【つけそば¥650】02.2/9
丸長と名のつく店の中では行列必至の一番人気店ではないだろうか。駅から目白通りを西へと向かうと見えてくる、外観はよくある町の中華屋の前の行列が風格を物語っている。昨今の行列には若いアベックなどをよく見かけるが、ここは地元の常連とおぼしきオヤジや眼光鋭いフリークと思われる一人客が異様なオーラを発している。よって、店内では相席という概念がなく、出た客の分だけ人が入る。カウンター奥の年期の入った厨房は広く、結構たくさんの方が働いている。
静まった店内の雰囲気に酔いながら"つと、多加水のストレート麺のその白さが目を引く。食べてみるとこれが長いながい。ベタなマンガのラーメンのように天高く箸で麺を持ち上げないとつけ汁につけられない。そしてこのつけ汁が辛い。丸長系といえば酸味だが、ここは全体的なバランスからいえばそう際立って酸味は強く感じられない。"り辛が先行する。しかし汁のそこの方は動物系のスープの甘さがさりげなく主張している。ここ重要。ここの主張がはっきりしているのに、まとまりがあるスープになっているのだ。スープ割りをすると辛さは際立つが、魚介系の仄かな風味と動物系の甘さが際立って、しかもつけめんにしてはスープが熱めなので、じっくりと割ったつけ汁を堪能できる。
デフォルトで180gだが、多くの客が頼んでいた中盛りでちょうどよさそう。それにしても、昨今の目白といえば少々ハイソなイメージが付きまとうが、ここには落合〜長崎エリアにかけてのあるべき昭和の姿が未だあったのだと確信した。
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