリジナルな醤油ラーメンをつくる。まるでそばつゆのように真っ黒なスープは、つけめんだとよけいにその異彩っぷりがはっきりしよう。辛いかと思われるが、店内に入ると同時に鼻孔をくすぐる芳香からも察せられるように、甘みさえある、苦味の利いた香ばしくも、淡い口当たり。臭いで際立つのがガラではなく肉汁の甘い香りなのだが、カツオや煮干しの和風だしと、地鳥の皮と黒豚のばら肉の肉ダシのダブルスープという。で、和風だしの方だが、実際にスープをすくうと、先の肉ダシとは違うかつお節の香ばしさが襲ってくる。黒豚のチャーシューはもう少し肉汁のしみ出るロースの感じが欲しいとは思ったが、デフォルトでその黒豚チャーシューとくんたま(と思われる味玉)がつくのだから、もうたまらない。麺はつけ麺メインの、いわゆるもっちりとした太麺とは違うものの(だから好みは別れるかもしれないが)、つけめんとしても充分に耐えられる、つけにしては細めで四角いけど、充分美味しいんじゃないかと。兎も角、この旨さににしてこの値段。文句ナシのコストパフォーマンス。他の駅密着の店より距離はあるが、たかだか3分程度。そんな駅周辺にこんな味があるなんて、贅沢ってもんですよ。

ここにも!中野区に是非よって食べたいラーメン
天雅 特徴; 塩・あ
定休日 月曜日 時 間 12:00〜14:00/18:00〜19:00
最寄駅 西武新宿線野方7分 住 所 中野区丸山2-20-3
【揚げネギラーメン¥800】
揚げネギといっても、チップ状の真っ黒な焦がしネギじゃあござんせん。細めにスライスされたネギは、香ばしさが存分に発揮されていて、ネギの甘さと香ばしさが口を襲う。ネギの確かな食感が良い。そのためか、スープはかなり押さえた味。でも決して悪くなく、ほのかな甘さがいい。麺は揚げネギによくある平麺で、少し柔らかめだがあっている。なによりもやはり、ネギの味を全面に引きだすために注意がはらわれたスープ。こういう配慮は嬉しい。ここまで揚げネギを堪能させてくれるとは! 店内も出来てまもないという感じで綺麗。寡黙な店主もいい味出してる。
【後日談】
完全に牛骨問題の煽りを食った感は否めない。気付けばフリークからの噂にもあまり上らなくなってしまった。
長浜食堂 特徴; 豚・細・こ・長浜
定休日 無休 時 間 11:30〜14:45/17:00〜0:45
最寄駅 中野 住 所 中野区新井1-2-10
移転前のレポは、こちら
好日 特徴; 醤・太・つけ
定休日 日曜日 時 間 11:30〜14:30/18:00〜21:00
最寄駅 大江戸線・総武線東中野3分 住 所 中野区東中野1-53-7
【つけめん¥700】02.1/7
はっきりいって、癒し系って駄目なんですよ。ヒーリングとかね。なんか癒しって受動的じゃないですか。憩うっていうのは好きなんですけどね。能動的だから。癒しって相手(CDでも動物でもアイドルでもなんでもいいけどさ)がいて、癒してほしいってエゴでしょ? もう大嫌いですね。正直、珍しいし、石神さんオススメだから来たものの、その内外装、立ち小便の音みたいなチョロチョロBGMを聞くまでもなく、店にはいらないですよ。でも、これが、自家製麺で、のびてるって思うくらい相当の多加水で、独自性があって旨い。ビヨビヨのようでも出来がいいのか、いやな感じではない。濃いめの(ラーメンだと真っ黒の)つけ汁は煮干しなどの香りの良さもさることながら、鶏のまろやかさがあって、甘みが聞いているのがポイント。この甘さ、まさに砂糖! 大勝軒系と決めつけるようなものではないが、ヒントを得ているだろうなという感じの使い方。スープで割ってもさらに甘みが楽しめる。なんとつけ麺は持ち帰りもできるそうな。この日、客は自分一人。雑誌やTVへの露出も相当ありそうだから、行くなら今かな。まぁ、こういう店ばかりが増えても困るが、旨し、レアな存在としていいかと。
【つけめん¥700】02.5/8
なんだか妙につけ汁が胡椒っぽいというか、塩ッ辛くて箸が進まない。こういうとき、麺が結構なヴォリュームであると気づく。麺少なめがある理由がわかった気がした。これが一時的なブレでないとしたら結構キツイかも!?
