東京都区内/世田谷

=しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

決定!世田谷区の1オシ!!
いち 特徴; 豚・細
定休日 水曜日 時 間 18:00〜24:00
最寄駅 京王線芦花公園 住 所 世田谷区南烏山3-24-7
【いちらあめん¥650(替100)】
なんと表現したらいいのだろうか……こってりとんこつラーメンのはずが、どうにもヘビーさがない。いや、こう書くと語弊があるが、所謂こっさりなどというわけのわからない造語が多用されるトンコツ醤油ラーメンなどとは全く違う、濃厚さがマイルドさとして旨みが襲ってくるとでもいおうか……。その前によくいわれることだが、この店の印象から。前知識があったにせよ、店の中に屋台があるのはやはり驚く。そして道筋自体は分かりやすいにせよ、やはり遠い。区内在住者でもどこだかイメージしにくい土地で、しかもオープンからそんなに歳月が立っていないにせよ、よくも名を轟かせたものだ。自分としてはやはり、北九州でやっていたお店の味を息子さんと奥さんとで再現したというところが気になって仕方なかった。トンコツのみで強火で2〜3日焚きだすことで再現を可能にしたと聞いて優良長浜ラーメンを想像したが、これは見事に打ち砕かれた。そのあまりのマイルドさに、トンコツ100%であることすら忘れるほどだ。味付け自身も淡く、ファーストインパクトに欠くのも確か。しかし、よくもねっとりと絡みつくような、あとからじわりじわりと残りつつもしつこくない甘みはなんだ!? 聞くに化学調味料は最低限に押さえ、ダシの旨みを最大限に出すために全てを調整しているという。確かにガツン度は低いかもしれない。しかし食べてから数日を経ても尚、反芻してしまうあのしっとりとしたコクは、場所を厭わない人気にも繁栄されている気がしてならない(近所のあるラーメン屋に「なんでマスコミにとりあげられるんだ!?金でも渡したのか!」と言い寄られ怒りさえ覚えたとも聞いたが)。素材は殆どが九州直送で、めんもばっちり硬めで旨い!! 自分が訪れたのが01年7月上旬。梅雨明けした最中、やはり営業したままスープを炊きだし続けるのは環境上不可能らしく、もう一時間煮込みたかったともらすおかみさんの情に絆されそうになったが、ここはその時のスープで純粋に判断させていただいた。しかしここは冬場にでも納得のいくスープを飲んで是非、再度評価させていただこうと思う。自分にはこの最初の一食で確信があった。もっと旨いはずだと。でなくとも近々再食しようと思うが。城北の東側から訪れた自分に、わざわざ来てくれてうれしいけど、(タダの一食で味の印象を決められてしまうことが)怖いと、おかみさんは仕切りにもらしていたが、同時にそうやって着てくれることはうれしく、その時いなかった息子の一文さんも喜ぶぞ!といってくれたおかみさん。またデジカメの洗礼も受けたそうだが、今日日の外食産業できちんと「ごちそうさま」などと、あたりまえのことだけどそれがあたりまえにできる人々に出会えて、うれしいともいってくれた。我々の“想い”は作り手側にもキチンと伝わっていたのだ。こういうふうに、お互い気持ち良く食べられる空間は大切にしたいし、だから遠くからもお客さんが来るのだろう。こんどは一文さんがいるところで食べてみたいが、こんなおかみさんと話してみたい方は、平日開店後1、2時間の間なら比較的空いているので、じっくり味わってみては。
【移転情報】
千歳烏山の軽トラより芦花公園駅近くの店舗へと変わりました。これでスープが安定しやすくなったかな。寂しくも嬉しいニュースでした。
スズキヤスオ 特徴; 豚醤・背脂・細・こ・脂硬濃可
定休日 時 間 11:30〜15:00/18:00〜22:30
最寄駅 田園都市線用賀(遠い) 住 所 世田谷区中町4-6-9
