九州ラーメン 成竜 |
特徴; |
豚・こ・細麺 |
定休日 |
無休 |
時 間 |
18:00〜02:00 |
最寄駅 |
JR新小岩北口5分 |
住 所 |
葛飾区東新小岩1-14-5 |
【らーめん(細麺・超硬)¥650】04.10/27
亀戸や西新小岩などにある豚゛竜という九州ラーメンの系列店。この成竜も以前は豚゛竜だったらしい。
車の往来の激しい道路脇に、木目と凝った照明で、なかなかリサーチのできているといった佇まいが闇夜に浮かび上がる。最近の車通り沿いにありそうな外観だが、一歩店に入ると、カウンターのみのこじんまりとした店で、おおよそ系列店といった風情ではない。ちょっとは期待できる感じになってきた。
事前に調べたところ、どうも熊本ラーメンということだったので、オーダーは細麺で硬さは超硬。さほど待たずに出てきたが、スープの量もほどほどで、麺はかなり少なめ。替え玉も100円と、どうみても熊本ラーメンには見えない。かすかにマー油のような芳香がなくもないが、言われなければわからないほど。いわゆる熊本ラーメンのような白濁スープに黒い油というフェイスではない。
麺は若干黄色みがかっていて俄かに弾力もあり、いわゆる本格的な長浜ラーメンとは違うが、かなり近似的なものが出てくる。麺自体の旨みは乏しいが、食感としては悪くない。スープも臭いはしないが、飲み干すと若干髄が残っている。さすがに完食すると喉が渇くが、いわゆる系列店のラーメンとしてはしょっぱくない方。
そして未だ多くの九州ラーメン店の弱点とされる具材を見事にクリアしている。その特筆すべきはチャーシュー。とろとろの脂の多いやわらかめのチャーシューがあぶられたものが乗っている。こう書くと多少手を加えただけのよくあるものだが、炙ってもスープを邪魔するほど脂が出てこない。適度な歯ごたえもあり、肉という食感が楽しめる。そして厚い。これ重要。値段は650円で高めだが、替え玉も100円だし、このチャーシューを考えれば、コストパフォーマンスは決して悪くない。
考えてみれば、都内で優良とんこつラーメン店は数えるほどしかなく、オール・オア・ナッシングの状況が未だ続く中、こうした本格長浜ラーメンではなく独自路線ながら、しかも系列店でそれなりのアベレージを維持する店というのはなんとも頼もしい。他の豚゛竜を試してないのでなんともいえないが、成竜は成竜1店舗として、このままの方向性でがんばっていただきたい。
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SHISENYA BAR |
特徴; |
醤・太・BAR |
定休日 |
無休 |
時 間 |
18:00〜03:00、金土祝前〜05:00、日祝〜00:00 |
最寄駅 |
金町3分 |
住 所 |
葛飾区東金町1-21-15 |
【鳥唐揚げつけそば¥750】
よくラーメン本などで紹介されるが、ここはバーです。間違えないように。はっきり言って入るの辞めるほど。でも店の人に「つけそばだけでもいいですか?」ときいてしまったほど。何を隠そう酒飲み処が大嫌いなもので、いるだけでも苦痛だったのだが(だって酒やたばこ飲むしうるさいしで真面目に味わう気が無い空間なんだもん)、なかなかに面白いものが食べられた。
暗くて見えなかったが、一味系の辛みの利いたスープはややこってり目で(ただ麺より大分先に出てくるから食べるころには冷めてしまうが)、冷たく閉まった太麺にあう。麺は食べごたえがあり、かなり腰の強いうどん系。スープに多少和風のテイストがあるため、よけいうどんっぽく想像されるかもしれないが、そこはちゃんとラーメンになっているので御安心を。で、鳥の空揚げはカツレツ式に草鞋状のものが細めに切ってあり、飲み屋らしいおつまみテイストにからっとしていつつもライトに上がっている。少々スナックっぽくて物足りないが、ラーメンを壊さぬ程度で充分に旨い。つけダレをわるスープは最初から出てくる。割ると結構スープが甘い。が、あまりキレがなくなるかと。しつこくはないがもったりしたスープ。
ともかく、感想として、ラーメンというのはこういうものだとか、そういう概念から自由なものだと考えているので、飲みやでラーメンというのは面白い試みだと思うし、どんどん増えてもいい形式だと思う(飲み屋で出前のラーメンが来るってのもあるしね)。しかしそのような形態は確実に少数派なので自分のような人間でも殆どの店で今回のような思いはしなくてすんでいる。つまり人それぞれ、心地よく食べられる環境は違うわけだから、自分にあった店・味をみつけることだと思う。でもいわせてもらえば、らーめんだけで充分やっていける店だと思うので、支店としてラーメン専門店があるとうれしい。やはりラーメンが見えないのは痛い。
ラーメンを味わいたい方はお昼の営業が狙い目かと。
【後日談】
どうも昼営業はなくなったらしい。
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ラーメン大 |
特徴; |
豚醤・背・太・こ・二郎 |
定休日 |
第2・4水曜日 |
