東京都区内/北

 =しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

 
決定!北区の1オシ!!ラーメン
伊藤 特徴; 醤・細
定休日 不定休 時 間 11:00〜売切(20:00頃)
最寄駅 王子/王子神谷14分 住 所 北区豊島4-5-3
【そば¥500】04.5/18
 秋田は角館の支店。東北方面の支店とあって、発掘されず残されていた、単なるご当地ラーメンと思いきや・・・
 実際の角館ラーメンの特徴は未食とあってわからないが、今日の首都圏のラーメン、特にフリークに受けそうなラーメンの特徴である、魚介系の出汁の効きまくったタイプ。なんでこんなもんが隠れていたのか・・・驚くと同時に、辺鄙な(失礼)都内の一角にオープンしたことに小躍りせずにはいられない。
 王子からわかりづらい道をクネクネと豊島五丁目団地方面へ行くと豊島中央通り商店街にぶつかる。シャッターの閉まっている店の多い商店街をテクテクあるいていると、途端に活気付いた店が見えてくる。ここでこの客の入り様は、決して満席とはいかなくとも、周辺の状況からは明らかに不釣合いな賑わい。そして鼻腔をつく強烈な煮干臭。店内は低予算で抑えた感じの飾り気のない内装。店主は昼時を過ぎても客の対応に追われ、オーダーも満足にきけない。店主はいい意味で田舎の親戚のおじちゃんといった素朴な風体。この激烈な芳しい臭いの中、出来上がりを待つというのは拷問に近い。
 スープが少なめで一部麺が表面から顔を出している。この少な目の量、ただでさえ濃厚なものが、超濃厚スープとなっている。はっきりいってエグいくらい。香りも臭いというべき強烈さ。魚系主体なのでとろみは少ないにしろ、魚系長浜ラーメンの様相を呈している。ここまで出汁が出ていると気持ち悪くなってしまうほどだが、ギリギリの線で嫌味なく仕上げている。苦手な人はだめだろうが、魚系好きは、このギリギリの危うい濃厚スープは脳天直撃に違いないだろう。
 そしてもうひとつ、特出すべきは自家製麺。ボソボソな麺なのだが、粉っぽさはなく、ポキポキといままでに味わったことがない食感で、食べ進むうちにスープを吸って、これがその都度違った味・食管で、食べ終わるまでの経時変化が満喫できる。このポキポキ感が歯の裏に実に気持ちよく、口中快楽というべき讃岐うどん的な快楽がある。腰とか低加水とかいった次元ではないヴァリエーションをもった麺が今後出てくるかも知れない。
 ちなみに、激安の500円のそばは、かけそばでチャーシューは入ってません。肉そば¥650だと数枚(3枚以上だったかな…未確認)入っていて、量は少なめなので食事としては大盛プラス¥150は必須かと。メニューは以上のみ。

ここにも!葛飾区に是非よって食べたいラーメン
高はし 特徴; 醤・太/細・つけ
定休日 日曜日 時 間 11:30〜13:00/18:00〜19:00(土昼のみ)
最寄駅 JR赤羽5分 住 所 北区赤羽1-38-10
【つけそば¥550】02.1/22
 そう、あれは1年半前。ネットで評判をききつけて食べたのが、らぁ麺¥500だった。並びもなく、500円にしては相当のラーメンを食べて満足した。今度は生まれて初めてのつけ麺を食べてみよう……そう思いながら二度目の来訪でつけ麺を食べるまでに実に約18ヶ月を要したのだ。
