【そば¥500】04.5/18
秋田は角館の支店。東北方面の支店とあって、発掘されず残されていた、単なるご当地ラーメンと思いきや・・・
実際の角館ラーメンの特徴は未食とあってわからないが、今日の首都圏のラーメン、特にフリークに受けそうなラーメンの特徴である、魚介系の出汁の効きまくったタイプ。なんでこんなもんが隠れていたのか・・・驚くと同時に、辺鄙な(失礼)都内の一角にオープンしたことに小躍りせずにはいられない。
王子からわかりづらい道をクネクネと豊島五丁目団地方面へ行くと豊島中央通り商店街にぶつかる。シャッターの閉まっている店の多い商店街をテクテクあるいていると、途端に活気付いた店が見えてくる。ここでこの客の入り様は、決して満席とはいかなくとも、周辺の状況からは明らかに不釣合いな賑わい。そして鼻腔をつく強烈な煮干臭。店内は低予算で抑えた感じの飾り気のない内装。店主は昼時を過ぎても客の対応に追われ、オーダーも満足にきけない。店主はいい意味で田舎の親戚のおじちゃんといった素朴な風体。この激烈な芳しい臭いの中、出来上がりを待つというのは拷問に近い。
スープが少なめで一部麺が表面から顔を出している。この少な目の量、ただでさえ濃厚なものが、超濃厚スープとなっている。はっきりいってエグいくらい。香りも臭いというべき強烈さ。魚系主体なのでとろみは少ないにしろ、魚系長浜ラーメンの様相を呈している。ここまで出汁が出ていると気持ち悪くなってしまうほどだが、ギリギリの線で嫌味なく仕上げている。苦手な人はだめだろうが、魚系好きは、このギリギリの危うい濃厚スープは脳天直撃に違いないだろう。
そしてもうひとつ、特出すべきは自家製麺。ボソボソな麺なのだが、粉っぽさはなく、ポキポキといままでに味わったことがない食感で、食べ進むうちにスープを吸って、これがその都度違った味・食管で、食べ終わるまでの経時変化が満喫できる。このポキポキ感が歯の裏に実に気持ちよく、口中快楽というべき讃岐うどん的な快楽がある。腰とか低加水とかいった次元ではないヴァリエーションをもった麺が今後出てくるかも知れない。
ちなみに、激安の500円のそばは、かけそばでチャーシューは入ってません。肉そば¥650だと数枚(3枚以上だったかな…未確認)入っていて、量は少なめなので食事としては大盛プラス¥150は必須かと。メニューは以上のみ。
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