【ラーメン¥600】02.01.27
日本橋のますたにで修業された方の店と聞いたような気がするが、たしかにその面影はあるものの、じつに個性的なラーメンに仕上げている。こういうと語弊があるかもしれないが、日本橋のますたには食事っぽいというか、西日本系のどちらかというとおやつっぽいベクトルの味とは違う感じをよく受ける。しかしここはますたによりもより西日本的なテイストを感じるのだ(なお京都のますたに本店は未食)。タレは味が濃く、ドロドロと重みがある。背脂もべちゃっとするものの、それ自体はしつこくなく、もたれる感じはあまりしない(多めにすると別か。ちなみに硬さや濃さなど相当幅広く選択できる)。チャーシューも厚みがあるが直ぐにほぐれ、スープとともに麺を混ぜるとぐっちゃぐっちゃになる。往年の土佐っ子や現・平太周を彷彿とさせるほど。これに九条ネギが本当によく合う。しかもそれだけではなく、スープに羅臼昆布や土佐節を使っているらしく、和風のテイストも加わっている。そして柚子の粉末が最後に非常にさっぱりとしたいいアクセントになって、まさに進化する背脂チャッチャ系とでもいいたくなるほど。脂を美味しく食べさせるというラーメンの側面と、和風を取り入れた今風の研究熱心なスタンスが、世田谷は田園調布側なのに屋台で夜営業という形にも現れているようだ。ちなみにだされるお茶だが、なんとも不思議な味わいできになったのできいたところ、ジャスミン茶とルイボスティー(だったかな?とにかくアフリカのお茶)をブレンドしているそうだ。どうりで飲んだことないわけだ。
【移転】03.8/23
2003年の8月23日に世田谷区中町に店舗を構えた模様。
らあめん英 特徴; 豚・細・こ
定休日 不定休 時 間 11:30〜21:00
最寄駅 小田急線経堂5分 住 所 世田谷区経堂2-8-7
【らあめん¥600】
TIMのゴルゴ松本もラーメン嫌いが好きになったというこのとんこつらーめん英だが、なるほど、そういった衝撃を与えかねないと思わせるだけの工夫を凝らした、なおかつ角の立たないクオリティの高いラーメンを提供している。よく臭いのしないとんこつラーメンを謳う店をみかけるが、大抵はトンコツ醤油か、濃度の薄いものだったりする。しかしここはキチンと血抜きしているので、舌にねっとりと絡みつく濃厚さにも関わらず、臭みを殆ど感じない。やや塩気は気になるものの、甘みのある脂の乳化したスープは絶品。食べている間は濃厚さがもろにくるが、食後はすっきり。もう一杯食べられるんじゃないかと帰りの道々思えるほど。とりわけ具材には力を入れており、ここでもこれまでのとんこつラーメンと一線を画している。チャーシューは勿論、殊更にメンマがいい。変に甘くなく、こりこりとそのモノの味が楽しめ、焦がした感じがまたたまらない。とにかく丁寧な作りには脱帽。
手もみらーめん禅寺丸 特徴; 醤・太/細・無化調
定休日 水曜日 時 間 11:30〜14:30/17:30〜22:00、土〜15:15/〜22、日祝〜15:15/17:00〜21:00
最寄駅 小田急線千歳船橋4分 住 所 世田谷区船橋1-38-4
【らーめん¥650】
赤坂離宮のたんひこあき総料理長のプロデュースだそうだが、そんな大層な前知識は時に邪魔になるという例。店に入ると「一人?」なんて聞いてくるのはちょっとこわそうなイカニモなオヤジ。カウンターに座り注文し待ちながらオヤジの様子を見ていると丁寧な仕事に接客。その腰の低さにギャップを覚えるが、味もその辺が現れている。見た目、普通の醤油ラーメンに見えなくもないが、これが実に甘くて旨い。さっぱりしているのに、こってりラーメンのような唇にまとわりつく脂の感覚。しかし決してしつこくなく、実にマイルド。とても甘美で口当たりがいい。