3)ぼったらとともにあるべきもの


・ラメツク
これまで幾度となく文中に登場したラメック。知らない方は10円のベビースターだと思っていただきたいが、それほど味が濃くなく、比較的細麺。粉々になっており、砕かなくてもぼったらには丁度いい。ぼったらをやる駄菓子屋にはなくては嘘なもの。
しかし自分が中学も後半のころか、慢性的なラメック不足となる。相次ぐ駄菓子屋の崩壊の煽りを受けてか、なかなか入ってこないという。そこで登場したのがラーメン屋さん太郎で、何と味が、とり味。これともう一種類他の味があり、昨今はこれらを好みによって複合させるという傾向にある(ラメックの量はぼったらの値段に対して3ケタ+1個とされる。200円分ではラメックは2+1=3個となる。ここでラメックを、2:1などして味を調整するのである)。

・チエリオ
チェリオとはメーカー名であり、そこのイチ押しのシリーズ名でもある。コカコーラ・ボトラーズにおけるコカコーラの様なもの。マイナージュースに明るい方なら周知の飲み物で、かのライフガード、セーフガードを出したメーカーである。最近では、110円になり、瓶に印刷されていた表示が、ビニールに印刷したものを瓶に巻く形となってしまった。50円のメロンソーダと並び、その種類の豊富さからツイストなどを差し置き、駄葉子屋のメイン飲料となったチェリオは、当然ぼったらに一番似合う。段々腹のような古ぼけた瓶を握りしめ、思いっきり吸うように飲むとさらにぼったらはうまくなる。大部が固定ファンを支えていたのは、刈部より多くのチェリオの種類を常時揃えていたことに起困するのかもしれない。