 確かにあまりマスコミへの露出の多いほうではないが、口コミやネットで実力に適った人気を集め、基本的に一人で切り盛りしていることから、数が仕込めないからか、行列が出来て1時間も経てば並んだ人の分で品切れ。実にハードルの高い店になってしまったのだ。その1.5年の間に訪れた回数は6回以上。新店を中心に回る中では異例の来訪数だ。正月開店1日目も4日にかかわらず凄い人でお預けをくらったばかり。
 会社を早々に出てダッシュで赤羽に19時についてもラスト5人のひとり。でもその介あってか、実に丁寧につくられた、550円とは思えない出来には脱帽。これなら必死に駆け込んででも食べたい。
 開花楼の太麺は見た目よりも食べごたえがあり、太麺も食べ慣れていても、見るほどより多加水ではなくて、ワッシャワッシャとむさぼる感じ。卓上のたまねぎとかつお節も、始めは手に取ってそれだけを味わった後、食べながら調節してつけ汁に加えていく。こういう作業も味を確認しながら出来るし、楽しい。ラーメン好きの冥利に尽きる。つけ汁はさほど濃くなく、バランスがいい。甘みはさほど感じない。ガラ系のダシと野菜と思われるまろやかな甘さ。これだけ安く提供しているからだろう、メンマは普通のメンマのようで、嫌な甘みが気になる。これならないほうがいいかと。チャーシューもそれ自体、さほどおいしいとは思えないが、処理がうまいのか、なかなかの名わき役になっている。
 そう、あくまでもこのスープの前ではわき役。最後にスープ割りのスープを別皿で出してくれるのだが、このスープだけを飲んでみると、相当の濃度!! スープ割りとしては異例の濃度だろう。原価を抑えても工夫と腕とセンスでこんな旨いつけめんが食えるのかと、感心するしかない。
【つけそば¥550】03.7/24
 相変わらず濃厚な節系を堪能できたが、どうも脂が多い気がする。確かにここのつけ汁はもともと脂っ気が多く、それを気にさせないようにしながらも、ガツンとした勢いのあるものだったが、この日はどうも、ベタつきが気になった。
ゆうひ屋 特徴; 醤・太/細
定休日 水曜日 時 間 11:30〜14:45/18:00〜23:00
最寄駅 JR赤羽2分 住 所 北区赤羽1-16-3
【つけめん¥600】02.5/19
 近くには難関の高はしがあり、この店は営業時間が長いことから、赤羽駅前という立地では補欠的な位置づけに甘んじている感がある。店にとっては失礼な話だが、高はしに振られると皆一斉にゆうひ屋へ向かう光景を何度となく見てきた。
 確かにふくよかなWスープで旨みが存分に発揮されているが、ボディが弱く、後に響かない出来のせいか、その出来の良さが逆に、味のしみたトロトロチャーシューがあっても味の印象を変え二度楽しめる芳純なる柚子生姜があっても、後々の印象を薄くさせてしまっているようだ。今回つけめんを食べる前に通常のらーめんを二度ほど食べているが、どうにもここにUPしようとしても詳細が回帰できないでいた。
 しかしそんなゆうひ屋の汚名(?)を払拭するのがこのつけめんだった。つけ汁は味を濃いめに設定することが功を奏して、それでなくともタレのインパクトの強い濃厚なつけ汁に仕上がっている。ガラ系スープの脂身と相まってボディの弱さは感じさせず、魚介系(思うにパウダー状の煮干し)のインパクトが追い撃ちをかけ(スープ割りをしてもらって飲み干すと、ざらざら状のが底にたまっている!)、さらに限定といわれる太麺ももっちりとしつつもみずみずしく、見事にインパクトの強いものに仕上がっている。つけには柚子生姜はあまり似合わないと感じたが、いやはや、これは高はしと並んで駅前二強という風格すら感じた。
ラーメン二郎よしぐま 特徴; 豚醤・背・太・二郎・危険!