確かに一部の旭川ラーメンや九州ラーメンで味わえる感覚に近いものがあるが、それとは違う、飽くまで醤油ラーメンの中になんともいえぬコクが生み出されている。なるほど、脂をすこし乳化させて旨みを出しているそうだ。これはなかなかに感動もので、太い縮れ麺との相性も良く夢中で完食してしまった。メンマも変に味がついていなく、刻みネギも適度なアクセントになっている。ただ、チャーシューが硬めで味は悪くないがスープに溶かしてもいい感じにならないのが残念だが。ガイドブックなどではしきりに全のせともいうべきぜんじまるらーめんがプッシュされているが、普通のしょうゆらーめんでもこの実力は十二分に発揮されている。

ここにも!世田谷区に是非よって食べたい
一龍 特徴;
定休日 水曜日 時 間 11:30〜20:30(売切)
最寄駅 下北沢3分 住 所 世田谷区北沢2-30-11
【中華そば¥550】03.6/2
いたってフツーの中華屋の佇まい。二の足を踏んでいたが、入ればそこは安息の地・・・というのは古めの出来る店の条件。入りづらくても入ってしまえば居心地がいいというのはいい。下北らしい小洒落た風の兄ちゃんも「ごちそうさま」なんて具合にこの店の中だと人当たりがいい人ばかり。みんな優しくなれるのだろうか。なんていうと情にほだされているようだが、なぜか若いお姉ちゃん店員の奥でオヤジが黙々と作るラーメンはまやかしではない。黄金色に輝くスープが全てを物語っている。鶏と豚だけのスープは鼻を近づけると微かに臭うが、小平のいしを彷彿とさせるような芳純でマイルドな当りの優しくもボディのあるもの。決して濃厚というような豚骨スープのようなものではないが、変哲もなくも不思議とマッチしている麺とあいまって、するすると食べられてしまう。不思議な口当たりの優しいラーメンは、時折こういうタイプの古い店でしか食べられないが、健在というのはなんともうれしいことである。
宮崎トンコツラーメン専門店日向屋 特徴; 豚・細・宮崎
定休日 月曜日 時 間 12:00〜13:30/19:00-1:00、日祝〜14:30/18:00〜22:00
最寄駅 小田急線千歳船橋10分 住 所 世田谷区砧2-15-10
【ラーメン¥650】
宮崎ラーメンということで、このちょっと前にひょっとこで食べていたが、だいぶ違う印象。大方の反応を見るに、どうもこの日向屋の方が本場の味に近いらしい。こういう前評だと、ある程度だが大層なのもを想像してしまうが、食べてみてびっくり、個人的な感覚としてはかなりオヤツ感覚。量が少ないのも素因だろうが、和歌山や徳島ラーメンよりもスナック感覚が強かった。思うに、カウンターに備え付けのニンニク醤油の助力が大きいのではないかと。なくても十分スナック感覚だが、入れるとさらにそれが増す。が、これが程よいアクセントとなって食欲をそそられる。人気サイドメニューのブタめしにもかけるとこれがうまい。ここまで散々スナックスナックといっているが、+ブタめしでちゃんと食事になるし、臭みは少なくとも九州らしくコクのあるはっきりとした豚骨のダシは健在で、それに醤油がはっきりとした味をだしている。東京豚骨醤油とも違う、和歌山ラーメンとも違う、自分にとっては面白い豚骨醤油ラーメンという感じで、十二分に満足がいった。
【後日談】
荻窪などにも支店を増やしたが、御夫婦(おそらく)でこじんまりとやっていたほうがボク的にはいい感じ。店の醸し出す持ち味は、やはりスープの味にも影響するんじゃなかろうかと。

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなお店
なんでんかんでん 特徴; 豚・細・こ・長浜
定休日 無休 時 間 18:00〜3:00
最寄駅 京王井の頭線新代田7分 住 所 世田谷区羽根木1-8-7
【ラーメン¥630(替130)】
