東京都区内/板橋

=しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

決定!板橋区の1オシ!!ラーメン
平太周 特徴; 豚醤・背・こ・脂/麺/濃可
定休日 月曜日(祝営業) 時 間 19:00〜04:00(日祝16:00〜02:00)
最寄駅 都営三田線板橋本町6分 住 所 板橋区双葉町44-1
【ラーメン¥650】00.11/30
 土佐っ子の再来か!?と騒がれ賛否両論のお店。以前働いていた方の3人の名前からとったという店名は、松戸の土佐っ子に土佐っ子を名乗る権利を持っていかれたからだそうな。しかし、松戸の土佐っ子は未食ながら、別物ということで、寧ろこちらが土佐っ子を残しているのではないだろうか。
 自分の主観では、クオリティということでは群を抜いている。背脂はきらきらと輝き、プリプリとした食感は、多くの背脂の名店を、いや数年前のときわ台に現存した土佐っ子をも凌駕しているのではないだろうか。
 濃いめの甘いタレがからみ、なんともいえぬ甘さと食感が口に広がる(好みに応じて濃度を調整してくれる)。黒っぽいコリコリのメンマもここでは健在。つるやの麺は比較細く、四角くなった気がするが、硬めで注文すると、かつてを忍ばせる感触を味わえるはずだ。
 まだ客も少なく、かつての土地にある下頭橋が最近、一列並ぶ程客がついてきたが、ここ平太周はまだまだで、しかし丁寧な仕事や客のニーズに応えるサービスがある。土佐っ子か否かはともかく(こちらこそ正常進化した土佐っ子だと信じているが)、時代遅れの名店の再来ではなく、現在進行形の背脂のひとつのあり方として、高クオリティのラーメンを提供する店ということでいいのではないだろうか。今でも十分なものだが、これからの行く末にも大いに期待したい。
【特製¥750】
 2001年より営業時間が夜の部のみに。そしてより昔の味に近くと特製というメニューが追加。より、スープが味わえるようになり、まさにグレードアップ! なすび以降(閉店までの5年くらい)の土佐っ子しか知らないので再現度の真偽はわからないが、極上の背脂チャッチャ系であることは間違い無し。このワイルドさ、まさに陶酔という名に相応しい。
【つけめん¥750】
 背脂チャッチャ系でつけめん!?? が、これがなかなかの力作。つけめんにするとあの麺もそんなに太く感じず、あの丸さがつけめんの麺としてよくあう。つるつるといける。つけだれもかなりたれが濃くなっている。いつもの調子で調節してくれるが、そのスープの量が増えたものがスープ割り。
 しかしいつも食べている平太周のラーメンとは違う味が味わえる。その印象の違いの立役者なのが焦がしネギ。これが実に香ばしく、一瞬魚介系かと紛うばかり。しかしなんといってもつけダレに背脂をチャッチャとやる光景でしょ。味もいけるし、やるね、ヒゲのおっちゃん!
欣家 特徴; 醤・太・つけ
定休日 水曜日 時 間 11:00〜15:00/17:00〜21:00
最寄駅 都営三田線西台10分 住 所 板橋区高島平1-62-6
【きんやつけめん¥550】
 オヤジが金萬福系の調子の良さそうな方だからといってなめてはいけない<失礼。店頭に掲げられているようにつけめんがおすすめだそうだ。
 コシのある太麺はつるつるとして喉ごし抜群。というと普通のつけめんのようだが、まさに基本的な、しかしやはり旨いというべき味に仕上がっている。一日2回とるというスープの丁寧さも頷ける。チャーシューも刻まれているタイプで食べやすい。
 年配客が多いと聞いていたが、わんぱく盛りの小学生からカップルと、客層は様々。スープは結構表面に脂が浮いている。御夫婦らしきお二人の接客も心地よく、是非リピートしたい良店。赤塚のY'sラーメンの支店J'sラーメンの裏側だし、この近辺、いい感じ。

ここにも!板橋区に是非よって食べたいラーメン
特徴; 豚醤・和歌山
定休日 不定休 時 間 11:30〜14:00/18:00〜01:00
最寄駅 都営三田線西台4分 住 所 板橋区高島平1-77-13
【中華そば¥550】
 ブームも落ち着いた感のある和歌山ラーメンだが、東京の店はどこも井出系で、ここも井出系。都内の和歌山ラーメンへの不満をよく聞くが、ここは好みの差こそあれ、麺・スープともに十分な出来と言えよう。
 脂が乳化したとろとろのスープでも、口当たりはかなり優しくマイルド。が、その分よくも悪くも印象が薄い。パンチがないわけではないが、旨味自体も押さえ気味だからだろうか。この印象の薄さは、出来がいいラーメンの特徴なのかもしれない。麺はさほど細くなく、硬めでしっかりしていて好み。もうちょっとかよって味をはっきりと己に刻み込みたい。

