【神名備そば¥800】
千駄木の塩の名店。千代田線で行くと、大喜のある湯島と2駅しか離れてないので、塩モードの時はめちゃめちゃ悩む。しかし、神名備はここ1年で1週間のトータル営業時間が24時間と、殆ど開かずの店と化してしまったため、神名備が空いている時間は否応なくこちらが優先される(しかも短時間に客は集中し、開店すぐ以外はまず並び)。
で、ここは大喜よりももっと透明度の高いスープで、まさに洗練された塩といった感じ。具も最小限に抑えられているところにも気概が感じられる。しかしここも決して味が薄いわけではなく、むしろ味がクリアーというべきで、塩だれ、だしの味が(その味そのものは複雑で素材はよくわからないが味わいが)ストレートに伝わってくる。それだけに表面に浮く脂もしつこくないのだがはっきりと味わえるようになっている。だから下手な豚骨醤油ラーメンよりも脂がしっかりと感じられる。ある意味こってりらーめんとも言えるかもしれない。
店内には初めての方には分かりづらい味なので、神名備そばの注文を控えるようにとの但し書きがあるが、リピーターのふりをして是非、神名備そばを堪能するのもいいかもしれない(自分はそうしました…)。
【正式あんにん豆腐¥400】
杏仁豆腐ってプルンプルンだけど寒天のようで、それをミルクの甘みで食べるもんでしょ?・・・というコンビニデザート的発想を根底から覆すもの。白く繊細な半球体の上に赤い枸杞の実が鮮やか。頼りなげに脆く、掬うと少々崩れてしまう程だが、控えめながら非常にナチュラルで香ばしい甘味が口一杯に広がり、纏わりつくようなキメの細やかさが舌を覆う。神名備そばと合わせると1200円と値は張るが、その日の他の食事を安く済ませても、これを食べれば一日幸せな気分になってしまう。
【神名備そば・正式あんにん豆腐】02.3/17
日曜の夕方、開店から1時間程で5人待ち。いつもこの程度の並びで食べられるというのは本当に有り難い。やはりさほどメディア、とりわけTVで紹介されていないのが大きいんじゃないだろうか。相変わらず接客も心地よく、味も申し分ない。
【神名備そば・正式あんにん豆腐・マツタケおむすび】02.10/19
季節のおむすびという売切必至のメニューがあるのだが、季節柄、秋はマツタケ。この日最後の一個にありつけた。小振りながらそれなりにマツタケが入っていて、風味豊かで他の料理の邪魔をしない味付けと量で、流石としか言い様がない。神名備そばも杏仁豆腐も変わらぬクオリティで大満足。
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