店主はMr.なんでんかんでんこと川原ひろし。豚骨100%の九州長浜ラーメンで環七一の行列店を築いたが、他にも歌手活動、本の執筆、ゲーム制作(PS「ザルツブルグの魔女」)などに手を出し、ラーメンへの情熱が失われ、薄くなったとよくいわれる。確かに弟子の店、御天と比べればコクの差ではっきりと出るが、決してまずくなったわけではないと思う。ただ、一時期と比べたり、わざわざ行って並ぶか、という点で厳しくいわれても当然とは思うが。個人的には東京でこの味で成功したことには絶大なる評価をしたい。
【路麺】かしわや  特徴;そば/うどん・天ぷら
定休日 無休? 時間  
最寄駅 世田谷線三軒茶屋0分 住 所 世田谷区太子堂4-1-1
【みつば天そば¥350程度?】'05.03
 世田谷線の三軒茶屋駅のすぐ脇(キャロットの1F)にある。他にも数店あるようだが、ここでしか食べたことはない。店先で今川焼きも売っているので、今川焼き屋だと思っている人もいるかもしれない。
 ここは天種が豊富で、よく春菊天そばを食べたものだが、この日は季節限定のみつば天そばにしてみた。天種を乗せてから汁をかけるのは如何なものかと、心の中でオバチャンにつぶやいた。でもつくりおきながら揚げがしっかりしているので、適度に汁の熱で解れ、汁に脂が程よく乗っていい塩梅。鰹節の香りもしっかりしていて、石臼挽きというそば(店内の張り紙より。そう古くない張り紙ながら、昔も同内容で張ってあった気がする)もしっかりした食感で、立ち食いそばの域は出ないものの、微かにそばも香る。神保町の「かんだ 二八屋」亡き今、貴重なそばかもしれない。
 自分の向かいには、これから塾にでも行くのだろうか、中学生くらいの女の子がそばを喰っていた。周りはむさい男どもばかり。昔でなくとも考えられない光景だが、一人で自分のペースで食を楽しむ、そういった姿勢が女性の間でも一部に浸透しているようなので、とても良いことだと思う。なにせ格好がいい。付き合いで群れるのは面倒くさい。
 立ち食いそば最強といわれる、水道橋の「とんがらし」でも食べてみた。まぁ確かに天種の出来を考えると、CP的に見ても「とんがらし」が俄然素晴らしいが、汁で五分五分、そばは「かしわや」一歩リードといった感じがするのだが・・・どうでしょう?
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まだまだある。町のラーメン屋さん
茂木 特徴; 塩醤個性派・あ
定休日 無休 時 間 11:30〜14:30/18:00〜23:30
最寄駅 田園都市線三軒茶屋4分 住 所 世田谷区太子堂2-13-1
【雲呑麺¥840】
四谷のこうやで修業した方のお店。正直こうやは美味しいとは思えなかったが、あれから随分と時が過ぎたからか、この茂木は美味しく感じられた。こうやで食べたときのぼけーっとしたスープではなく、あっさりしつつも、しっかりとガラ系のダシを感じられたし、むしろ少々浮かぶ脂が脂っこく感じたほどで、全体を覆うしょっぱさが気になったほど(夏はのど乾くラーメンかな)。好みは兎も角、このスープは薄さともあっさりとも一線を画すものに仕上がっていることは確か。シナチクは久々に味付けが薄く、黒っぽくコリコリした自分好みのものが味わえて大満足。麺はこれという特徴は感じられなかったものの、ダラッとせずスープとマッチしているとは思う。で、肝心の名物の雲呑だが、かなり肉に味がついており(スープの味とのマッチングを考えてのことだと思うが)、好みが別れるかと。結構数入っているので、人によっては邪魔に感じるかも。単品としては旨いと思うのでこれは試してみるしかない感覚。店主は肉屋での修業経験もあるそうで、チャーシューは相当に旨い。ともかくここならではのラーメンであることだけは確かに言えるのではないだろうか。これはこうやも再食かな(でも茂木はこうやを超えたとか云われてるし、あの仙人みたいな人も見かけてないしなぁ)。
