それは小学4年の時に起った。放課後、よくゲーセンなどへ行くのでつるんでいた悪友のうちの一人が、姉きと行ったということで、よほど良かったのだろう、おれたちをその店に招待すると言い出した。

 店の中に入って驚愕した。見取り図を見て欲しい。これをガキの天国といわずして何といおうか。
 駄菓子に小麦系のジャンク料理にゲームまでついてくる! しかも実に合理的に(店内が)構成されている。
 みんなの見方、ラメック(ベビスターもどきとよく形容されるが、正しい悪ガキはラメックを先に学習する)を先ず二袋ほど買い、それをもって鉄板の前ヘ。そこで注文し〈このときいくら分頼んだか覚えてない。この料金体制については後述を)、ぼったらを焼く。そして喰らう。
 十二分に満足した後、さあ、奥のゲームコーナーヘと。
 私の記憶が確かなら、そこには「ソンソン」「ディグダグ」(「ジグザグ」やもしれぬ)があったと思う。当時「ソンソン」が流行っていたから、自分以外の二人が真っ先に同時プレイをしようとしたと思う。結局、1、2プレイやっただけだが(小学生の経済カでは使った方)、やろうとしたとき電源が入っていなかった。
 その筐体(勿講テーブル)を前に立ち尽くしているとおばちやん登場。そして一言

「ゲームやっちやいけないって学校でいわれてんじやないの?」