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなラーメン
吉太郎 特徴; 豚醤・細・こ
定休日 金曜日 時 間 11:30〜21:00(日火木〜20:00)
最寄駅 都営三田線板橋区役所前7分 住 所 板橋区板橋3-44-6
【特製¥900】02.5/12
 平太周のひげのマスターがお勧めという噂の店。住宅街で流行ってなさそうな佇まいが目立つ。案の定、活気がないが、ラーメン自体は相当に気合いの入ったもの。
 大きく底の浅い丼に茶濁したスープが広がり、そこに空輸された博多麺が浮かぶ。見た目的にもあまりない感じだったが、食べてみるとこれがレア度高し。背脂豚骨醤油と長浜ラーメンのコラボレーションといえば聞こえはいいが、ようは豚の要素しかないのだ。最初は極細麺に絡まない背脂を楽しんでいたが、この特製というメニューはデフォルトで一つ替え玉がつくというもの。濃厚な豚骨スープに背脂は最初の一杯は良いのだが、替え玉をした直後くらいから、一気に脳天に激痛がやって来る。ネギがお世辞についてくるものの、その他の箸休め的な要素はなにひとつない。スープも背脂もトッピングも全て豚・豚・豚。チャーシューもバラで薄いが大きい。
 マゾヒスティックなマニア向けだが、これはこれで存在し続けて欲しい。こういうもんもあるっていうのがラーメンの面白いところなんだから。でも、今度はフツーのラーメン一杯でいいや。(^_^;)

まだまだある。町のラーメン屋さん
百麺@板橋 特徴; 豚醤・こ・太/細・麺可
定休日 無休 時 間 11:30〜24:00
最寄駅 都営三田線板橋区役所前 住 所 板橋区板橋2-61-14
【太麺¥600】
 本店はかなりの人気店ときいていたため、まさかこんなにとんこつ臭いとは想像だにしていなかった。長浜ラーメンのそれ程ではないにしろ、店の前に立つと確実に臭う。うん、顔がゆるむ匂いだ。
 入り口で料金を払い(この日は太麺)、出てきたラーメンはノリとほうれん草とチャーシューという、まさに家系。見た目家系でとんこつ臭である。これはボルテージが上がる。食べてみると、見た目より脂濃くなく、タレの味の主張より、とんこつのスープが強く、口当たりが非常にマイルド。
 麺はデフォルトでもかなり硬い。細麺と太麺が選べるが、よくある店とは違い、それぞれにスープを変えている。細麺では替え玉制、太麺では大盛という徹底ぶり。こういう配慮は非常に嬉しい。大満足で完食したが、次は是非本店を試したい。それと細麺もチャレンジしてみたい。
ニューホープ軒 特徴; 豚醤・背・太・こ・ホープ
定休日 無休 時 間 18:00〜04:00
最寄駅 都営三田線板橋本町3分 住 所 板橋区本町12-5
【ラーメン¥550】
 ホープ系でも村山ホープや弁慶系。スープに透明度(少々白い)があるからか、薄いイメージをもたれるかもしれないが、ホープ軒本舗(大塚とか)のような薄さはなく、結構どっしりとした濃さがある。なのに、するする飲めてしまう。
 決してコクの強い濃厚なラーメンではないが、ボリュームも兼ね備えたニューホープ軒としての味があるのは評価したい。この地域に数店舗あるが、ホープ系だからと片付ける以上にはおいしいとは思う。でも基本は紛れもないホープです。
商人衆 特徴; 豚醤・背・細
定休日 月曜日 時 間 12:00〜15:00/17:00〜03:00
最寄駅 東武東上線大山10分 住 所 板橋区大山西町54-15
【ラーメン¥600】
 小さく真っ白な器のなかのラーメンは、これがラーメンだ、といわんばかりにラーメンのみが目に飛び込んでくる。スープが少ないと器の柄が見え、ラーメンの丼だ、という感じをえてして受けるものだが、決してスープが多いわけではなく(寧ろ少ない、適量)、スープの量に見合った器で、ラーメンしか見えない。
 細目でストレートの麺、背脂多めのスープの上に青いネギが被ってある。実に無駄がない。「銀河一」というほどに自信があるのだろう。見た目より醤油の効いたコクのある、且つあっさり感もあるスープに、ストレート細麺が実にマッチしている。醤油の濃さと背脂の甘みで丁度いい加減になっている。
 個人的に九条ネギのような青くて苦味のあるネギが好きなので、このスープと麺に加えて申し分がない(差し支えなければ、京都ラーメン、ますたにに感じ似ているかも)。カウンターに薬味はないが、これだけで本当にもう何も要らない。チャーシューもタレの甘さがなく、スープの味だけでイケる。総合して、この値段でこの内容はコストパフォーマンス良と言えよう。
めんや宮田 特徴; 醤・あ
定休日 水曜日 時 間 11:00〜14:30
最寄駅 東武東上線中板橋10分 住 所 板橋区双葉町7-14
【つけ麺¥600】02.4/14
 よく言えば小洒落たビストロ風ともいえなくもないが、喫茶店のランチが人気でて、慌てて座席を増やしたような付け焼き刃感が否めない内装。店の内にも外にも禁止事項が多く、内容自体は普通に食べていればなんら問題ないものばかりだが、支那そばや的緊張感が漂う。  ご多分にもれず、接客は寧ろ丁寧なくらいで、内装通りのハンドメイドな感じ漂う味。動物系は岩手地鶏のひざ関節と胴がら、節系は道南産真昆布と煮干し、鰹節など、ということらしい。それを10時間煮込むそうだ。印象としては節系は前には出ていないが、動物系のコクがあり、輪郭のしっかりしたまとまりのあるつけ汁になっている。ただ、丸みがあるが醤油ダレの強いつけ汁はインパクトにかける。それだけならいいのだが、麺があまりに印象に残らないもので、結果、悪くないのにたのしめないという不完全燃焼のような感覚にとらわれてしまう。
 スープ割りもダシが強烈なわけでもないので、余韻として弱い。あれ? おいしかったのにうまかったーって感動がないなぁという感じ。
 しかし、味付けは殆どないものの、脂でごり押ししないホワンとしたふくよかなチャーシューに丁寧に作られた半熟に玉子、味付けを控えた物腰の柔らかい支那竹と、具材のクオリティは相当なもの。昼しか営業していないし、並ぶこともあるので難関だが、ここならではのものがあることだけは確かだ。