せたが屋 特徴; 魚介系醤・こ・ひら麺
定休日 日曜日 時 間 18:00〜1:30
最寄駅 田園都市線駒沢大学12分 住 所 世田谷区野沢2-1-2
【ひらつけめん¥700】02.11/11
魚介系のスープのガツン度は相当なものと聞いていたが、やや期待しすぎた。確かに店の外にも臭いは漏れているし、煮干しの使い方もエグくならずに処理しているとは思う。しかし、動物系のスープのインパクトが、ボクが食べたときには少なからず奥まっていて、インパクトの弱いスープという印象さえあった。ガツン汁を入れてもタレの味が濃くなっただけにしか思えなかったし、スープ割りをしても、手の込んでいる感じは受けても、目を見張るものはなかった。つけめんにあわないのかもしれない。今度はらーめんを食べてみよう。この日がたまたまかもしれないし。にしても、フィットチーネと形容されるひら麺は、個人的にはいまひとつピンとこなかった。う〜ん、ついてないのか、それとも自分とはあわないのか……。でも、雑誌などで見る店の若いあんちゃんからは想像できないほどアットホームな雰囲気で、みな気さくなかたばかりで、肩透かしを食らうほど居心地は良かった。
柳屋 特徴; 豚・細・脂/麺/濃可
定休日 無休 時 間 11:00〜1:30
最寄駅 田園都市線用賀2分 住 所 世田谷区用賀4-2-1
【柳屋ラーメン550(替150)】
大牟田のお父さんの味を息子が東京で出しているお店。大牟田のお店は食べたことがないので比較は出来ないが、なかなかの九州ラーメンが堪能できた。マイルドなトンコツスープだが、宮崎系のマイルドさよりはどちらかといえば長浜よりかと。脂はあまり感じさせず、ダシで勝負、というのが感じられる(ばさらラーメンはこってりらしい。尚調節の注文可能)。麺も向こうらしいものが堪能できる。ただ、自分が食べたときはスープの匂いに独特の何とも言えぬ癖があり、九州ラーメンを食べ慣れた自分でも抵抗があった。しかし半分ほど食べたくらいで慣れてきて、逆にそれがたまらなくなってくる。でも店員はバイトらしい若い兄ちゃんで、実際のその息子さんの姿がなかった。なので、これが本来の味、臭いかは不明(営業時間が妙に長いのが気になる)。でも是非、息子さんが創ったラーメンが食べたい! そう思わせるだけのものがあったように思う。
いっせいらーめん 特徴; 豚醤・太・こ
定休日 無休 時 間 11:30〜23:00
最寄駅 田園都市線二子玉川7分 住 所 世田谷区玉川3-15-12
【ラーメン¥650(替150)】
なんだかトンコツ醤油に期待を持てなくなった自分が哀しいが、でも現状として元気のないところではあるし、もはや定番として慢性化している感は否めない。しかしやはり旨いところは旨いという平凡極まりない感想をもらさずにいられない味に出会うこともあり、これはうれしいのひと言に尽きる。そんな感慨のあるのがここいっせいらーめん。昔よく言われた、みそらーめんと見まごうばかりのヴィジュアルは、確かに北海道のラーメンのような熱さと麺の太さ。タレの味は少々甘めでしっかりとしていて、スープは濃厚ながら実にマイルド。少々粘っこさもあるが、しつこくはないのでイケる。完熟だがデフォルトで味玉がつくのも嬉しい。とりたてて特異な浮き立つ点はないが、このしっかりとした味にはこれからの安定したレベル維持が望まれる。都立大にも支店が出来た。
【後日談】
やはり店によってもその都度状況によっても大分ブレがある様子。

せい家@梅ヶ丘 特徴; 豚醤・こ・麺/濃/脂可・家系
定休日     時 間 11:00〜1:30
最寄駅 小田急線梅ヶ丘3分 住 所 世田谷区梅丘1-25-2
【ラーメン¥500】