定休日 月曜日 時 間 18:00〜0:00
最寄駅 営団南北線志茂7分 住 所 北区神谷3-29-11
【小¥650】
 屈辱……この一言に尽きる。自分は三田の本店は未経験にしろ、目黒の味を称賛する者として、ジロリアンには到底及ばないまでも、二郎というものをそれなりに理解できていると思っていた。ところがこの、よしぐまである。ここは落ち着いて敗北に至る道程を記そう。以前からよしぐまの前を走る北本通りを半ばホームグラウンドとしていたので、何度も店先は通っても、土佐っ子の帰りだったりして、立ち寄ることはなかった。
 とある友人の奨めで、やっとこ行ってきたわけだが、相変わらずの行列と小汚い店構え。これではかなりの二郎度を期待してしまう。列には常連と思しき若い兄ちゃんの集団でごった返している。この光景は以前で見たそれと同じだった。ボリュームで定評あるよしぐま。量という点で客層が似てくるのか。すると、店員が一人客を探している。幸い、自分しか一人客がいなかったので、先にカウンターへ。これが災いへの前奏曲だった……。
 食券を買い席に着くと、店主の吉田さんが睨みを利かせている。あれ、トッピングはもう云うべきなのかな?という不安がよぎる。いきなり席に着いたので、他の客の注文の方法など観察する余地もなかったから、余計に焦る。セルフサービスと思しき水とおしぼりを取りに行く。ドキドキしながら待つ。これは期待ではなく確実に不安だった。そして吉田さんが「ニンニク入れますか?」・・・しまった。完全に素人と思われている。オレはアブラカラカラニンニク増しだぞ(後によしぐまではニンニク入れるか聞くのが普通だと分かりホッとする。その時呪文を唱えるそうだ)。
 そして出てきた小。お、多い。想像以上の量に滅入る。が、一口。!!!!!!!!!っ。麺が茹で上がってない。ものすごく粉の味がする。この日自分はあまり水分を摂っていなかったため、口の中が乾燥していた。だから食べられない。飲み込めない。辛い。水がいくらあっても足りない。いくら食べても減らない!! 必死にスープをすする。……ぬるい。しかも味が薄い。二郎のパンチがかけている。確かに二郎の味だが、テーブルのタレを入れても納得いかない。これはこれの味かとも思うが、二郎の強烈なまでの分かりやすい味がたりない。しかしそうも言ってられない。スープを飲んでいると、丼の底が浅いのに気付く。いつしかスープより麺が多くなっている。いやもともとなのか。それともスープを麺が吸ったのか。このころ、麺も食べやすくスープがそこそこ染みてきた。
 と、再び麺をすすりだすと……ウッ!麺がのどを通らない。消化できずのどを通ることを身体が拒否し始めた。苦しい。ううううっ。と一瞬、意識が消えかけた。何度か踏ん張って、正気を取り戻す。しかしそこが限界だった。少しずつ食べようにも後は吐き気を催すばかりだった。他の客の一部も残している。それを見て、とうとう断念することにした。麺は300gというから、50gを残したところだろうか。いやしくも「ごちそうさま」の言葉に「有難う御座いました」と声をかけてもらい、逃げるようによしぐまを後にした。
 夏でなかったら、のどが潤っていたなら、と、悔しさが込み上げてくる。長浜ラーメンを替え玉2つ軽く行く自分である。それなのに、それなのに……。涙が出そうになる。どんなまずいラーメンだって麺は食べた。だのに、オレは。とりあえず、とてもいい経験になった。挫折を越えてこそ、明日があるってもんだ。う〜む、ジロリアンへの道は遠い。
【ラーメン¥650】02.2/24
 約3年ぶりのリベンジは完食で幕を閉じた。行列に1時間強。シャッターだったのに……。あれから更に行列となったその味や如何に!?