青葉 特徴; 醤・個性派
定休日 木曜日 時 間 11:00〜売切(18:00位)
最寄駅 中央線中野5分 住 所 中野区中野5-58-1
【中華そば¥600】
道路の角地にあり、シンプルな外装からも、ちょっと立ち寄りづらい感があるが、入ってみると案外落ち着いていて居心地がいい。しかし味は外観のように気合いの入ったもので、見た目は支那そばというか純然たる東京ラーメンにみえるが、さば節、かつお節を煮込んだダシが利いていて、アッサリという一言ではすまされない、コクがあってキレがある、なんとも複雑だがシンプルな味になっている。玉子が半熟なのだが、見た目的にも実に食欲をそそる。
【後日談】
気づけば超有名店。大行列店。弟子もインスパイアされた店も増え、青葉の一連のお店の味は大好きだけど、インスパイア系にいまでは分がある気が。しかしここまでWスープの影響を与えた功績は本当に大きい。こじんまりとした丁寧な仕事のラーメン屋の歴史はここから始まったのではないだろうか。
麺彩房 特徴; 醤・こ・つけ麺
定休日 月曜日 時 間 11:30〜15:00/17:30〜21:00
日祝11:30〜20:00
最寄駅 西武新宿線沼袋10分 住 所 中野区新井3-6-7
【つけそば¥700】
青葉古武士などに麺を卸している製麺所、大成食品のアンテナショップ。つけ汁を大勝軒風の甘酸っぱいものにして魚介系の風味香る濃厚さを前に出している。製麺所の店と聞くと、どうしてもスープがお粗末というイメージは払拭しがたいが、ここは見事な化け方をした。卸している古武士に似ていなくもないが、オリジナルの動物系の濃ゆい粘質系のスープが見事。スープ割りでももちろん、更に魚介系の旨みも堪能できる。麺は麺屋らしくポキポキとした食感だが満足度もありつけ汁との相性もいい。しかしどうしても気になるのがこの麺。なんの臭いかは素人にはわからないし、無責任なことは云いたくないので言及しないが、ゆで卵みたいな臭いがとてもきになる。まぁここに限った話ではないのだが……

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなラーメン
野方ホープ 特徴; 豚醤・背・こ・脂可
定休日 無休 時 間 11:00〜3:00
最寄駅 西武新宿線野方11分 住 所 中野区野方2-58-4
【中華そば¥600】
背脂豚醤だが、醤油が濃いため、大概の人には食べやすいだろう。麺も普通の黄色めのちぢれ。それだけなら取り立てることもないが、自家製チャーシューが結構いける。これが実に脂と合う。チャーシューなら他にもっとおいしい店はあるが、それでもおいしいにはおいしい(背脂との相性がいいんだな)。抜群に旨いとは言いにくいものの、一定以上の旨さは保っている(歳月を経るごとに味が落ちてはいるが、それでも)。支店は高田馬場と原宿にあるが、本店が一番。雰囲気もいいし。特に高田馬場店は行かないほうがいいのでリンクはりません。行くならここ本店!