経堂店は結構評判のいい家系。経堂店の雑誌の切り抜きが店内の壁を彩っている。経堂店は未食なので比較は出来ないが、家系としては薄めのスープ。味自体は醤油が強めで、しっかりしている。少々飽きる感はあるものの、それなりのものは食べられた。麺は比較細目の大橋製麺。これだけではそこそこ家系だが、特出すべき点はチャーシュー。これが結構旨い。硬めだがしっかりしていて肉の味が噛みしめるとしっかり伝わってくる。ロース系。家系としては珍しいタイプで、個人的にこのチャーシューが気に入った。
一風堂@明大前 特徴; 豚・細
定休日 無休 時 間 11:00〜4:00
最寄駅 京王線明大前2分 住 所 世田谷区松原2-46-6
【白丸元味¥630】
様々に支店展開する一風堂だが、やはりここまでくるとオペレーションが難しいのか、しゃべっている若いバイトに現れるような、いまいちパキッとしない味になる。一風堂でなくても旨い博多麺はあるし、もっとコクのあるとんこつスープはある。やはり一風堂ならではの味はあると思うのだが、どうしても都心で若者の集まるところで手軽に立寄れる、手軽な(という割には高い)ラーメンにしか感じられない。あれ?こんなに癖なかったかな?? なんて首をひねりながら食べてしまった。アクセスのいいところで済ませるにはそこそこのもんがくえるのかなと。仕方ないのかなぁ……。
九州一番@代田 特徴; 豚・細・長浜
定休日 無休 時 間 11:30〜4:00
最寄駅 京王井の頭線新代田 住 所 世田谷区代田4-7-15
【長浜ラーメン¥600(替有)】
だいぶ前に言ったので記憶が薄いが、何かこう、スープと麺が分離している。九州ラーメンだから当たり前じゃないか、といわれそうだが、分離してるよさ、おいしさ、というものが感じられなかった。コクもイマイチだった気が。チェーン展開もしているので、いつか、改めて書き直します。
一心 特徴; 豚醤・背・福石
定休日 無休 時 間 18:00〜4:00
最寄駅 世田谷線松陰神社前4分 住 所 世田谷区世田谷4-4-2
【ふくいしラーメン¥600】
千石自慢風という表記はたまに目にするし、感じ方は人それぞれなのでなんともいえないが、にしても、背脂はともかくスープ自体の濃度、味というものがだいぶ違う場合が多いように感じる。ここもそうで、乳化したような白いスープであるが、千石自慢は醤油ダレのいろが映えるほどの透明度のあるスープに感じる。で、無化調とかそういうことを謳っているその味の感じ方の効果はともかくとして、インパクト、味、オリジナリティともに弱い。こってりしてないとかではなく、それぞれの持つ甘み、うま味、インパクトというものが見えてこない。背脂でこってり且つ上品目に仕上げたという感じで、全体的な印象として背脂ラーメンというのはあっても、ここの背脂ラーメンのおいしさ、というものが、この手の店には欲しい。オレが感じないだけだろうか??
博多濃麻呂 特徴; 豚・細
定休日 月曜日 時 間 11:30〜2:00
最寄駅 田園都市線二子玉川6分 住 所 世田谷区玉川3-14-6
【ラーメン¥550(替150)】
二子玉川にハイレベルの博多ラーメン店が出来たと聞いて期待していたが……苦手なまる金系。少なくともボクはそう感じました。カウンターのみの小さな店で、雰囲気は○。替玉や薬味の注意書き等、博多ラーメンのこだわりを全面に出していますが、僕自身考える博多ラーメンの良さ、おいしさ、みたいなものは感じられませんでした。麺も細麺でスープもそれなりに濃度と甘味が有るのですが、全体としてぼくがおいしいと思うものがなかったかなと。おいしいさ、また食べたいと思う感情はどこで決まるのか、このレベルならはまる要素が有ってもおかしくないと思ってしまう故に、そんなことを考えてしまいました。尚、博多に本店があり、麺や具材は直送だそうです??