時 間 |
12:00〜14:00/18:00〜00:40 |
最寄駅 |
京成線堀切菖蒲園2分 |
住 所 |
葛飾区堀切5-4-1 |
【小¥550】
二郎もいまでは都内に数多あれど、異彩を放つ人気店は案外少ない。その少ないうちの一つがこの堀切二郎。イタリアン出身という偉才ぶりだが、味は紛れもない二郎。ただ、量は控えめ。それでも、脂多めでは容赦なく油を注ぐ。ニンニクも相変わらずの粗削り。そんなに数食べ比べたわけでもないけど、なかでも麺はかなり太め。というか丸い。良く茹でられ、程よく粉っぽさが多少残り、デフォルトで味薄めの二郎味且つマイルドめのスープにばっちり。個性的でここならではのパンチのある二郎。個人的には目黒二郎の次ぐらいにバランスがいいのではないかと。
ただ、豚がイマイチ。増しじゃないと、少ないし薄かった。豚だと堪能できたかもしれない。でも、志茂二郎とは比べ物にならないいほど、スープがしっかりと熱めなのがいい。京成乗って江戸川渡らないなら二郎ってところかな。
【小ヤサイアブラニンニクちょっと¥550】04.11/23
直系以外の二郎の店名がここに来て続々変わっている。写真の通り、「大」になった。でも二郎の中では量は小というジレンマを抱えた店名ですな。
味は変わらず。やはりダシが弱い。これまた相変わらずの極太麺はゴワゴワと食べられて旨い。ここならヤサイ増しでも大丈夫。自分にはちょうどいい。蒲田の店も「大」になったが、蒲田の方がダシが強いので好み。あまり行けないのが悔しい。
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麺粥けんけん |
特徴; |
醤・あ・粥 |
定休日 |
火・水曜日 |
時 間 |
19:30〜23:00 |
最寄駅 |
京成押上線立石2分 |
住 所 |
葛飾区立石1-14-4 |
【粥セット¥680】
正直お粥はあまり得意ではないが、好き嫌いをいっていると石神氏に怒られてしまうので(笑)、とにかく食べてみることに(Aセット:らーめん+中華粥小)。干し物のホタテとエビがちらりちらりとちりばめられていて、風味も強く○。自分でもおいしく食べられた。お粥好きでも満足のいくものなのだろうか。でもラーメンと一緒だと小食の人間にはかなり辛いかな。どっちも水気強いから、お腹がタプタプになってしまった。
ラーメン自体は個人的にはかなりいけた。確かに薄味かもしれないが、食べているうちに乾物らしいが、魚介系のダシのうま味が徐々に口の中に満ちてくる。味付玉子(+100円)も味が良くしみていて、且つスープを邪魔していない。半熟具合が絶妙! チャーシューも厚めで柔らか。タレの味も押さえ気味で○。今度はラーメンのみ、新味の香麺をチャレンジ。
ただ、箸がプラスチックなのが、多くの方の指摘通り×。なんとかならないものか。
【下町味噌¥800】02.冬
赤味噌を使っているとのことで、結構辛い。普段味噌は食べないのだが、けんけんの味噌だからと期待しすぎたかもしれない。結構フツーの味噌ラーメンの風味。玉葱にモヤシ、ひき肉、油揚げの味噌餡仕立てだそうだが、スープの旨みがあまり感じられなかった。
全体的にどの味も主張がうるさいかな。
【つけめん¥700】03.夏
まるでけんちん汁のような具沢山のつけ汁。フツーの豚バラみたいな豚肉とゴボウの甘みの主張が激しく、それがスープと相まって、あまあまながら温かみのある味わいで、意外ながらけんけんらしい、どこにもないつけ麺に仕上げている。スープ割りも甘くて大満足。
【カレーラーメン¥780】04.春
カレーラーメンが流行ってきていた頃。あまり食べないが、迷った挙句チャレンジ。これが大成功。
スパイシーさを保ちながら、カレーの餡が勝ってない。パーツごとの主張がハッキリしながら、全体的にカレーラーメンという印象を残している。
こういうカレーの方法論なら大歓迎。大沢食堂とココは別格。
【下町味噌¥800+粥セット+250(海老ワンタン+120)】04.12/4
下町味噌リベンジ。毎年チューニングを変えているとはきいていたが、今年は大分いけているという話。
毎年食べているわけではないが、はじめて出したときとは見た目が大分違う。つけめんが先かはわからないが、ニラと豚コマのようなバラ肉の具の取り合わせ。色も赤くなく、白くて甘みが前に出ている。それも味噌のベターっとした甘みじゃなく、滋味深い甘さ。つけめんのつけ汁の甘さに通ずるものがある。この方向で見えてくるものがあったのだろうか。スープ自体の旨みも体験できて、量的にも満足感がある。これはいい。
気づけば、大分前から箸がフツーに割り箸になっていた。そしてこれは今日初めてだが、フロア担当が奥さんではなく、弟子風の若いあんちゃん二人になっていた。電卓を叩くタイミングや音の大きさは奥さん譲り。
久々の粥セットはやはり満腹コース。体調がいいと気持ちよく食べられる。食べ物を味わうためには体調が大事と改めて痛感した。
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