東海・関西・中国

 =しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

名古屋
久留米ラーメンとんぱーれ 特徴; 豚骨・こ・細・久留米
定休日 日曜日 時 間 11:00-14:00/17:00-22:00
最寄駅 東山線池下4分 住 所 名古屋市千種区仲田2-17-8
【とんこつらーめん¥500】01.1/6
久留米ラーメンといえば、東京は小川のいしだが、なるほど同じ流れの上にあるものを感じる。相当にダシが出ているが食感はさらりと通ってしまう。とろみと甘みがともかく秀でており、独特の旨さに仕上がっている。濃度的なものや臭いは優良長浜ラーメン店にならされたジャンキーには物足りなかろうが、あと一歩の物足りなさを感じるほどに十分なコクと、それを裏付ける確かな旨さを感じてならない。九州ラーメンにしてはチャーシューは厚みがあってプリプリ。のりが余計かな。メンマも入っていたりして??と思うところもなきにしもあらずだが、これで500円は相当に安い。すし屋をしていた素人の店主がここまでの味に仕上げたのは、本当に試行錯誤の末だろう。こんな店がそばにあったら確実に通いでしょ。にしてもラーメン屋ってバイク好き多いのかなぁ…。

京都
百年屋 特徴; 醤/塩・鶏・つけ・自家製麺
定休日 無休 時 間 11:00〜22:00
最寄駅 京都1分 住 所 京都市南区東九条西山王町31アバンティB1
【つけ麺¥700】03.1/13
関西方面ではつけ麺は浸透していないらしく、今年早々の「KansaiWalker」で先取りとして取り上げられた程。そのつけ麺を売りにした店が、駅直結のビルの地下1階にできたというのだから驚き。しかも自家製麺だ。自家製麺でつけめんというとつい大勝軒系のもっちりとした極太麺を想像しがちだが、こちらはしっかりとした細めのもの。噛むと玉子系の麺であろう独特の触感がある。つけ汁は塩を売りにしているので塩味にしたが、ちょっと澄まし汁のようなベクトルのもの。しかし鶏の出汁が強く、インパクトというよりも重さがある。これが食べ進めると冷めるのも手伝って、結構怠くなってくる。麺が硬いので最初のうちはつけ汁が熱いのはうれしい。スープ割り(こちらでは割り出汁と呼んでいた)も相当に熱く、出汁だけで味わおうとして火傷してしまった。鶏がよく出ているのが分かるが、旨みがべた付く感は否めない。確か無化調だったようなきがするので、化調のべた付きとは違う感じだと思うが、以前、山彦で感じた感覚に似ている。まぁこれは好みだが、食べてみて判断していただきたい。にしても、こういうコダワリの店がビルの地下にあって、しかも自家製麺というのだから恐れ入る。
新福菜館 特徴; 醤油・鶏・京都・老舗
定休日 水曜日 時 間 7:30〜23:00
最寄駅 京都3分 住 所 京都市下京区東塩小路向畑町569
【中華そば並¥600】01.1/4
ラ博に支店を出す、京都一の老舗。ラ博でその魅力にドップリはまってしまったが、やはりそこは本店。こっちの方がやられた。麺はやはり東京人は硬めに慣れているのか、相当柔らかく感じたが(硬さは応じてくれるらしい)、コシのあるやや太めの麺。そしてスープはラ博に比べ甘味が強く感じた。鳥ガラが本当によ〜く出てる感じで、濃厚且つ甘い。これがたまらない。相変わらずのチャーシューも抜群に相性がいい。旨い。店内も古きよき食堂風で、くやしいかな、常連らしきおっちゃんがネギ増しで頼んでる。この濃厚で甘いスープにネギバカで食べたら本当にしあわせだろうなぁ。住んで普通に一食ゆっくり食べたい。ここが旅行での連食の辛いところかな。ともかく来てよかったぁ。
本家第一旭 特徴; 醤油・こ・細・京都・老舗
定休日 木曜日 時 間 5:30〜2:00
最寄駅 京都3分 住 所 京都市下京区高倉通塩小路下ル東塩小路向畑町845
【ラーメン並¥600】01.1/6