追悼!閉店してしまったラーメン屋
スズキヤスオ 特徴; 豚醤・背脂・細・こ・脂硬濃可 →移転
定休日 月・火曜日 時 間 18:00〜24:00
最寄駅 東急田園調布他12〜5分 住 所 世田谷区東玉川1-23-13
支那そばや@三軒茶屋 特徴; 醤・あ・無化調
定休日 月曜日 時 間 11:30〜15:00/17:30〜21:00、日祝11:30〜17:00
最寄駅 田園都市線三軒茶屋 住 所 世田谷区太子堂1-12-38
【正油ラーメン¥650】
藤沢にある、がんこオヤジとしてマスコミにもよく取り上げられる(この時点で頑固かどうか・・・おもしろいからいいけど)アノ支那そばやの支店。この三茶店は怖くないとはいわれるが、それでも一見さん的には怖い。246からみえる店内のおやじさんはなかなか歳をめしていて、怖そう。意を決して入ると、にこやかに「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。注文を切り出そうとする自分を察して、優しく注文を聞いてくれた。訳知りのビビった若者に慣れているようだ。で、味はというと、これがおいしい。有名店は心してかかるようにしているが、そんな心配は無用だった。無化調といえば武蔵を先に経験している。確かにインパクトは武蔵には劣るが、こちらの方がラーメンという既成概念に近い味で突き詰めている印象を受ける。見た目、変哲のないラーメンだが、すっと入ってくるスープはそれなりに熱く、コクがあり(主張はないが)、ついついゆっくり味わってしまう。特出すべきは麺で、細めのストレートで、柔らかく茹でられているがコシが有り、表面がつるつるしている。このツルツル感がいい。こういってよければ、京都の、新福菜館の麺に近いかな(よりも伸びた感じはしないが)。スープが微妙にのって、ある程度スープの味を味わってから麺をすすると、スープの味とのバランスに驚かされる。そしてチャーシューもうまい。口にしたとき肉!という感じがする。薄切りなので、そんなに主張しなく、おいしく食べられる。ネギもおいしいし、とにかくバランスが良い。夏だからか、量も満足できる程だった。このラーメンに関して、化調を入れたほうが旨いのでは、という意見を聞いたことがあるが、僕はそうは思わなかった。これでも、コショウが聞いてないのかな、と思うほどのしょっぱさ(舌の熱さの関係かと思うが)は感じた(完食して丼を見ても残っているものはない。当然か)。これは是非、いつか本店に乗り込みましょ。個人的に、感動的な変革ではないにしろ、オーソドックスで確実にここの旨さがでていることは痛感したから。
波里 特徴; 個性派・あ・無化調
定休日 無休 時 間 18:00〜4:00
最寄駅 田園都市線三軒茶屋10分 住 所 世田谷区上馬2-25-7
【ラーメン¥750】
三茶と駒沢大学の中間点、246沿いで環七の内側。隣に有名なうどん屋が。前評判が良いので混んでやしないかと足早に向かったが、なんと先客後客ナシ(01/5/14の19:30頃)。前評判どおりコ洒落た感じのお店だが、繁華街から離れているし246の喧騒で薄暗い印象。店内も案外と狭い。正直身構えていたが、こういう雰囲気のお店にしては珍しく、お店の方は実に気さく。あたりがいい。ラーメンもトンガッタ感じはなく、実にまろやか。あっさりではなく、味がしつこくないのに濃度の高いスープに仕上がっている。無鹹水のたまご麺もそんなに主張はないものの、トンコツ・鶏ガラ・かつお節メインというスープに実にあっている。チャーシューが肉厚で、ジューシーだが、正直このラーメンには合っていないかな。旨いからいいが。ただ、さっぱさが相当に立っている。直接スープをともかく丁寧な仕事、そして適度な接客態度で気持ち良く美味しいラーメンが食べられた。満足。
【閉店間際】
その後カレー屋になった程なくしてラーメン屋へ。しかし間もなく閉店へ。ここまで望まれつつも、その都度開店し、そして閉店になるのも珍しい。