下頭橋ラーメン 特徴; 醤豚・背
定休日 無休 時 間 16:00〜04:00
最寄駅 東武東上線ときわ台7分 住 所 板橋区常盤台1-58-3
【ラーメン¥650】
 98/11月に「下頭橋ラーメン」として土佐っ子の場所で店長のみが再出発。もともとの屋台の味に還ろうという試み。だが、他の店員は皆、元の土佐っ子を元祖環七土佐っ子として始める。
 大きい変更点は何と言っても麺で、黄色く、比べ平麺。スープも心持ちあっさり目になっている。食べやすくなったかもしれないが、背脂にこの麺、このスープは合わない。変な言い方だが土佐っ子として中途半端。これ単独としてみればおいしいといえばおいしいが、パンチがない。俄然、平太周を押す。
武蔵家@常盤台 特徴; 豚醤・こ・太・脂/麺/濃可・家系
定休日 水曜日 時 間 18:00〜03:00
最寄駅 東武東上線ときわ台7分 住 所 板橋区常盤台1-63
【並¥600】01.5/31
 新中野の人気店武蔵家の支店。並びに味噌一、向かいに下頭橋ラーメンと、いまさらな感もあるが、激戦区に殴り込みという形か。
 開店数日は割引でもあったのか、長蛇の列ができていたが、暫くしたら落ちついた様子で、自分が行ったときなどは先客は一人。あとから4人ほどは行っていたが、入口付近の明かりを落としているのでもう閉まったのかと思うほど。
 で、ここは、醤油がたった感じが印象的だが、この日だけかもしれないが、醤油が強すぎ。色みも黒っぽい。濃いめに頼んでないのに相当しょっぱい。タレが濃いのは嫌いなわけではないが、甘みの濃厚さがないので、辛い。これでスープが濃厚で甘みがあればいいのだけども……。ただ、比較的飽きずにスープを飲み干せた。やはり酒井の麺の食感が絶妙で、もっちりと、久々に家系で麺の美味しさを噛みしめた気がした。
航海屋 特徴; 醤・あ・太・那須
定休日 無休 時 間 11:00〜01:00
最寄駅 東武東上線ときわ台5分 住 所 板橋区南常盤台1-30-8
【ラーメン¥500】
 近くに土佐っ子があるからか、店内には豚骨ブームに対するアンチテーゼが掲げられている。で、実際のラーメンはというと、限りなく透明に近いスープで、太い平麺。那須ラーメンというものらしい。まるで手打ちうどん(きしめん?)を食べているような感覚だが(加水率が低い)、正直な触感は、鳥がらのスープの為か、カップラーメン。店側には悪いがカップヌードルの平麺を想像してもらえると近い。
 とはいうものの、きちんとつくったものだけあって、それなりの味わいがあるが、はっきりいって..(以下繰り返し)。那須ラーメンらしいが、こういったラーメンであるなら、宇都宮の丸信ラーメンをイチ押しする。とはいうものの、フォローではないが、この航海屋の黒豚のチャーシューはとても美味しく、それを食べる価値はあるかもしれない。