老舗・新福菜館の隣にある、こちらも神戸と間違えられる老舗。こちらはとんこつと玉葱がスープの主体だそうで、なるほど、甘味は脂の甘味のようだ。確かに少々獣臭が。こっちの方がこってり感は分かりやすかも知れないが、スープ自体の粘度はあまりない。こちらでは硬めを頼んだが、結構硬く、好みの食感で堪能できた。細めでスープと九条ネギのバランスも抜群。そして柔らかくて適度な食感がたまらないジューシーなチャーシューもこってり感を助長し、満足度がとにかく高い。こちらも店内は食堂風でコイン占いもあったが、隣同士、甲乙つけがたく、それぞれにオリジナリティを発揮して、どちらに行くか、今後本当に悩みそう。つーか、どっちも行きそう。予想以上で、とにかく脂っこさも有り、はまりやすい旨さにビックリ。
【追記】
夏の夜に食べたら、ガラ系の甘みがイマイチ弱かった。これだけ長時間営業している、つくる人間や季節などの影響もあるだろうし、食べる人間も同様。でも結構印象が違いました。ファーストインパクトの所為もあるだろうけど、個人的にはガラ系の甘味が強いスープが好み。もう一度冬の朝に食べようかな。
大豊@木屋町 特徴; 醤・京都
定休日 不定休 時 間 18:00〜4:00
最寄駅 四条河原町5分 住 所 京都市中京区木屋町通四条上る下樵木町191-11
【ラーメン¥600】03.1/11
大石橋に本店を持つ京都ラーメン店。いやはや、週末の木屋町というのはこうも酔っ払いで溢れているとは。しかもこの店、せっま〜〜い狭い路地にあり、自分でもよく見つけたと褒めてやりたくなったほど。これじゃ女性は水商売のお姉さんくらいかなぁと思っていたら、結構女性客も来る模様。こういう立地の店が何故が京阪神には目立つ。関西、おそるべし。で、いい意味でコ汚いL字型カウンターの店だが、こういうロケーションでは寧ろ好まれるだろう。ぶっきらぼうな従業員が持ってきたラーメンは、スープが黒く、九条ネギが青々と眩しい。鶏と豚の動物系+野菜のスープとオーソドックスで、スープの濃度が薄い。醤油が立つのだが、結構ショッパイ(場所柄酔客にはピッタリかも)。確かに甘辛いのだが、スープの甘みが出てこその味と感じた。売りの黒豚のチャーシューだが、薄めで柔らかくとろける程。厚みがあるストロングスタイルではないので物足りなさはあるが、こっち方面の柔らかいチャーシューの典型だろう。総じて、スープの弱さに尽きるが、にしても冬の九条ネギは反則なまでにシャキシャキとして動物系ダシの脂とバシッと合う。有り体の京都ラーメンかもしれないが、有無を言わさぬ暴力的なまでの九条ネギラーメンとしての旨さは否定できない。ずるいぞ!(^_^;)
めん馬鹿一代 特徴; 醤・京都・九条ネギ炎上
定休日 無休 時 間 12:00-14:00/18:00-3:00
最寄駅 JR二条 住 所 京都市上京区丸太町通智恵光院東入る南側
【ねぎラーメン¥900】01.1/5
ホムラ立つラーメンでメディアの露出度も高い有名店。危険を伴うため、カウンターはねぎラーメン客オンリーとなっている。宮尾すすむ似の店主からレクチャーを受けて緊張の面持ちでファイヤー(@水野英子)を待ち受ける。調味料などカウンターの上のものはタオルでカヴァーされ、セッティングに結構時間が割かれる。グラグラ煮えたぎったネギ脂を一気にジャー!! おやじの手はやけどの後だらけ。そこまでするからにはパフォーマンス以上のものがあるのだろう。確かに、焦げた九条ネギは絶品で、それがたんまり900円分は余裕で堪能。その点に関しては文句なしだが、麺は茹汁クサさ・生麺臭さが鼻を突き(京都ラーメンは比較的多い)、チャーシューも少々臭い。スープは醤油ダレの甘さで美味しいが、スープのコクはあまり感じなかった。ま、コンディションとかスープの出来の問題とかもあるのだろうが、これでスープが好みだったら文句無しなんだけどなぁ。でも、充分旨いっす!