紀州和歌山ラーメンまっち棒豪徳寺店 特徴; 醤豚・細・こ・脂/濃可・和歌山
定休日 月曜日 時 間 11:00〜1:00
最寄駅 小田急線豪徳寺4分 住 所 世田谷区豪徳寺1-8-5
【中華そば¥650】
昨今和歌山ラーメンブームだったが、それ以前より東京で和歌山ラーメンを出していた店。豚醤といっても醤油が濃く、+豚骨でドロッとした感じはまさに和歌山ラーメン。なかでもここは特に醤油が濃く、超コッテリといった感じ。風味が強く、イケる。コッテリを注文しても脂は少なめなので、+脂多めで注文しよう。和歌山ラーメンを体験したいという方にはいい店かと。インパクト強し。
【惜しむらくも閉店】
閉店すると聞いて駆けつけ、1ヶ月で3杯も食べてしまった。この閉店前1ヶ月は気でも狂ったかのような濃厚スープで、周辺の商店街にこれでもかと豚骨臭を撒き散らしていた。髄がそこに山と溜まる和歌山ラーメン! これがまさに絶品で、もう食べられないかと思うと残念でならない。
家系ラーメン大起家 特徴; 豚醤・中/太・こ
定休日 月曜日 時 間 17:00〜1:30、土12:00〜1:30、日祝12:00〜21:30
最寄駅 小田急線祖師ケ谷大蔵3分 住 所 世田谷区祖師谷1-9-14
【ラーメン¥600】
本牧家出身ということで期待と不安が交錯していたが、食べていいほうに転がってくれた。麺が中太麺と平めの太麺から選べるのも面白い。チャーシューははっきりいっていただけないが(チャーシュー丼が人気?)このところ(00年9月より半年前後)の本牧家より充分に濃厚で、家系というパンチは健在。ただ、本牧家出身と頷けるのは、スープ自体が甘いのだがまったりとしたというか、ニュルっとした独特の食感でまったりというより食べ終わるころにはネッチョリと胃がムカツクような感覚に襲われる。これは全く個人的な体験なのだが、本牧家でも同質のものは感じたし、他の家系ではない現象だ。最近一部の家系にたいして身体が持たなくなってるのかなぁ。ま、それはともかく、味噌にも挑戦しているらしく、世田谷という土地で頑張っているというところがとても好感が持てる。
【閉店後】
「こましょう」というお店が入りました。
ろくあじ 特徴; 醤・室蘭
定休日 無休 時 間 11:30〜23:00、日祝〜22:00
最寄駅 小田急線経堂2分 住 所 世田谷区宮坂2-19-1
【和味しょうゆ¥650】
赤坂「つかもと」のご主人が単身経堂の地で始めたお店。室蘭ラーメンということで初めての体験。しかし魚だしのスープは旭川ラーメンを彷彿とさせる。確かに表面は脂でコーティングされ、あつあつなのだが、旭川よりあっさりとした印象を受けた。濃度としては正直薄めだか、魚だしの風味と適度な甘みがあり、満足度は高い。スープが多めなのは完食派の自分としては控えめ希望だが、麺を泳がすには丁度いいかと。チャーシューは堅いけど旨い。オヤジはオヤジらしいオヤジ。TV見ながら鼻歌歌ってるし。でもおにいちゃんは愛想悪いなぁ。天上高し。
まる韓ラーメン 特徴; 牛骨・こ
定休日 月曜日 時 間 17:00〜2:00
最寄駅 田園都市線桜新町8分 住 所 世田谷区駒沢3-18-2
【牛骨ラーメン¥500】
牛骨でとったスープはまろやかでクリーミー。脂もあるが、コッテリというより、クリームスープのようなコクがある。店舗は焼き肉屋の駐車場にあるのが、その焼き肉屋で余った牛骨の有効活用として創めたそうだ。独特で、結構おいしかったが、旨いのか!?といわれたら、う゛〜、とうなってしまう。クリーミーすぎちゃってて、そこまででもないかなと。ただ、面白い味であるし、おいしいはおいしいので、一度試す価値はあると思う。自分の舌で確かめて欲しい。
【後日談】
煮干しラーメン「大八車」になるも、それも蕎麦屋となり、「大八車」は桜新町駅前に移転。