ラ博

=しょうゆ =みそ =とんこつ =あっさり =こってり =細麺 =太麺

定休日 無休 時 間 11:00〜22:00、日祝10:30〜
最寄駅 新横浜5分 住 所 港北区新横浜2-14-21
ホームページ http://www.raumen.co.jp/top/

決定!ラ博の1オシ!!ラーメン
支那そばや 特徴; あ・細・石臼麺
【石臼挽き麺¥1200】
 行列を回避するために平日に会社を休んでいったが、それでも数分は並んだ。流石ラ博といったところか。開館間際、一番人気はここ支那そばや。ガチンコラーメン道2が終了したばかりからだろうか。自分も人のこと言えないが、ともあれ石臼挽きの国産全粒紛の麺というものが気になってしかたなかった。
 で、結果からいうと、独特のコシがあり正直ビックリした。滑らかな口当たりで、口に入れても噛む感じではなく、更にワンクッション食感があるのびを見せる。かなり柔らかめで、スープも熱いので、後半はグダってしまったのが残念。風味も弱くなってしまった。
 麺より気になると評判のスープだが、最初繊細でどう味わっていいか解らないほど。鶏のダシのふくよかさががまず第一印象としてせまってくる。徐々にタレの味が解ってくると、全体像が見えてくる。メヌケが使われているそうで、どこらへんの味がメヌケだか解らない。素材の主張を抑え、全体的なバランスでできているスープと佐野さんがいわれているところの意味がわかった気がした。しかし、白髪ネギとハリショウガの刺激がよりスープの輪郭をクリアにしていくのが食べるうちにわかってきて面白い。キンジソウも味わったことのない風味。
 しかし、味付けは薄いものの、ジューシーなチャーシューは肉肉しく独り立ちしているし、スープの底の方にタレがたまっていたらしく、タレの主張が強くなり、ハリショウガも助け、後半はスープ自体のふくよかさが翔んでしまったようだ。始めからよく混ぜて食べたほうがいいかなと。
 絹腰和伊麺の麺も基本的には腰の強いもの。石臼よりも若干太い。両方食べてみて支那そばやのベクトルがわかった。両方とも、支那そばやという方向性の上で生まれたもので、石臼はより洗練された方向へ向かったようだ。その差が350円というのも納得。
 1200円のラーメンというと高く感じるが、850円のラーメンに+350円して創ってみたもの、と考えるのが妥当かと。その850円も、ラ博のラーメンはだいたい市価の+100〜200円だから、普通の店では6,700円で出していると考えると安い。驚異だ。これからまだまだ試みられるだろう。そう確信した。そして新たなラーメンをその都度食べつづけたい!!
魁龍 特徴; 豚・こ・細・久留米
【ミニラーメン¥550】
 ここは本当にラ博か!? 店員はバイトのお姉ちゃんという感じではなく家族感覚。心なしか店内もコ汚くさえ思える。そして臭い。
 九州でも横綱級の濃さと臭さはラ博のような観光客、老若男女来るところでも容赦なし。もちろんバリカタだってOK! 麺は久留米らしく博多・長浜にくらべやや太めで柔らかめ。連食用のミニラーメンではチャーシューは細切り。兎も角髄のたまるスープはここでは書き表せない。
 期待するほど実際は丼の底に髄がたまっていないと思う人もいるかも知れないが、それでもこのスープの濃度なら納得でしょう。ドロドロザラザラ獣臭ラーメンここにあり!

ここにも!ラ博に是非よって食べたいラーメン
該当店無し

LOVE・・・さりげなく、極個人的に好きなラーメン
該当店無し

まだまだある。ラ博のラーメン屋さん
勝丸 特徴; 醤・あ
【正油ラーメン¥750】
懐かしの東京ラーメンを謳う店。醤油スープに黄色い縮れ麺でなるともある。気持ち醤油が濃いめで、年配の観光客は当然、そうでなくてもたのしめるかと。ただインパクトはなく、悪くない醤油ラーメンで止まっている。これはこれでいいと思うが、なにか突き抜けたものが欲しい。でも、館内に出展するラーメンの中にはこういうものが必要ではあるかと。マジでラーメンを食いに来た人がわざわざ依る店ではないと思う。

ラ博の期間限定ラーメン
井手商店 特徴; 豚醤・和歌山
【中華そば¥700】
はっきりいって高いと感じたが、まあ、和歌山に行くよりは安いと言い聞かせる。にしても、だ。正直、ぶっちぎりの美味しさはない。自分が、開店まもなくにいったからか、体調が悪かったか。最近味がまとまってきたというから確かめてみてもいいが、常設展ではないので、ここは是非、和歌山に行って、またあの味を味わいたい。
匠らーめん 特徴;
吉祥寺「一二三」の創業者で、フードプロデューサーでもある匠ゆうじ氏が期間限定で出展した店。化学的見地から理論的に検証してつくられたラーメンで、化学調味料過多な傾向に対する警鐘を込めて全国から集めた厳選の天然素材を突き詰める。それは麺に蕎麦粉を混ぜることからもわかるように、和風というよりそば風に仕上っている。あっさりとしたスープは、煮干しの味が強く、コクがある。黒豚の炭火リブチャーシューは柔らかく厚みもある、プリプリの絶品。トータルして、きめ細かい、ちょっと難しい味。イマイチ感を抱く人も多いかと。

追悼!撤退してしまったラーメン屋
新福菜館 特徴; 醤・こ・京都・九条ネギ・撤退
【京都新福そば¥850】
 今更「京都ラーメンは薄くない」なんていわないが、それにしてもこの醤油の濃さはなんだ!?
 京都ラーメンといえば天一が店舗も大きく知られるところだが、ああいうポタージュ状のスープの濃さではなく、はたまたますたにのような甘さと辛さの三重構造の濃さとも違う。漠然と醤油なのだが、鳥ガラスープと濃口醤油が絶妙な具合に濃厚なスープを作り出している。非常にコクが強いが、醤油が強くとも脂の濃厚な感じはある(あっさりとは違うの意)。遠くの支店でこれだけの濃厚な味が出せることに些か感動した。ラ博の支店の中でも、かなりのクオリティの高さを誇るのではないか。
 このとき、井出商店のあまりの行列に、この新福にしたのだが、そうして正解。その頃の井出商店のクオリティはどうか知らないが、出来て直に食べた井出商店支店のクオリティに比べようもない(本来比べるものではないが支店の出来として)。ラ博に来たら是非食べて欲しい。ま、個人的に麺が柔らかすぎだが。
六角家 特徴; 醤豚・太・こ・脂/麺/濃可・家系・撤退
【ラーメン¥700】
ラーメン博物館の性質上、入っている支店は本店から遠くなり、味が心配になるが、ここはそんな懸念を覆してくれる。まさに家系。その中にあっても、脂も多く、満足度も充分で、おいしい。好き嫌いが別れるかもしれないが、家系というものが正確に伝わる味になっている。麺の硬さも脂の量も濃さも当然注文可。麺も酒井製麺。横浜で横浜の味を食べるのは敬遠されるかもしれないが、多くの方に食べられていない味なので、ここは横浜でも、神奈川のラーメンを、家系を、味わうチャンスになることを願う。

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