 確かに麺も硬いしスープは薄め。どうも前回いったとき、前の客がこともあろうか硬めでオーダーしていたので、どうもそれが影響したらしい。今回ももうすこし硬かったらやばかった。スープは冬場だからか、温かくダシが良く出ていて、薄さがちょうどいい濃度で、パワフルな二郎を堪能できた。乱暴且つダイナミックな二郎らしいルックス。丼を引きずると脂の跡が出来る感じは、まさに二郎であることに満足させてくれる。覚悟して、前日から体調を調え、真夏を避ければそこには二郎ワールドが確実に広がっている。
 しかし、夜中に胃が痛み眠れなくなり、その弱った身体に流行のインフルエンザウィルスと花粉が進入し、翌日ぶっ倒れてしまった。おそるべし二郎ラーメン。今回はリベンジの意味で普通盛りだったが、これで心置きなく麺少なめでゆっくりバネ二郎を堪能することにしよう。
みの麺多 特徴; 醤・つけ
定休日 無休 時 間 11:30〜0:00、土日祝〜20:00
最寄駅 王子2分 住 所 北区王子1-2-2
【つけめん1.5玉¥680】
 牛骨の阿呆臭い騒ぎで、なかなかしっかりダシをとっていた醍醐が潰れてしまい、至極残念に思っていたら、居抜きで入ったのがこのみの麺多。はっきり言って、この店、名前で大損している。どう見てもイロモノ。しかし、しかしである。ここは声を大にして言いたい。だまされてみてくれ、と。
 店主は寡黙そうな脱サラ中年風。このオヤジがまるでのはやし家ようなつけめんを供するのだ。適度な太さと水分で、するすると収まる麺に、酸味と辛さの適度に効いた、濃度もそこそこあるスープ。正直、こんなに勉強されたものが出てくるとは思わなかった。スープ割りも充分に美味しい。
 ただ、そういう部分に気が回らないのだろう、トイレの芳香剤の匂いがきつかったり、カウンターのスープが飛び散った後の掃除が行き届いてなかったり、が目立つ。不衛生という感じではなく、気にしすぎなのかも知れないが、それをおしても有り余るクオリティはただのイロモノに片づけるにはもったいない!
【夜だけつけめん1.5玉¥900】02.12/21
 ネーミングにつられて妙な期待をよせていたのだが・・・野菜炒めを乗せただけ、といった趣のつけめん。な〜んだ、というより、そのボリュームとヤッツケ的な見た目に逆になえてしまった。んが、たしかに見た目通りの味ではあるのだが、妙にここならではの酢の感じと相まって、独特の野菜炒めつけめんになっている。まぁオリジナリティあふれているというものではないが、なんだかこの店らしくて笑ってしまうような、いい意味で雑な味で、妙に気に入ってしまった。でも900円は高いなぁ。

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなラーメン
テールラーメン 特徴; 醤/塩・あ
定休日 日曜日 時 間 11:30〜13:00/19:00〜0:00
最寄駅 都電飛鳥山3分 住 所 北区滝野川1-1-18
【塩ラーメン¥650】
 こういう店を穴場というのだろうか。飛鳥山を昇った先にあり、都電の飛鳥山の駅よりさらに本郷通りを行かねばならず、JRの王子駅からも死角とも言うべき場所にある。しかも正直コ汚い飲み屋のような、しかしとても味のある店構え。故に入りづらい。
 入ると高いイスに座ったオヤジが案の定こちらを見下ろしている。大学時代お世話になった教授に似ていた。が、そのインパクトに反して気さくな笑みさえも浮かべ、こちらが「塩ください」といういうのに愛想よく応えてくれた。一安心して腰を下ろすと、オヤジは唐突に、しかも物腰は優しく「あれ?二度目?」と聞いてくる。「いえ初めてです」「どこできいてきたの?」「インターネットで…」「へぇ。悪いこと書いてなかった?」なんて会話が唐突に始まり、それはラーメンを食べる後まで続いた。チャーむす(チャーシューむすび)を奨められるわ、チャーシューを糸で縛らずにまとめる方法を教えてくれるわ、テールスープの蘊蓄を披露してくれるわ、至れり尽くせり。終いには「こんなにしてるのにどうしてお客さんはいらないんだろう…」と愚痴りだす。しかしそれが全然押し付けがましくも嫌みでもない。