らーめん杉千代 特徴; 醤・背脂
定休日 月・第2火曜日 時 間 11:30〜14:00/17:30〜23:00
最寄駅 京福嵐山線山ノ内10分 住 所 京都市右京区太秦安井西沢町2-7
【ラーメン並¥580】03.1/12
京都の所謂老舗ではない店では超有名となったが、いやはや2時間近く待った。ここまでとは思ってもみなかったので、面食らった。京都でも観光客の少ない地元住民のエリアという感じで、路面電車に揺られ(停留所狭っ!一見の価値あり)夜には恐怖対象となる浄水場を背に古本市場を目指して歩くと、路駐の車の数々。整理券をとって待つシステム。代表が交代で待ち、番が来ると携帯で車に待機している連れと入る感じ。だから行列の全体数がつかめない。年齢層は広そうだが、中心はジャージ姿の20〜30代の兄ちゃん姉ちゃん(もしくはその家族連れ)。テンションとしては白山ラーメン志茂二郎に近いかな。で、案の定味の方も背脂チャッチャラーメン。背脂がバター系のべた付く感じの脂で、濃度薄めの豚醤スープが丼一杯。チャーシューが評判ということで確かに柔らかいが、肉汁とか厚みがあるとか香ばしいとか、そういうベクトルではなく、薄切りだが柔らかく、はしで掴めないというヤツ。葱も相変わらずの九条葱で、麺も京都としては極ノーマルなもの。観光客的な視線からか、京都ラーメンというと老舗の非常に個性的なラーメンというイメージがあるが、これなどは一昔前に東京で流行った背脂ラーメンという印象は拭えなかった。確かに背脂ラーメンとしてはここなりの個性は十二分にあるが、自分としては面白みに欠ける。老舗の方が面白く感じてしまうのはこっちの人間ではないからだろうか。
天下一品@京都総本店 特徴; 鶏・あ/こ・ドロドロ・京都
定休日 木曜日 時 間 11:00〜3:00
最寄駅 叡山電鉄茶山 住 所 京都市左京区一条寺築田町94
【並¥580】
ここがあのドロドロの本拠地である。鳥ガラをじっくり煮込む(3日とかいってたか)とドロドロが出来るらしい。我々の常識では、コッテリといえば豚骨なのだが、そこが企業秘密の所以なのだろうか。だからなのか、豚骨のような臭みはない。こってりし過ぎてはいるが、豚骨のようなしつこさはない。だからなれると案外とさっぱり(とは言い過ぎか)食べられてしまう。あっさり味もあるといっても、あっさりを頼むのは愚の骨頂である。麺はもっちゃりした触感のストレート。これがドロドロスープに絡む絡む。兎に角よく出来たラーメンなので、毛嫌いせずに味わっていただきたい。うまいラーメンなのだから(ただし麻薬系のヤバさがあるが)。ここは全国に広くチェーン展開しているのだが、それが許される日本という国が不可思議でもあり嬉しくもある(チェーン店ていうのは当たり障りのない味になるもの)。ちなみに本店だからといって特別味が変わるでもなく、天一は何処でも天一なので御安心(?)を。
支店データ
東龍 特徴; 醤/塩・背脂
定休日 水曜日 時 間 11:30〜14:00/17:00〜1:30
最寄駅 叡山電鉄元田中 住 所 京都市左京区北白川上別当町1
【東龍そば¥600】03.1/12
なんだかで全国一位のラーメンになったそう。味っていうのは主観的なものだから、1番とかいう絶対値では計れないのだが、やっぱり行列店になってしまったようだ。それが店にとってプラスなのかどうかは知る由もないが、こざっぱりとした新しいお店で、個人経営のラーメン店というイメージよりもFCに近い印象。店主がアジア方面で味の研究をしたそうで、店内はアジアンテイストが漂う。味も辛めのニラをトッピングできるなど、香辛料を用い、アジア的な雰囲気にしあがっている。豚骨と鳥がらの動物系スープの味わいよりも野菜を煮込んだ旨みが強く、ドロドロというよりも鈍重な印象で、その香辛料などの辛さのアクセントはあるのだが、相乗効果というよりも余分な印象さえ受けた。野菜系の出汁の甘みは大好きなのだが、表面の脂も手伝ってか、自分にはあわないらしく、食べていて怠さだけが残った。それを助長しているのが麺で、申し訳ないが自分にはこの麺の良さがさっぱりわからなかった。
