【石臼挽き麺¥1200】
行列を回避するために平日に会社を休んでいったが、それでも数分は並んだ。流石ラ博といったところか。開館間際、一番人気はここ支那そばや。ガチンコラーメン道2が終了したばかりからだろうか。自分も人のこと言えないが、ともあれ石臼挽きの国産全粒紛の麺というものが気になってしかたなかった。
で、結果からいうと、独特のコシがあり正直ビックリした。滑らかな口当たりで、口に入れても噛む感じではなく、更にワンクッション食感があるのびを見せる。かなり柔らかめで、スープも熱いので、後半はグダってしまったのが残念。風味も弱くなってしまった。
麺より気になると評判のスープだが、最初繊細でどう味わっていいか解らないほど。鶏のダシのふくよかさががまず第一印象としてせまってくる。徐々にタレの味が解ってくると、全体像が見えてくる。メヌケが使われているそうで、どこらへんの味がメヌケだか解らない。素材の主張を抑え、全体的なバランスでできているスープと佐野さんがいわれているところの意味がわかった気がした。しかし、白髪ネギとハリショウガの刺激がよりスープの輪郭をクリアにしていくのが食べるうちにわかってきて面白い。キンジソウも味わったことのない風味。
しかし、味付けは薄いものの、ジューシーなチャーシューは肉肉しく独り立ちしているし、スープの底の方にタレがたまっていたらしく、タレの主張が強くなり、ハリショウガも助け、後半はスープ自体のふくよかさが翔んでしまったようだ。始めからよく混ぜて食べたほうがいいかなと。
絹腰和伊麺の麺も基本的には腰の強いもの。石臼よりも若干太い。両方食べてみて支那そばやのベクトルがわかった。両方とも、支那そばやという方向性の上で生まれたもので、石臼はより洗練された方向へ向かったようだ。その差が350円というのも納得。
1200円のラーメンというと高く感じるが、850円のラーメンに+350円して創ってみたもの、と考えるのが妥当かと。その850円も、ラ博のラーメンはだいたい市価の+100〜200円だから、普通の店では6,700円で出していると考えると安い。驚異だ。これからまだまだ試みられるだろう。そう確信した。そして新たなラーメンをその都度食べつづけたい!!
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