奥州白河ラーメン南湖 特徴; 醤・あ・白河
定休日 火曜日 時 間 11:00〜14:00/17:00〜22:00
最寄駅 中央線中野5分 住 所 中野区中野5-35-8
【柚子ラーメン¥670】
とらさんラーメンとして名の通る白河ラーメンだが、初めて食す。あっさりとしていつつも、濃口のキツ目の醤油が効いていてうまい。他の白河ラーメンと比較したことがないし、特別良い評判も聞いたことがないのでよわからないが、厚めのロースのチャーシューは濃い口の醤油とあって○。柚子ラーメンを注文したが、柚子の風味が強く、醤油に勝ってしまっているが、柚子好きにはなかなか。鳥ガラをふんだんに使っているため、あっさりしたなかにも妙なこってり感が出ている。青葉は近いし、山頭火は向かいなので辛いかもしれないが、個人的にちょっと気に入った。

まだまだある。町のラーメン屋さん
山頭火@中野 特徴; み/醤/塩・旭川
定休日 無休 時 間 11:00〜4:00
最寄駅 中央線中野5分 住 所 中野区中野5-60-2
【塩ラーメン¥800】
行き遅れて、行くきっかけを失っていた店の一つ。で、やはり塩だろうということで食べてみたが、これにはビックリした。旭川の新鋭といわれただけあって、豚骨をベースにしたこってり味が、塩ラーメンに独特の甘味を与え、案外に飲みやすいなかに、しっかり且つヘビーなスープの濃縮なコさがある。うん、これは旨い。前評通り、女性にはきついほどにヘビーではあるかもしれないが、隣のねーチャンは完食していたし、それだけ主張のあるおいしいラーメンと言えるだろう。値段は高いが、また傍を通ったら頭を悩ませるだけのものはある。
武蔵家 特徴; 豚醤・こ・太・脂/麺/濃可
定休日 日曜日 時 間 11:00〜2:00
最寄駅 丸ノ内線新中野 住 所 中野区中央4-4-1
【並¥600】
たかさご家ほか、数々の家系で修業した方のお店。タレがたった味に仕上がっているが、スープの甘み・とろみもしっかりしていて、満足感はあるものの、そんなにもたれる感じはない。全体的にまとまりのある家系ラーメンに仕上がっている。もも肉のチャーシューも家系にしてはソコソコ。いいんでない? 酒井製麺。

喜神 特徴; 醤/豚/塩/み
定休日 不定休 時 間 11:00〜22:00
最寄駅 中央線中野9分 住 所 中野区中野5-51-3
【赤蓋ラーメン¥600】
光麺に勤め、TVCMにも出ていた石橋歩さんのお店。パシオ系というか、ありがちな木目調の暗めの店内。味自体もよくもわるくも上品。しょうゆ味の赤蓋ラーメンはちゃぶ屋テイスト。とんこつ醤油の黒蓋ラーメンはねっとりとした食感で、少々酸味がある。これはまさに熟成光麺の路線。印象は違うが、その根底に同じものを感じた。別に先入観があったわけではなく、今レポを書いている際に気づいたことで、食後、そう感じたのだ(自分の舌も捨てたもんじゃない?)。にしてもはっきりいって光麺の方が好き。赤蓋がちゃぶ屋ににてる(揚げネギでも最もちゃぶ屋に近い)といっても、違うものだけど、これというパンチが欲しい。黒蓋も然り。売りの大きなチャーシューも自分が食べたときだけかもしれないが、臭みがあった。それに、蓋はとらないと食べられないわけで、蓋をしたところで直ぐ開けちゃうんだから、効果はいかばかりのものか。なんだかんだ書いてしまったけど、おいしく食べたことには違いありません。これはこれで充分おいしいです。

追悼!閉店してしまったラーメン屋
支那そば山吹 特徴; 醤・あ・無化調
定休日 第2・4水曜日 時 間 11:30〜14:00/18:00〜0:00、日祝11:30〜20:00
最寄駅 西武新宿線沼袋8分 住 所 中野区沼袋4-31-1
【支那そば¥650】