天宝 特徴; 豚骨・辛・あんかけ・細・角煮
定休日 月曜日 時 間 19:30〜3:00
最寄駅 叡山電鉄一乗寺 住 所 京都市左京区高野玉岡町33-9
【ラーメン¥700】02.8/18
このラーメンを表現するのはちょっと難しい。というのも、京都ラーメンというスタイルでは決してないし、オリジナルといっても他に比較の仕様がない。個人的にはあんかけが嫌いなのだが、この豚骨との甘味と豆板醤のぴり辛さはなんだろう。これまでの食ってきたラーメンとの比較が出来れば、趣味じゃないというところだが、それさえも受け付けない旨さがある。確実にうまい。しかもこの「確実」という言葉を裏付けるものに、角煮がある。この角煮が本当に絶品で、スープによくあっている。旨いラーメンに単に角煮を乗せただけではない。今現在、後にも先にもこんなに旨い角煮を食ったことはない。
【後日談】02.1/4
とんこつスープは相当煮詰めてあるらしく、かなり濃厚な仕上がり。コクがあって、ここら辺が再度認識できた点。あんかけと甘めの醤油ダレと絡んで、複雑だけどはっきりと伝わってくる味で、マイルドでもガツンとくる。角煮の切れ端をテイクアウト(¥500)したが、これが旨い!
http://www.ky.xaxon.ne.jp/~tenhou/

大阪
月光仮面 特徴; 醤・あ
定休日 不定休 時 間 16:00〜4:00
最寄駅 日本橋 住 所 大阪市中央区千日前1-9-9
【支那そば¥600】03.1/12
大阪の有名店はどこも夜営業。しかも日祝休みが多い。土日祝で旅行を考えるとこれは痛い営業形態だ。自分が大阪に行った日も洛二神狙いだったのが見事に撃沈。作ノ作もダメ。というわけでしぶしぶ向ったここがこんなにもHITするとは!?店主に頭が上がらない。店主といっても女性二人がカウンター5席の店を切り盛りしている。路地裏のめちゃめちゃ狭いところ。わかるかっ!というロケーションだが、行列している。待って店内に入ると狭さに驚くが、その分、仕事が実によく伺える。といってもカウンターが高いので見難いのだが、動きで察することが出来る。てきぱきと、しかも相当に手のこんだ仕事だ。丁寧で、それがラーメンのビジュアルにも現れている。菊菜と温泉卵のコントラストが目にも新鮮だが、味もうどん出汁のような繊細だがインパクトのある甘めの醤油スープと見事にマッチしている。麺もはっきりとした味わい深い線の太い麺。全体的に大人しいことこの上ないが、滋味深さを感じるあたたかい一杯。日々の暮らしにあって、やなことのあった日など、フト暖簾をくぐってこれが出てきたら、涙出てくるだろうね。

和歌山
井手商店 特徴; 醤豚・和歌山・こ
定休日 木曜日 時 間 15:00〜2:00
最寄駅 和歌山 住 所 和歌山市田中町4-84
【中華そば¥500】
単刀直入にいおう。やばい。死ぬ。つまり死ぬほど旨い。一杯食べ終わってもまだ食える。全然食える。つーか食う。「すいません。もう一杯、特製で」。今考えてもうそみたいな話だが、食べたときの状況はこのようなものだった。味は、豚骨醤油といっても東京の背脂系とは違い、九州ラーメンのこってりしたスープに濃厚醤油ダレを半々に足した感じ。つまり足して2で割って調整したのではなく、足しただけ。だからとてもディープな味わいとなる。真っ黒なスープに豚骨の透明な脂分がノシッと乗っかって、全体がドロ〜っとしている。程よいしつこさで、どうすればこのバランスでつくれるものかと不思議でならないほど。薄切りのチャーシューはとても脂が乗っていて、プリプリ感がスープと合う。これが不思議と嫌なしつこさにならない。特製の方はふつうに比べちょっと脂ッこいのだが、個人的には普通のほうがバランスがよいのではないかと。マスコミで騒がれたりしてイメージが変についてしまっているラーメンだが、旨いものは旨いという例。旨すぎ。