 で、ラーメンはオヤジ曰くの通りで、完璧にアク抜きをしているので脂は浮いていないし、黄金色の塩ダレでスープは透明に近い。牛テールで丁寧にとったスープは旨みが凝縮していて、上品な甘さがある。油抜きで、ダシの甘みが好きという自分のような輩にはたまらない。こんな丁寧で今期のいる仕込み、オヤジの云う通り650円は奇跡の値段というのも頷ける。たしか「なかむら」のテールラーメンは1300円だった気が(具材とかも大分違うけど)。具はシンプルで、メンマは嫌な味付けがなくスープを邪魔しないし、チャーシューも適度に歯ごたえが有り食べごたえある。
 ただ、麺の主張が弱い。特別まずくはないが、個人的には加水率の低い粉っぽい麺で食べたかった。ただ、オヤジのこだわりであるスープを全面に出す具材選びを見ても、麺が主張してはいけない気もしてきた。「来週も来るように」「明日も開いてるよ」なんていわれながら店を後にしたが、醤油ダレで色のついた味玉を塩ラーメンに入れる是非について聞いたところ、「色が合わないでしょ、格好悪いじゃん」といったオヤジが粋で、印象深かった。
 このところ仕事上で不条理な注文に堪え兼ねていたので、こういう店というのは一時の清涼剤のようで、とても身にしみた。確かに正当に味を評価するには、オヤジに絆されないようにするというのもわかる。しかし、暗い過去を秘めたオヤジが一人で切り盛りする立食いそば屋に浪漫があるように、やはりラーメン屋にも浪漫があっていいんじゃないだろうか。願わくば、あとちょっとでいいから、お客さんが押し掛けてくれることを願うばかりである。

まだまだある。町のラーメン屋さん
龍龍(ロンロン) 特徴; 醤/豚・太・こ
定休日 日曜日・月曜日の祝日 時 間 19:00〜4:00
最寄駅 営団南北線赤羽岩淵1分 住 所 北区赤羽1-58-12
【しょう油とんこつ¥550】02.5/24
 ラーメンフリークの間ではほとんど話題に上らない店。屋台のような外観で、豚骨であることを押し出したような雰囲気は、凡百の背脂ラーメンに埋没してしまうのは仕方ないのだろう。自分も他でラーメンを食べた帰り道に見かけていたので、食べずじまいのまま、4〜5年は経ってしまったのではないだろうか。しかしここ1,2年で行列ができるようになった。今更だが、食べないわけいかない。で、これがいい意味で予想を裏切ってくれた。
 家系のような脂の使い方の、味は環七背脂系豚骨醤油のベクトル。それを食べやすくした感じ。化調の後味の悪さは感じられず、スープの濃度としてのガツン度は低いものの、豚骨の満足度はあり、平めの加水率の少々高そうな麺もピロピロにならず微妙なマッチングを見せている。ニンニクも過剰にならず、非常にいい方向にころがっている。よくある車通りの激しい場所のラーメン屋の中では面白い展開を見せていると思う。レベルの高い逸品というヤツではないが、決してバカにはできない。
千石自慢ラーメン@王子 特徴; 豚醤・背
定休日 日曜日 時 間 12:30〜0:00
最寄駅 JR・都電・営団南北線王子 住 所 北区王子2-15-8
【ラーメン¥520】
 詳細は本店を参照のこと。

満月 特徴; 醤・あ・手打ち・角煮
定休日 月曜日 時 間 11:30〜15:00/17:00〜20:00(日祝通し)
最寄駅 JR赤羽5分 住 所 北区赤羽2-4-5
【角煮ラーメン¥950】