ホテルの中国料理店で働いていた御主人、高級中国料理に化学調味料が多いので、天然素材だけで、しかもラーメンで勝負をかけたという情報を得て期待していたのだが、正直肩透かしだった。無化調が苦手というわけではないが、これはちょっと素材の主張というか調味料ではなく素材の旨みがあまり感じられなかった。得意な旨みでは無いのかも知れない。自分のコンディションやその時のスープの出来もあるのでなんともいえないが。その食べた範囲では非常にマニアックな、よくいえば、今のラーメンフリークに適ったラーメンかなと。ダシの旨みは本当に微妙だが神経を集中すれば感じるし(もしかしたら旨み補充のための干しエビや貝柱、アジ煮干の味だけしか感じられなかったかも知れないが)、アクセントの柚子と焦がしネギで風味豊かになっていて、印象は決して悪く無い。しかし、旨いなぁとしみじみ味わえるまでの旨みが、個人的にはほしいなぁと。まとまりはいいかも知れないけど、やはりならではの素材の迫力でせまって欲しい!などと我が侭にも思ってしまった。この旨みを味わえってのはやっぱりちょっとマニアックすぎやしないかと。つけそばもあるので、次の機会があればそっちを試してみたい。
【後日談】
なんてことをいった矢先に閉店。その後の話は耳に入らず……
長浜食堂 特徴; 豚・細・こ・長浜 移転→中野
定休日 無休 時 間 11:30〜1:30
最寄駅 西武新宿線新井薬師前10分 住 所 中野区松が丘2-2-13
【こってり長浜ラーメン¥590(替¥130)】
もともと滉屋という名前で、御天に材料を卸していた方が始めた店が新井薬師前に移転した。しかし御天とはいい意味で違う味を打ち出してきている。こってりとはしているが、クリーミーというか、どろどろした白濁スープという感じより、さらっとした触感になっている。それでいて濃厚で、髄もばっちりでていて、長浜好きも満足度は高いかと。いくらあたりがさらりとしているとはいえ、濃厚なとんこつスープ(つーかかなりのストロング級)なので、お店自体がラーメン屋というより飲み屋のような風体で団体客も多くサイドメニューも充実しているとはいえ、甘く見ないように!
香門 特徴; 豚醤・個性派
定休日 月曜日 時 間 11:00〜14:00/17:00〜23:00
土〜23:00 日祝〜20:00
最寄駅 中央線中野6分 住 所 中野区中野3-27-19
【ラーメン¥580】
見た目は味噌ラーメンの色のような豚醤。ここまで醤油と豚骨が混じりあっているのも珍しい。味的には醤油ラーメンだが、豚骨がそれをよりマイルドでクリーミーな触感に仕立てている。麺は特注の玉子麺で、取り立てて面白みはないのだが、これがスープと実にマッチしている。スープには多量の野菜が用いられ、臭みは全くない。と書くとこってりしていない、あっさり醤油かと思われかねないのでいっておくと、それは断じて否で、マイルド感の中に実にはっきりと、パンチの効きまくったコクがあるのだ。これが本当に絶品。このコクはいい意味でコッテリしているといえよう。この分かりやすくも複雑な味を、脱サラして立ち上げた店が出したものだと敬服してしまう。その割に店内はアットホームで、テーブル席も多く、入りやすい。ともかくも、おそるべし中野。
【塩ラーメン】
後日夜限定の塩を食べた。実にとんこつスープが引き立っていて、この店のスープのクオリティの高さが再認識できた。単純にコクでいえば、この塩が一番堪能できる。ちなみに塩といっても、あっさりさっぱりではなく、スープのコクがのどに引っ掛かるような感じの、しっかりとした味。しかし個人的な好みとしては普通のラーメンの方が好き。これは完全に僕の好みで、ここのラーメンなら醤油基調の方が好きってだけ。コクとスープ自体の味を見極めるなら塩を押す。おいしいことにかわりはないです。
【後日談】
その後、味が落ちただのなんだのと騒動があり、そうこうしているうちに閉店。ラーメンブームというマスコミのばか騒ぎに煽りを食ったような感すらあって(こんなHPもってる自分も一翼を担っているかも知れないが……)なんだか哀しい。