広島
朱華園 特徴; 醤油・こ・背脂ミンチ
定休日 木/第3水曜日 時 間 11:00〜20:00
最寄駅 JR尾道 住 所 尾道市十四日元町4-12
【中華そば¥460】
尾道ラーメンの本領です。数えるほどだが都内で尾道ラーメンを食べていたのだが、やはり本場での印象は大分違う。というのは味も多少あるが、食文化の違いとでもいおうか。西日本のラーメンはやはりスナック感覚がつよい。食事というよりやはりお八つなんだなぁとしみじみと感じ入ってしまった。ひとつひとつをとれば、そんなライトでチープな素材ではなく、しっかりした素材の旨みを感じるのだが、全体として、特にここは独特の魚介系の感じすらある醤油ダレのため+動物系の脂が妙にまとまっていて、小腹へったらってなかんじにさせられてしまう。脂身があまりないチャーシューはイマイチだが、やはりネギとタレと背脂ミンチのバランスがたまらない。麺もちゃぶ屋を彷彿とさせる平麺でスープとともに食している感が強い。ただ、時間がなくて丁寧に味わえなかったからかもしれないが、食べやすさ+αの琴線にふれるような要素がなかった。食べやすすぎたのかもしれない。個人的にはこの手のラーメンは惚れる要素がないと印象弱いので、少々評価が厳しきなってしまう。にしても、これだけ有名になって、行列の出来る店なのに、460円でおばちゃんがこじんまりとした厨房で一生懸命つくっているその姿勢には感動すら覚えた。気負わない、おごらない、当たり前といったあっけらかんとしたこういう西日本的な文化というのは本当に素晴らしいと思う。
上海総本店 特徴; 醤豚・細
定休日 日曜・祝日 時 間 10:30〜21:00時
最寄駅 広電女学院前 住 所 広島市中区八丁堀4-14
【中華そば¥550】
お盆というのは冷酷なもので(自業自得だが)、広島に1日弱いてここ一店しか食べられなかったというのは悔しかったが、逆にここだけでも食べられてよかった。そう思えるほどに旨かった。店の入口に近づくだけで、プ〜ンととんこつ臭さが香るが、その町の中華屋のような名前と店構えにたじろぐ。しかし臭いを信じて店内に入ると、他の客の食べているラーメンがみえ、その思いが確信へと変わる。スープ自体は見た目や臭いほどこってりではなく、濃度的には寧ろあっさりしており正直面食らったが、慣れて味が解るようになると、独特の甘みの醤油ダレと甘めのスープで妙な調和がとれており、なんともいえぬ独特の味が口にあふれる。我々をしり目に常連客らしきオヤジがカウンター脇のおでんをおもむろにつまんでいる。こっちの「すじ」などのおでんだ。どこか鴬谷のガード下などの立ち飲みやすら彷彿とさせる空間で、決してラーメンへのこだわりがメディア的な突出を見せない、地のラーメンが食べられたような気がした。こっち西日本の路地裏的間隔とでもいおうか、口では説明できないが、愛想は悪いかもしれなくてもその気負いのなさがにじみ出ているような感じさえするのだった。尚、配送はないがお持ち帰りができるので、保証はしないがタウンページで宅配便を探して冷蔵宅配することも不可能ではない(相当に骨を折ったが…)。
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