追悼!閉店してしまったラーメン屋
光次房 特徴; 醤/み
定休日 日曜日 時 間 11:00〜14:00/16:00〜21:00
最寄駅 JR板橋2分 住 所 板橋区板橋1-11-6
【正油つけ麺¥630】03.8/13
 路地の角にあって、狭いながらもうまいことスペースを確保したというような感じの、和風をうちだしている店内。魚介系のインパクとあるダシを期待してしまうが、それを裏付けるとともに別の緊張を与えるのがオヤジ。最初、怖い人なのかと思った(実際にオーダーなどを通して寧ろ物腰の柔らかい人だとわかったが)。
 麺が平麺で単体ではまぁおいしのだが、つけ汁につけて食べると実にマッチしていて、一見何気ない顔して、なかなかのもの。それなりに苦味もあるがインパクトのある節系のダシが効いたスープは、タレの強さに乗って際立っている。が、これはちょっとしょっぱすぎか。スープ割りするとマイルドでちょうどよくなったが、割らないとちょっと飲めない。でも、このしょっぱさがダシを引きだしているとわかるつけ汁ではあると思う。
 なんだか無性に食べたくなるというより、近場にあると嬉しい味という印象を受けた。
元祖環七土佐っ子@仲宿 特徴; 醤豚・こ・背・閉店
定休日 日曜日 時 間 18:00〜04:00
最寄駅 都営三田線板橋本町5分 住 所 板橋区仲宿57-8
【ラーメン¥650】
 閉店。98/11月、元土佐っ子の従業員全員が辞めてこの店をオープン。麺は同じくつるや製麺。社長が違うだけらしい。
アラカラ 特徴; 醤・マグロ・脂/麺/濃可 →まぐろラーメン
定休日 無休 時 間 18:00〜03:00(日祝17:00〜02:00)
最寄駅 都営三田線板橋本町4分 住 所 板橋区大和町23-1
【まぐろラーメン¥750】
 幾度かマスコミでも取り上げられた、マグロの頭でダシをとる環七の有名店。
 見た目は背脂が丼の縁までかかった、ここら辺の環七ラーメンという風体だが、スープの味自体はいたってシンプル。塩味の利いた優良醤油ラーメンを頭に描いて欲しい。それに背脂がかかっているのだが、くどくない。ダシは他にとんこつ・鳥ガラ・ニンニク・背脂。
 ちなみに、マグロの味はしない。特別コクが強いわけでもないのに、材料の割にさっぱりとはしていない。何か引っ掛かるものがある。これがマグロの効果なのか。この引っ掛かりが旨かったりする。見た目ジャンキーで、意外とさっぱり系、なのに結果ワイルドな味、という奇妙なラーメン。これが環七効果なのか。
 麺はちぢれ麺(がんこに近い縮れ具合)でコシがある。スープも多くなく、程よく戴ける。それで750円というとコストパフォーマンス悪いと思われるが、そんなことはない。この奇妙さから生まれるうまさが、750円という値段を安くさせる。わざわざ行く価値はあるかと。
土佐っ子 特徴; 醤豚・背・こ・閉店
定休日 無休 時 間 18:00〜04:00
最寄駅 東武東上線ときわ台7分 住 所 板橋区常盤台1-58-3
【ラーメン¥650】
 現在この場所は上記の下頭橋ラーメンとなっており、以前の土佐っ子はこれまた上記の環七土佐っ子として営業している。
 以前の土佐っ子は、実に脂ぎった店内で、床がツルツル滑った。横に長い店で立ち食い。かなり古くから営業しており、街道沿いの人気店として有名だった。TVでも時折紹介されていたが、目を引くものとして、一度に一定量(15人分くらい)まとめてつくるため、1ターンの客の把握用に、背に印のついた箸を渡していた。
 そして何と言っても豪快な背脂のぶっかけ方。丼全体までもが脂っこくなる。店内が脂ぎるのもなっとく。濃厚なタレに豚骨スープがかかり、背脂がぶちまけられる。結果、濃厚且つ甘味のあるコッテリラーメンが出来上がる。なれれば(というか個人差があるが)そんなにしつこさは感じられない。店も味もワイルドで、とても好きなラーメンだった。こういう雰囲気のラーメン屋はもっとないものだろうか。

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