 角煮で以前から有名な満月。食べた日がたまたまだったのかもしれないが、さして柔らかくもなく、かといって肉の具合を楽しむ適度な硬さという感じでもなく、値段が値段なだけにリスキーという印象は拭えない。スープは角煮を考えてか、鼻を通るようなスンとした風味のあっさりした醤油味。青物(チンゲンサイだったかな?)が角煮には合っている。平たい縮れ麺は柔らかめで、ピロピロ感が好みではなかった。佐野タイプの多加水平めんが好きな方にはピッタリかと。
 なんだか良い印象はかけなかったが、確かに角煮は大きいし、それを立てるスープと考えればなかなかいいんではないかと。
おくちゃん飛鳥山二号店 特徴; 醤・背・脂/麺可
定休日 水曜日 時 間 12:00〜14:00/18:30〜04:00
最寄駅 都電飛鳥山1分 住 所 北区滝野川1-4-8
【ラーメン¥600】
 鳥ガラと豚骨で澄んでいて醤油の強いスープに別口で振りかける背脂。甘味とコクのあるスープでおいしいが、如何せん甘い。鳥ガラが訳ありだそうだが、コッテリとはしていない(背脂はしつこくないがスープとの分離感は否めない)スープからして、この鳥ガラとの具合でのスープの甘さと、タレの甘さで、妙な甘さが出て、ちょっと抵抗を感じた。
 これが吉と出るか凶と出るかで評価が変わると思う。う゛〜ん、おいしいけど、ちょっとね。

追悼!閉店してしまったラーメン屋
にゃがにゃが亭 特徴; 豚醤・背・閉店
定休日 無休 時 間 11:30〜02:00
最寄駅 JR赤羽・営団南北線志茂 住 所 北区志茂2-59-20
【らうめん¥650】
 高い。この店に関してはこの一言に尽きる。いろいろとメディアに紹介されているらしいが、個人的に×。
 スープは豚醤で、とんこつの甘みはあるが、醤油ラーメンの風情が強め。コクなし。背脂はかすかに浮く程度で、効果があるようには思えない。具は主にもやしとチャーシューにメンマ。もやしは程よく柔らかく、喧嘩していない。チャーシューも臭くなく柔らかいが、味気なし。チャーシューのおいしさは楽しめない。殊更に麺が普通。気持ち普通の平面で、かん水もそれなりに。スープに絡まない。
 全体のバランス、調和は取れているが、すべてが並。結果、面白い味になるわけではなく、特別おいしいとはいえない、とりとめない味になっている。それで650円。気になった人は確かめてください(ってもう確かめられない・・・)。
醍醐@王子 特徴; 牛骨・こ →みの麺多
定休日 無休 時 間 11:30〜14:00/17:00〜22:00
最寄駅 JR・都電・営団南北線王子2分 住 所 北区王子1-2-2
【醍醐麺¥600】
 青山の醍醐が王子に出来たと聞いていってきたが、これが、青山とは印象がいい意味でかわった。青山でボクが食べたときがたまたまなのかわからないが、その時の青山に比べて、スープのワイルドさがかなりちがった。ベースの味自体にあまり変化は感じられなかったが、溶け込んだ髄の量が相当で、マイルドというよりざらついた荒い感じの強いワイルドなスープになっている気がした。ある意味、天下一品のざらざら感がある。こっちの方が好み。
 ここらへんの、青山との差異をどなたか確認していただきたいのだが。
天下一品@田端 特徴; あ/こ・ドロドロ・京都・閉店
定休日 無休 時 間 11:00〜0:00
最寄駅 JR京浜東北・山手線田端/宇都宮線・高崎線尾久 住 所 北区田端新町3-35-11
【並¥630】
 詳細は京都総本店へ。尾久駅近くの明治通り沿いというナイスロケーション過ぎであまり台頭してこない田端店だが、個人的には天一の中でもお気に入りの部類。というのは、スープの濃度が高めで、まさに麺にへばりついてくるという感じ。かき混ぜようとしても丼が回転し始めようかという勢い。
 店の感じ自体は、夫婦で営んでいるらしく、天一でなければ近寄らないような雰囲気だが、出来はなかなかのものなので御心配なく。少々麺が柔らかめだけどね。

  >top